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アーネスト・ヘミングウェイの代表作!短編小説から恋愛小説まで
アーネスト・ヘミングウェイ(1899-1961)は、20世紀アメリカ文学の中でも最高とされる作家の一人です。短編小説や恋愛小説、自然をテーマにした小説など、さまざまな作品を発表しています。シンプルでありながら、鬼気迫る雰囲気や蝶々が描かれたような詩的な描写が特徴的で『キリマンジャロの雪』や『海流のなかの島々』、短編集『われらの時代』などの名作は、現代でもなお世界中で読み継がれています。先の読めなさからくる緊張感が高まる今だからこそ読みたい、珠玉の代表作を集めました。
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ヘミングウェイによる最も有名な傑作で、本作によってノーベル文学賞やピューリッツァー賞を著者にもたらした。新潮文庫の数ある名著の中でも累計発行部数はトップクラス。新訳版では原著の魅力はそのまま、より理解しやすく刷新されています。人知を超えた巨大カジキに挑む老漁師の運命は・・・?「孤高」という言葉が相応しい、伝説的一冊です。
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日はまた昇る
ヘミングウェイ(著) , 高見 浩(訳)
『老人と海』がカジキなら、こちらは闘牛。第一次大戦後、既存社会が崩壊し人生に迷う「ロストジェネレーション(失われた世代)」の若者たちが、アメリカからパリ、そしてスペインで繰り広げる情愛の物語です。戦争の暗い影に苦しみながら自堕落にも刹那的に生きる若者たちを鋭く描写。ヘミングウェイ初の長編にして、出世作でもあります。
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武器よさらば
ヘミングウェイ(著) , 高見 浩(訳)
ヘミングウェイは己の人生経験から物語の着想を得たり、自身をモデルにした作品が多いことでも知られています。本書もまた、第一次大戦中にイタリアで従軍記者をした経験をもとに書かれた一冊。戦争に運命を翻弄され、心身を傷つけられながら出会った男女。死の淵で輝きの増す命と2人の愛の結末は必読です。
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誰がために鐘は鳴る 上
アーネスト・ヘミングウェイ(著) , 高見浩(訳)
第二次世界大戦前夜のスペイン内戦にも傍観することなく参加し、自らの正義を貫いたヘミングウェイ。本書はその結実とも言えるでしょう。頑強な男同士がぶつかる戦闘描写は壮絶で、人々が混乱のなかに散っていく喪失感に「個人は人類の一部であり、他者への弔鐘はあなたのためにも鳴っている」という題名の由来が深く胸に残るはずです。
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パリに移住していた20代を回顧した、遺作の一つです。文筆と空腹と競馬であふれた貧しくも愉快な日々。「ロストジェネレーション(失われた世代)」の盟友フィッツジェラルドをはじめ、ピカソなど著名人との交流。執筆の翌年61歳で自死を遂げるヘミングウェイのたくましかった人間性と、1920年代前半のパリの息吹を強く感じられる一冊です。
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