ブックキュレーターhonto編集員
戦争の記憶を抱き、平和を希求する文学作品
人間の深い悲しみとかすかな希望へ、強い光を放つ名作を集めました。第二次世界大戦の情勢下を生きた著者や登場人物を描いた文学作品には、心の深いところにある「人間らしい心の豊かさ」に触れる力があります。読めば忙しい日々のなかでも、「何気なく過ぎてゆく暮らしへの愛しさ」が込み上げてくることでしょう。
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フランスで長く読み継がれてきた絵本です。おばあさんの何気ない日常生活が描かれるのかと思いきや、戦争で迫害を受けながら生き抜いてきた深い歴史が語られます。女優・岸惠子が唯一手がけた翻訳本。「翻訳はしない」というポリシーを破ってでも、次世代に伝えたかったメッセージとは?
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裕福に暮らす少年チトは、庭師のおじいさんとの対話を経て、平和な世界のためにできる身近なことを実行していきます。彼のお父さんは兵器工場を経営していたものの、息子の行動により心を動かされ、事業を変えることになり・・・。本書に心を打たれた方は、ぜひ味わい深いイラストが掲載された「愛蔵版」もご覧ください。
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黒柳徹子が幼少時代を描いた名作です。悪気はないのに、正直に反応していたことで先生を困らせてしまい、小学校を移ることになったトットちゃんは、トモエ学園で新しい仲間に出会います。著者が芸能活動だけでなく、長きに渡ってユニセフ親善大使などの平和活動を続けてきた深い理由も理解できるようになるでしょう。
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兵役で航空隊に入り、第二次世界大戦で戦死扱いとなったサン=テグジュペリ。彼の目に世界はどう映り、戦時下において何を大切にしたいと考えていたのでしょうか?「不滅のベストセラー」と称され、世界中で読み継がれてきた一冊。世界の平和を思うとき、時を越えて読みたい不朽の名作です。
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フランスの片田舎で木を植え続け、荒れ果てた土地を森に変えた男の話です。社会では戦争という破壊行為が繰り返されるなか、どれだけ苗が枯れてしまっても、ただ黙々と木を植え続けた男。すぐには変わらなくても将来の人類にとっての恵みとなるように創造を繰り返すその姿から、人間の尊い精神を感じ取ることができるでしょう。
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