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「大切なもの」が見つかる!?自分なりの生き方を貫く人物が登場する小説
日々の生活のなかで、または困難にぶつかったとき、自分の生き方や価値観を見つめ直すことがあるはずです。ここでは自分なりの生き方を持とうとした芯のある人物が登場する小説を揃えました。時代や国、状況も違う登場人物たちがどう考えて、どのように行動していったのかを見ることで、きっと何か自分の「大切なもの」を思い出すことでしょう。
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存在の耐えられない軽さ
ミラン・クンデラ(著) , 千野 栄一(訳)
この物語では最初にニーチェの永劫回帰の考え方が引用されています。そして「私の人生はいったい軽いのか、重いのか」という命題とともに、主人公のトマーシュとテレザ、そしてサビナの3人を中心に男女の恋愛劇が展開されます。登場人物たちは「自分の人生」にどんな結論を見いだしたのか。読後、そんなことを考えさせられます。
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草の花 改版
福永 武彦(著)
文学少年の汐見茂思は、自殺にも似た手術を自らの意思で受けて亡くなります。その理由は、彼の理知さと青春時代の恋への挫折にありました。彼が考えていたことはなんだったのか。最後に主人公が汐見から託されたノートを読むことで彼の考えや生きざまをたどることになり、彼が持ち続けた孤独と愛と死について、少し理解できるようになるでしょう。
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明るく楽しい父母の世界にいた少年シンクベールは、あることから暗い世界へと足を踏み入れてしまいます。その後、明暗が分かれる二つの世界の中で、シンクベールは揺れ動きながらも真の自己を探求していきます。そこここに漂う哲学的雰囲気が、あなたを思索の世界へと誘うことでしょう。
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自分たちが信じていたものが目の前で崩れてしまった。そんな、学生運動の時代に生きた若者たちの話です。焦燥、違和感、空虚さ。各々がそのような思いを抱きつつ物語は進んでいきます。ラスト、登場人物たちが日々を見つめて出した結論に驚かされるはず。人の成長を信じさせてくれる青春小説の傑作です。
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