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息が詰まるような閉塞感が刺激的!地方や田舎を題材にしたホラー小説
田舎や地方と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?「のんびり・穏やか・空気が澄んでいる」などポジティブな印象がある一方、「暗い・閉鎖的・陰気」といった負の印象を持たれた方もいるのではないでしょうか。田舎や地方の恐ろしさは、逃げ場のない環境といえるのかもしれません。そんな田舎や地方を舞台にしたホラー小説を厳選しました。
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雑誌記事や掲示板の書き込みなどを中心に、複数の語り口から、近畿地方のある場所にまつわる怪談を描いた一冊。実録風に描かれたいわゆるモキュメンタリー・ホラー小説ですが、構成の巧みさとリアルな文体から思わず実話かと疑いたくなるでしょう。断片的な物語がしだいにつながっていくストーリー展開は圧巻です。
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岡山弁で「とても、怖い」を意味する表題作を含む、4編の物語が収められたホラー短編集。怪異や心霊の類もさることながら本書の持つ最大の恐ろしさは、人間の内に潜む悪意や差別意識、残忍さを徹底的に描き切った部分でしょう。方言で綴られる文体がより生々しさを際立たせる、じっとりとした恐怖感が印象的な一冊です。
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惨劇の舞台となるのは、片田舎に建てられた夜見山北中学校。呪われた三年三組に転校してきた主人公と生徒たちに、理不尽な災いが襲いかかります。物語の主軸となるホラー要素はもちろん、呪いの真相に迫っていくパートは、ミステリーとしても非の打ちどころがありません。複数のジャンルが融合した新感覚のホラー小説です。
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ホラーの帝王、スティーヴン・キングの初期の代表作です。舞台はアメリカの田舎町セイラムズ・ロット。故郷に戻った主人公のベンは、町で起こる不可解な事件に巻き込まれていきます。吸血鬼ものという正統な物語を踏襲しながらも、著者特有の独特な世界観や人物描写が印象的。田舎×ホラーの古典的名作です。
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