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「あなたのために」は誰のため?教育と教育虐待のボーダーラインを考える本
先の見えない不安定な時代。「生き抜く力をつけてほしい」と強く願うあまり、親が子どもに過度な教育を課し、虐待の領域にまで追いつめてしまうケースが起きています。どこまでが適切で、どこからがやりすぎなのか?その教育の量、質、目的は本当に子どものためなのか?教育と教育虐待のボーダーラインを考えるための本を紹介します。
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「結局のところ、親は無力でいい」と提言する教育ジャーナリストの著者が、家庭という閉鎖空間で行われる教育虐待の実態に迫ったルポ。豊富な事例を交え、親、子、社会という3つの視点から、教育と教育虐待の境界線を探ります。知らずに子どもを追いつめる側に立つかもしれない、すべての大人が読んでおきたい一冊です。
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親や教師の子どもに対する過度な期待と強制が、子どもの生きる力を奪っています。不適切な教育(エデュケーショナル・マルトリートメント)は、たとえ子どものためであっても、人権侵害につながる可能性も。「やりすぎ教育」の原因と実態を考察、予防するための具体的なアクションを紹介しています。
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勉強法の本を100冊以上執筆してきた「受験界のカリスマ」と称される著者が、教育と虐待の境界線について考えた本。前半は中学受験、後半は大学受験をメインに、「やればできる!」という自己肯定感を子どもに抱かせることの大切さを主張しています。受験よりももっと大切な、子どものその先の人生を考えるためにも読んでおきたい一冊です。
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児童精神科の医師が、患者や研究室の大学生と接してきた経験をもとに、日本の教育虐待の現状と対策を分析。また、子どもに必要最低限の教育を与えない「教育ネグレクト」についても取り上げています。家庭だけではなく、小学校から大学、特別支援学校まで幅広い教育機関での事例を、発達障害当事者の声も交えて紹介しています。
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