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一風変わったミステリーをお探しの方へ!比類なき本格、古野まほろの世界
古野まほろは2007年にメフィスト賞を受賞してデビューし、綾辻行人と有栖川有栖の両氏に師事した人気作家。その作風はとても個性的で、最初は難解な言い回しや詩的な表現に面食らうかもしれませんが、秀逸な構成と精密な論理で他に類を見ない本格ミステリーだといえるでしょう。こんな本格あったのか!と、新しい世界に魅了されるはずです。
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天帝のはしたなき果実
古野 まほろ(著)
主人公のまほろが吹奏楽コンテストの猛練習中、親友の首なし死体が発見されます。独特な文章とドイツ語やフランス語が入り交じったルビが読みにくいと思われる方もいると思いますが、「ノベルス史上空前の本格ミステリ」と評されたのは決して誇大広告ではありません。古野まほろという作家を語るうえで欠かせない、著者のデビュー作です。
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浪人生の夕佳のもとに奇妙な「招待状」が届くところから物語が始まります。つり橋が爆破された雪山の洋館で、蓄音機が参列者の罪を暴き、次々に殺人が起きていく、という本格好きにはたまらない設定の数々。こんなにも伏線を盛り込んで完全に回収できるのは、古野まほろ以外にいないでしょう。本格ファンなら絶対に読んでおきたい一冊です。
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言葉の真偽を瞬時に判断できる能力を持つユイカが、奇妙な旧家文渡家の跡取りを殺した犯人を捜す依頼を受けます。文渡家は外界から隔絶されており侵入は不可能。一族の誰が「嘘つき」なのか?本格への入門書というコンセプトも納得の読みやすい文章と、確実な論理で予測困難な真実に迫っていく解決編は圧巻です。
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元警察官僚である著者による警察小説です。舞台は2020年、オリンピック終焉後の東京。被害者は全員身元不明で、身体の一部が切除されていて・・・。途方もない連続殺人に、定年間近の巡査部長と女性キャリア警視のコンビが挑みます。息もつかせぬ展開と痺れるような論理に、度肝を抜かれる本格ミステリーです。
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