ブックキュレーターhonto編集員
深い闇に戦慄・・・連続殺人鬼の正体や心理に迫ったノンフィクション
実在の連続殺人犯について書かれたノンフィクションをまとめました。残忍な犯行の背景は生い立ちなのか、それとも・・・。登場する殺人犯は警察官や医師をはじめ、年齢も職業もさまざま。犯行の詳細や動機が明らかになるにつれ、人間の闇を覗き込んだようで背筋が凍ります。連続殺人鬼を追い詰める警察などの執念、分析術も読みどころです。
- 22
- お気に入り
- 1563
- 閲覧数
-
生き別れた父が殺人鬼なのでは?と、正体を追うドキュメント。著者は、犯人の似顔絵と父の写真が酷似していたために調査を開始。筆跡の類似などのほか、父が抱いていた元妻への怒り、劣等感と虚栄心の強さを知って著者は確信を強めます。真相は不明ですが、丹念な調査に、本当に犯人かもしれない・・・と思うほどの説得力があります。
-
2人を射殺して自らも望んで銃殺刑に処されたゲイリー・ギルモアの人生を、実弟が記した一冊です。実父に虐待され続けたゲイリーの成育歴が実弟の立場から生々しく語られており、胸が痛みます。やがてゲイリー自身も暴力をふるうようになり・・・。暴力の連鎖がもたらす結末の恐ろしさと哀しみが、ひしひしと迫ってきます。
-
2012年に誘拐で逮捕された男の供述から明るみになった、連続殺人事件についてのノンフィクション。連続殺人の本を読んで分析し、銃やナイフをまとめた「殺人キット」を各地に埋めて準備する、冷静で周到な犯行は恐怖そのものです。事件の細部を知るにつれ、殺人を楽しんでいるとしか思えない狂気に震撼するでしょう。
-
1800年代後半にロンドンで9名を毒殺した医師の記録です。裕福な家庭で育ち、高度な知識を身につけた医師が悪事に手を染めていく過程を、時系列で追っていきます。医師の人生から垣間見えるのは、強烈な自己顕示欲と支配欲。自己顕示欲から犯行を自らほのめかし、逮捕と公開処刑に至った顛末に人間の闇を見るようです。
-
女性作家が30年以上未解決の連続殺人事件を調べ、真相に迫ります。丹念に集められた資料や情報の多さは圧巻。調べるほど凄惨な事件の詳細が判明し、身の毛がよだちます。被害者の人生にも触れられていて、怒りを感じずにはいられません。捜査の網をすり抜けて罪を重ねる犯人、それを追う者の執念に圧倒されることでしょう。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です