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現実?それとも創造の産物?絵にまつわる奇妙な物語
「絵」というものは現実をもとにしていながらも、画家の手による創造の産物でもあります。絵と現実、その二つがどのように交差するのかということについて、多くの作家たちが物語の中で書いてきました。空想上の絵から現実に存在する本物の美術まで、さまざまな絵が登場する一風変わった物語をセレクトしました。
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画家バジルに肖像画を描いてもらったドリアン・グレイは描かれた自身の美しさに驚き、自分ではなく肖像画が年を取ればいいのに、と願ったところ本当にその通りになってしまいます。年を重ね、罪を重ねても外見に傷一つつかないドリアンですが、その一生は果たして幸せだったのか・・・?巨匠オスカー・ワイルドが遺した唯一の長編小説です。
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ルソーの研究者・早川織絵とMoMAキュレーターのティム・ブラウンは、ある富豪の家に招かれ彼が所有するルソーの作品が本物か贋作かを1週間以内に見分けてほしい、という依頼を受けます。現代のニューヨークとルソーの生きた時代のパリを行き来しながら、いつの間にか絵と物語の世界に引き込まれてしまう小説です。
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世界名作ショートストーリー 5 ポー
ポー(作) , 千葉 茂樹(訳) , 佐竹 美保(画)
とある城で一夜を過ごすことになった主人公は、美しい女性の肖像画とそれについて書かれた一冊の手記を見つけます。そこには自身の妻の肖像を描くことによって訪れた恐ろしい悲劇が画家自身によって綴られていました。ポーの有名な短編の一つでもある本書所収「楕円の肖像」は、『ドリアン・グレイの肖像』に影響を与えたとも言われています。
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カンヴァスの向こう側 正 少女が見た素顔の画家たち
フィン・セッテホルム(著) , 枇谷 玲子(訳)
絵を描くことが好きな少女リディアは公園で不思議な少年に出会い、そして美術館の絵に触れた途端その絵が描かれた時代にタイムスリップしてしまいます。行く先々で著名な画家とその絵に触れながら、リディアは美術の世界に魅了されていきます。著者はスウェーデンの児童文学者フィン・セッテホルムです。
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