ブックキュレーターhonto編集員
乱歩好きならこれも好きなはず!乱歩愛にあふれたオマージュ作品
江戸川乱歩に影響を受けた作家たちは、子どもの頃に少年探偵団や明智小五郎の登場する小説を読んで成長し、オマージュ作品を通じて私たちに乱歩愛を伝えてくれています。乱歩が好きな方は「ああ、こういう感じ」と懐かしく思い、知らない方はここで紹介している本から原典に入るもよいでしょう。今も脈々と胎動する乱歩愛を感じてください。
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乱歩が描いた明智小五郎と小林少年の活躍を二十面相の立場から記した小説です。シリーズ第1弾は『怪人二十面相』をベースに、有名シーンの裏側が活写され、読んだことのある人は思わずニヤリとしてしまうでしょう。二十面相側からの物語なので、明智小五郎と小林少年の描かれ方も変わっているのが楽しいです。
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みんなの少年探偵団 1
万城目 学(著) , 湊 かなえ(著) , 小路 幸也(著) , 向井 湘吾(著) , 藤谷 治(著)
乱歩生誕120年を記念して企画されたアンソロジーで、万城目学、湊かなえ、小路幸也、向井湘吾、藤谷治という5人の人気作家が少年探偵団、明智小五郎、怪人二十面相を描いています。有名キャラクター誕生までを綴った「永遠」、二十面相の愚痴に笑い壮大なラストがいかにもな「解散二十面相」など、昭和の香りを漂わせた逸品が楽しめます。
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不振にあえいでいた作家・江戸川乱歩が身を隠して投宿したホテルで体験する4日間を記録した幻想風味のある小説です。作中作「梔子姫」は語り口、醸し出される耽美的な雰囲気など、乱歩の作風と特徴が絶妙に再現されています。乱歩本人も見事に描写されている、第7回山本周五郎賞受賞作です。
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『葉桜の季節に君を想うということ』でミステリー界の話題をさらった著者による、乱歩の有名短編を現代風にアレンジし直した短編集です。元の話の骨格を生かしつつ、SNSやスマホなど現代の技術がうまく加えられている物語に、著者らしいひねったアプローチが光ります。
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