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誰もが避けては通れない!「倫理」について考えるための本
普段の生活の中で「倫理」について考えることは少ないでしょう。その言葉の、少し説教めいた響きに怖気づく方も多いかもしれません。しかし「倫理」について真剣に考察することは、日常を支配する隠れた規範の根拠を問うことであり、極めてスリリングな営みです。そんな「倫理」について考えるきっかけになるような本をピックアップしました。
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「運も実力のうち」という言葉がありますが、倫理学においては「運」の存在が無視されることが多いと著者は主張。本書では、運の人生への影響力を捉え直します。そして、倫理や道徳において運がどのように扱われてきたかを歴史的にたどることで、人間のあるがままの生を探究していきます。
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アナキズムをひと言で言えば、「何にも支配されない」ということ。パンキッシュな文体で語られるアナキストたちの歴史を前に、きっとあなたの中の既存の倫理は粉々になるはず。本書を読めば、「私が今すべきこと」と向き合わざるを得ない気持ちに追い込まれることでしょう。
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ニーチェの思想をもとに、現代社会の「善人」を徹底的に批判しています。哲学者ゆえの明晰な論理で世間の常識を真っ向から否定するさまには、読んでいると爽快感さえ得られる鋭さがあります。自分が日々当たり前に信じている倫理観がいかに浅はかであるか、思い知らされること必至の一冊です。
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「暇」や「退屈」を一度も経験したことのない人はいないでしょう。しかし、これらについて真剣に考えたことのある人はどれくらいいるでしょうか。さまざまな哲学者の思想を参照しつつ、退屈の中に人間としての理想の生き方を探る本書は、倫理学の営みそれ自体の楽しさをも教えてくれます。
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