ブックキュレーターITビジネスアナリスト 深田萌絵
愛と平等に苦しんだら
人生の大きなテーマの一つは『愛』じゃないだろうか。人を愛すること、家族に平等な愛を注ぐことを教わる。愛とはなんだ?恋人との愛、家族との愛、老いで夫から女扱いされない恐怖、不倫で見せる素顔、大自然の愛が平等に人類に与える残酷さ、一筋縄ではない愛と平等についての片鱗を知るための五冊。生々しさは愛の深さと比例する。
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女、母、妻として絶望的な物語。夫と子供を支配し、職業から恋人まで悉く口を出してくる母親。自分は完璧だと信じる彼女の家族への支配欲は凄まじいが、それを内省した彼女が帰宅しドアを開ける瞬間に全く元の人間に戻る。人間の価値観は揺らがない。こういう女性を身近に体験した人にはホラーのように響く一冊。
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アーレント=ハイデガー往復書簡 1925−1975 新装版
ハンナ・アーレント(著) , マルティン・ハイデガー(著) , ウルズラ・ルッツ(編) , 大島かおり(訳) , 木田元(訳)
天才と呼ばれた二人の哲学者による美しき愛が煌めく書簡集。二人は不倫関係にあるだけでなくナチスとユダヤ人という複雑な関係にあった。ナチス妻を持つ哲学者ハイデガーとユダヤ人のアーレント。二人の愛を拒むのは、『民族』ではない。愛人に美しい言葉を送り、行動は妻に言われるがままという男のサガを学ぶべき一冊。
ブックキュレーター
ITビジネスアナリスト 深田萌絵美術短大卒、早大政治経済学部卒。10歳の頃、ティーンに夢を与える絵本作家になりたいと願って一日一冊の本を読み、一日一枚の絵を描くようになった。美術短大を出て絵の才能がないと理解して、金融に突き進み株アイドルとなって金融関係の書籍を出版。英系金融機関で勤めた後にIT企業創業。共同経営者が元軍事技術開発者だったために、スパイ事件に巻き込まれて殺されそうになり、生き残るために政治関係の記事を執筆し始める。未だにティーンが喜ぶような夢に溢れる素敵な絵本を描く機会に恵まれず、ドロドロした軍事技術スパイ事件しか書く時間しかないのが悩み。深田萌絵公式ブログhttp://fukadamoe.blog.fc2.com/
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