前向きな気持ちになれるエンタメ作品が真骨頂！はじめての有川ひろ

著者の代表作で、シリーズ、外伝合わせて全6冊の開幕編です。書物の検閲をも行う特務機関に対し図書館側が武装して戦う、というパラレルワールドの日本を舞台にした活劇であり、図書特殊部隊に所属する主人公・郁の恋愛模様を描いた物語。キャラが個性的で読みやすく、普段読書しない人にもオススメできる傑作です。

通称「機研（キケン）」こと、大学のサークル「機械制御研究部」の部員たちが巻き起こすハチャメチャな日常を描いた青春ストーリー。文化祭やロボット相撲の大会をはじめ、全力でバカなことに取り組む男子学生たちの熱くて楽しい友情の物語が堪能できます。青春っていいなあ・・・と素直に思えるエンタメ小説です。

事故により夢を断たれ、航空自衛隊の広報室に配属された主人公が織りなすお仕事小説。普段知ることのない自衛隊の仕事を、リアルかつわかりやすい説明を交えて描いています。さまざまな感情を抱きつつも仕事に取り組む主人公の姿を通して、前向きな気持ちになれる一冊で、実写ドラマ化もされました。

赤字体質の小劇団「シアターフラッグ」にやって来た、劇団主宰・春川巧の兄・司。彼は鉄血宰相となり、劇団の立て直しを図るものの・・・。演劇に熱中する団員たちの人間模様が、コミカルかつテンポよく語られます。「演劇集団のバックステージもの」としても読み応えのある、夢を追いかける仲間たち＆兄弟愛の物語です。

映像制作会社の新人社員・良井良助が主人公。テレビドラマなど5つの制作現場を担当し、トラブルに直面しながらも走り回って解決していくさまが痛快な成長物語です。テンポよく読みやすい作風はもちろん、全編にわたって著者らしさが全開！今までに映像化された有川作品の裏話かも？と思えるようなネタも詰まった秀作です。