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予想を裏切られる「フーダニット」。爽快感がクセになる海外推理小説
「フーダニット」とは「Who done it?」の略で、「誰が犯人か?」という謎に焦点を当てた推理小説のことです。国内外に多くのフーダニット作品が存在していますが、ここでは海外の魅力的な推理小説やミステリー小説を集めました。どれも物語が進むにつれて犯人らしき人物はことごとく外れていきますが、その外れっぷりに「お見事!」と声をあげたくなるはずです。
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離婚専門の弁護士が殺害され、警察から依頼された探偵のホーソーンは捜査に参加します。ワトソン役の作家ホロヴィッツは、捜査に付き添いながら自分でも犯人を推理しますが、なかなか真相にたどり着きません。性格は悪いけれど鋭い観察眼を持つホーソーンの犯人当ては、ホームズを彷彿とさせます。フーダニットの王道とも言える推理小説です。
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引退者用高級施設にある「木曜殺人クラブ」は、未解決事件の真相を推理するサークルです。メンバーの4人は、ずる賢くてチャーミングな老人たち。ある日、施設の経営者が殺され、勝手に事件捜査を始めてしまう4人。担当刑事をうまく巻き込み捜査をリードするのですが、経験と人脈を武器に犯人を推理する姿が最高にクールです。
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イギリスのストーンサークルで焼死体が発見されます。なぜか遺体の胸には停職中の警官ワシントン・ポーの名前が刻まれており、ポーは捜査に加わることに。天才分析官ティリーが相棒となり、誰も思いつかない大胆な手法で犯人に迫ります。相棒2人の間には強い絆があり、フーダニットだけではない展開が魅力的です。
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ギリシャ棺の謎
エラリー・クイーン(著) , 中村 有希(訳)
盲目のギリシャ人美術商ハルキスの葬儀後、遺言書が金庫から消えていることが判明。クイーン警視の息子である若き探偵エラリーは遺言書のありかを推理すると、その場所で謎の死体が発見されます。そこから名探偵エラリー・クイーンの最初の事件が始まります。若さゆえに推理に失敗しても、あきらめないエラリーの姿が印象的です。
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