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朗らかな筆致に元気と食欲が湧く!寿司屋のおかみ・佐川芳枝の名エッセイ
東京・中野にある「名登利寿司」。そのおかみである佐川芳枝のエッセイの特徴を簡潔に述べるなら「楽しく読めて、心が和む」。情緒豊かに綴られた、美味しい食べ物の話や客との愉快なエピソードの数々に、まるで彼女の記憶を追体験しているような気分に浸れます。読むと食欲に火がついてしまうのが唯一の難点かもしれません。
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お寿司につられて寿司屋に嫁いだ著者が、20年のおかみ人生をもとに綴ったお寿司屋さんの裏話。実際にあったハプニングやほっこりしてしまう人情噺、そしてお寿司の美味しい食べ方。意地悪な客とのエピソードや苦労話もありますが、彼女の人柄を表すような朗らかな語り口のおかげで、やさしい気持ちで読めるエッセイです。
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著者の初エッセイ集『寿司屋のかみさんうちあけ話』が出版に至るまでの悲喜交々を赤裸々に語った、とても前向きな苦労譚。寿司屋のおかみと母親業の両立という猛烈に忙しい毎日を送りながら、コツコツと夢に向かって努力を続ける姿に感動すら覚えます。苦労を苦労と感じていないような小気味の良い姿勢が実に爽快です。
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著者が店で出会った客とのさまざまなエピソードをまとめたエッセイ。今夜お店に足を踏み入れるのは、気の良い常連客?いわくありげな大人しい客?ちょっと態度の悪い客?はたまた時の総理大臣!?下世話な噂話になりそうな題材ですが、持ち前の明るい語り口で清々しく語られていて、読み心地は非常にカラリとしています。
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寿司屋のかみさんとびっきりの朝ごはん 今日は何を食べよう…?
佐川 芳枝(著)
『我が家で1番大切な食事は朝ごはん』と言い切る著者が、ひと手間加えたお寿司屋さんならではの料理の数々を紹介。満腹な時に読んでいても、思わずよだれが出てしまいそう。著者特有のざっくばらんな筆致は、腕自慢や素材自慢などを微塵も感じさせず、素直に読み手の食欲を刺激してきます。
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長年、夫婦二人三脚で営んできた小さな寿司屋に、実の息子が入店!大きな転機を迎えた「名登利寿司」ですが、彼女の語りは相変わらず軽快そのもの。シリーズ恒例の美味しそうな料理や客とのほっこりしてしまうエピソードに加え、母とおかみの二つの立場からの複雑な心境も、もったいぶらずに赤裸々に語り尽しています。
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