ブックキュレーター映画プロデューサー 叶井俊太郎
殺人者による殺人本5冊
実際にリアルに人を殺した、殺人者が自ら「人殺し」について書いた本というのがいくつかある。ホントに人を殺してるわけだ。殺す動機も殺した瞬間も殺したあとについても詳細に書いてる。まあ、胸糞悪いがでも斬新。そんな無期懲役囚でもある美逹大和氏の著作5冊!
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人を殺すとはどういうことか 長期LB級刑務所・殺人犯の告白
美達 大和(著)
著者は無期懲役囚。刑期が10年以上になると収容される「LB級刑務所」で現在も服役中。罪状は2件の殺人。で、著者はこの本でその2件の殺人に至った経緯と理由を告白してます。しかし、この著者はなかなか頭キレるね。文章がなんだか品がある。内容は人殺しについてなので、相当エグいんですが・・・
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この著者である、美逹大和という人は2人殺して無期懲役で服役中なので周りには殺人者ばかりという環境にいる。そんな刑務所内で彼が実際に見た殺人者たちの様子はかなりリアル。犯罪者のほとんどは全く反省してないと言い切る。犯罪者たちは「シャバに出たら二度と捕まらない」と言って出所していくと。著者は「執行猶予付き死刑」を導入して欲しいという。
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ドキュメント長期刑務所 無期懲役囚、獄中からの最新レポート
美達 大和(著)
著者の美逹さんが収容されてる刑期10年以上の犯罪者が収監される、全国で5ヵ所しかない「LB級刑務所」。そこで彼が目撃する衝撃の刑務所観察記録。昔、漫画家の花輪さんが出した「刑務所の中」という漫画があったが、それの文章編だね。しかし、この人の文章は面白い!獄中で作家デビューとか全然いけると思う。
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刑務所生活が20年経って、今の心情を美逹氏が書いた本。まあ、自伝に近いかも。高校時代は常に学年1位、社会人になり会社を立ち上げ年収数十億円稼いだと。この彼の仕事についての内容はビジネス本としても読める。しかし、こんなに仕事ができて文章も品があり、知性も感じる美逹氏がなぜに2人も殺したのか。そこだけが疑問。殺す前に考えるでしょ。殺したらどうなるか。それにしても彼の本は面白い。
ブックキュレーター
映画プロデューサー 叶井俊太郎(株)サイゾーTOCANA編集部 配給宣伝プロデューサー。『キラーコンドーム』などのホラーコメディ映画から、日本でも大ヒットした『アメリ』まで幅広い買い付けと宣伝をプロデュース。ピクトアップ、日刊サイゾーなど雑誌連載コラム多数。主な著書に映画評論家江戸木純氏との共著『映画突破伝』、『ビッグヒットは五感でつかめ!』、奥様で漫画家の倉田真由美氏との共著『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』など。ノンフィクションやコミックを中心に1,000冊を超える本を所有。気になる本があれば片っ端から購入するクセがあり、自宅の本棚には本が日々増加中。
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