怖いのはお化けだけじゃない！人間の怖さを身に染みて思い知らされる小説

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まさに「本当に怖いのはお化けではなく人間だ」と感じさせてくれる小説です。保険会社の社員・若槻が顧客の家に呼びだされたところ、首つり死体を発見します。他殺だと勘ぐった若槻は調査を開始しますが、これがまずかった・・・!?スピーディーでスリリングな展開に、どんどん引き込まれていくはずです。

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「愛娘がこのクラスの誰かの手で殺された」物語は女教師のホームルームでの告白から幕が上がります。さまざまな語り手の視点から語られ、徐々に事件の真相が明らかに。各登場人物の独白で随所に見られる人間の汚さに、人間嫌いになってしまうかもしれません。

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自分の利益のためなら平気で人を排除するサイコパスが学校の教師になったとき、何が起こるのかを描いたサイコホラー。蓮実聖司は爽やかなルックスと華麗な弁舌で周囲を魅了しますが、その本性は生徒を情婦にし、同僚を脅迫、放火、殺人と何でもありの超極悪人。感情を持たないサイコパスにしかできない所業をご堪能ください。

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一家惨殺事件の生き残りとなった少女が主人公。彼女は劣悪な環境のもとで歪んだ大人に成長し、人を殺害してしまい・・・。前半は主人公の置かれた状況があまりにも過酷で、読むだけで酷く落ち込んでしまうでしょう。本書を読む際の注意点は、あとがきまでしっかり読むこと。ここを読むと、作品の印象がガラッと変わります。

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主人公は15歳の秀才・シュウジ。不登校、弟のいじめ、父親の家出、母親がアル中・・・彼のもとには、これでもかと思うくらい酷いことが降りかかります。理不尽なまでに人間の負の側面にぶつかり、落ちるところまで落ちていくシュウジの姿が哀れです。表紙のイメージ通り、救いのない小説です。