情報はすべてあなたの手の中に！「読者への挑戦状」が楽しめるミステリー

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京大推理小説研究会在籍中から犯人当て小説を書いていたという著者。本書は作家・綾辻行人に持ち込まれた犯人当て小説を読み、謎を解くという枠組みの作品集で、短編5本中4本に挑戦状が付いています。古今東西の有名ミステリー作家も登場する、他の作品とは一線を画した、著者の別の一面が見られる異色＆意欲作です。

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副題の「Yの悲劇」、作中に有栖川有栖が登場することからもわかるようにエラリー・クイーンを意識して書かれたこのデビュー作は、論理性とフェアであることを重視しています。クローズドサークル、連続殺人事件、残された「Y」の文字、そして読者への挑戦状。本格ミステリーの要素がてんこ盛りの一冊です。

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著者のデビュー作であり、名探偵・御手洗潔が初登場した本でもあります。人体の一部を切り取られた6人の女性の猟奇殺人が解決されぬまま40年以上が経ち、御手洗の元に関係者の手記が届き──。日本ミステリー史上において重要な役割を果たしたと言えるこの作品は、そのトリックの鮮烈さで多くの読者の度肝を抜きました。

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学校に閉じ込められた高校生に突き付けられる、思い出せない「死んだ同級生の名前」。SFファンタジーでもあり、一人ひとりを丹念に描く青春小説でもある、第31回メフィスト賞受賞のデビュー作です。先達のミステリーに倣い著者と同名の人物が登場し、読者への挑戦状があるところに著者のミステリー愛が感じられます。

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エラリー・クイーンの国名シリーズへのオマージュを彷彿とさせる一冊です。「館シリーズ」の第1弾でもあり、第22回鮎川哲也賞を受賞しました。密室状態の体育館で殺人事件が発生、探偵役は校内に住んでいるというアニメオタクが務めます。解決編の論理展開はまさに「平成のエラリー・クイーン」です。