ブックキュレーター主婦の友社 石井美奈子
「やっぱり私は書店が大好きだ!」と再確認した今おすすめする5冊
コロナの影響で行きたいのに行けなかった場所No.1は書店でした。多くの書店が休業し、書店未訪問は人生最長の2ヵ月間。隣駅の書店で文庫売り場の前に立ったときのなんとも言えない安堵感。やっぱり書店さんが好きです。感染リスクを抱えながら営業してくれた地元の書店も大切ですね。今回は書店好きとしておすすめしたい本です。※本ブックツリーの内容は、執筆時点(2020年5月19日)の情報に基づいております。
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13坪の本屋の奇跡 「闘い、そしてつながる」隆祥館書店の70年
木村 元彦(著)
大阪の谷六にある街の本屋さんの記録。取次の配本システムにより、話題書などは残念ながら配本されない規模だが、先代の頃からお客様ひとりひとりの顔を思い浮かべた品揃えと何を置かないのかという意思がはっきりした書店。著者イベントでも有名で、こんなお店が家の近くにあったらきっと頻繁に通ってしまうと思う。
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本を売る技術
矢部 潤子(著) , 杉江 由次(編)
伝説のカリスマ書店員が教えてくれるノウハウと書店員の心がしっかり学べる本。棚、平台の作り方、スリップ、ここまで書いていいのかと思うほどの秘密がぎっしり詰まっている。書店好きには、お店ごとの工夫がわかるようになり、新しい書店めぐりの楽しみ方ができるだろう。うちの販売部、新編集長や新部長にもすすめた。
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向田邦子の本棚
向田邦子(著)
亡くなったときの蔵書は1600冊。その中の一部をジャンルごとに書影つきで紹介。昭和の時代がなつかしくなるラインナップ。渋谷西武B館地下の書店で食の本フェアを開いた際の100冊リストは文庫などで比較的入手しやすい。歴代の人気ドラマにどう使われていたのかが一部紹介されており、ファンならずとも楽しめる。
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単行本発売当時、「出会い系?」とは思ったものの、書店員として1万冊は頭に入っている著者ならではの引き出しからおすすめされる本は至極まじめチョイスだった。WEB連載されていた文章はスラスラ読める。人に本をすすめることは自分を知ることでもあると教えてくれる、選書の面白さと難しさも伝わる異色ブックガイド。
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シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々
ジェレミー・マーサー(著) , 市川恵里(編)
カナダを逃げ出したジャーナリストの著者が偶然住み着いたパリの書店には個性的な居候がたくさんいて、綺麗事だけではない人生模様が繰り広げられているというノンフィクション。書店はどんな人でも受け入れ、癒やし、時には鼓舞してくれるドラマのある場所。今度パリに行くことが出来たら、絶対立ち寄ってみたい書店だ。
ブックキュレーター
主婦の友社 石井美奈子主婦の友社(http://www.shufunotomo.co.jp/)で編集の仕事をしています。根っからの本好き、そして、本屋さんが好きで、この業界に飛び込みました。好きな旅・食についてや、女性の視点での健康や老後について本を広く紹介していきます。
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