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男の生きざまや友情を愛でる!北方謙三のハードボイルド世界に浸れる本
『三国志』や『水滸伝』などの歴史小説の評価が高い北方謙三ですが、1980年代までは正統派ハードボイルド作家として名を馳せていました。物語の設定、文章、登場人物、キザなセリフ・・・どれを取っても格好いい、ハードボイルドの見本のような小説ばかりです。数あるシリーズの中から代表作をピックアップしました。
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さらば、荒野
北方 謙三(著)
「これを読まねばファンじゃない」とも言われる「ブラディ・ドールシリーズ」の第1弾です。ブラディ・ドールという名のバーの主人・川中良一が、弟の危ない仕事を手伝ううちに事件に巻き込まれていきます。キザで格好いいセリフや描写に、いつの間にかその世界観に引き込まれてしまうハードボイルド小説です。
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北方作品の中で最も魅力的、という呼び声が高い水野竜一を主人公にした「挑戦シリーズ」1作目に当たる本です。私利私欲でもない、金儲けでもない、自分の大切なもののために戦う男たちを描いた物語。『自分が男であると命を張って確かめなきゃならん時が人生には必ずあるものさ』というセリフに、思わず唸ってしまうことでしょう。
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北方作品にしばしば登場するアウトローな刑事・高樹良文の生い立ちを、少年期から振り返る老犬3部作の第1弾。本書では、終戦直後に少年期を過ごした高樹の壮絶な経験が描かれています。兄弟のように慕う田代少年とともに、必死に生き抜こうとする高樹を思わず応援してしまいます。高樹が吹く「老犬トレー」の口笛が印象に残ります。
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友人が殺された謎を解明するために船乗りを辞めた一等航海士・神尾修二が、さまざまなトラブルに巻き込まれていく「神尾シリーズ」の1作目。神尾が友人のために暴力と戦いながら探偵になって活躍します。生き方を曲げないタフで強靭な神尾に影響される新米弁護士・秋月の成長も見どころの一つです。
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