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過酷な状況から目が離せない!手に汗握る山岳ノンフィクション
「なぜ山に登るのか・・・そこに山があるから」という名言通り、登山家は頂を目指して自ら進んで過酷な状況に飛び込んで行きます。そこから生還した者、二度と戻ってこなかった者・・・。彼らが直面した死と隣り合わせの世界を垣間見させてくれる、優れた山岳ノンフィクションを紹介します。
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チベットにある世界最大のツアンポー峡谷。そこにまだ誰も足を踏み入れたことがないエリアがありました。その「空白の五マイル」に単独で挑んだ冒険記。体力の限界を超えながら峡谷からの脱出を図る後半は圧巻で、ページを繰る手が止まらなくなります。著者はこのデビュー作で第42回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しました。
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凍
沢木 耕太郎(著)
「最強のクライマー」と言われた山野井泰史・妙子夫妻がヒマラヤの高峰・ギャチュンカンに挑んだ一部始終を、ノンフィクションの名手が乾いた文章で活写。垂直に近い壁を下降中に雪崩の直撃を受け、妙子さんが逆さ吊りになってしまったところから、決死の脱出行が始まります。第28回講談社ノンフィクション賞を受賞した力作です。
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和歌山県にある日本一の滝・那智の滝を登攀したとして逮捕された著者が体験した数々の冒険譚。角幡唯介が書くものにはストイックさが漂うのに対し、著者のそれはハチャメチャ感満載。タイのジャングルで栄養失調に悩まされた末に、巨大ニシキヘビと格闘して食べてしまうシーンも、そこはかとなくユーモアが漂います。
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トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか 低体温症と事故の教訓
羽根田 治(著) , 飯田 肇(著) , 金田 正樹(著) , 山本 正嘉(著)
2009年7月、北海道でツアー登山者18人のうち8人が死亡する遭難事故が発生。本書は、夏山登山史上最悪の事故がなぜ起きたかを検証しています。悪天候のなか疲労困ぱいして徐々に乱れる隊列、動けなくなる人、低体温症で意識が混濁して奇声を発する人・・・、そんなパーティーが追い詰められていくさまは悲劇そのものです。
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