ブックキュレーターhonto編集員
既存の常識を打ち壊せ!はじめてのビート・ジェネレーション
既成の社会秩序に反旗を翻して自由を求め、のちのヒッピー文化にも多大な影響を与えたビート・ジェネレーションの作家たち。ジャック・ケルアック、ウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグの作品は、フリーセックス、ドラッグの使用などが描かれ、大人から眉をしかめられそうなものばかり。自分の中の常識を打ち破りたい方は、ぜひ読んで衝撃を受けてください。
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オン・ザ・ロード
J.ケルアック(著) , 青山 南(訳)
ビート・ジェネレーションを代表する小説。第二次世界大戦後のアメリカを、小説家志望の主人公と友人たちとで横断する物語です。酒を大量に飲み、麻薬を打ち、ジャズを大音量で聞き、セックスしまくり。そんな社会通念や常識から外れた旅路は社会からのドロップアウトそのもので、自由への希求を強く感じることでしょう。
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裸のランチ
W.バロウズ(著) , 鮎川 信夫(訳)
本書を執筆したバロウズは、あらゆる薬物を打ちまくった生粋のジャンキーだったそうです。その経験が生々しく反映された本書は、バロウズの最高傑作と言われています。薬物を打ちまくってヤクの売人となったり、殺人が起きたりと、道徳的な内容ではありません。ですが、その自由で奔放な精神性が、後世にも大きな影響を与えています。
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吠える その他の詩
アレン・ギンズバーグ(著) , 柴田 元幸(訳)
アレン・ギンズバーグの激しい衝動を感じることができる詩集です。ビート・ジェネレーションの代表的存在に数えられるだけあって、その激しさはケルアックやバロウズにも負けていません。自由を求め、既成の秩序に反抗する詩は、閉塞する現代にも風穴を開ける破壊力を持っています。
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あらゆるドラッグを使用したバロウズは、究極のドラッグと言われるヤーヘを求めて二度南米に渡りました。同じく、南米へ渡ったギンズバーグ。本書は、この2人による書簡集です。本当の手紙のやりとりなのか、それとも創作なのか、よくわからなくなるのはバロウズ的。2人の親交の深さが感じられる一冊です。
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そしてカバたちはタンクで茹で死に
ジャック・ケルアック(著) , ウィリアム・バロウズ(著) , 山形 浩生(訳)
ケルアックとバロウズが無名時代に章ごとに交代で執筆。第二次世界大戦終戦前の1944年8月を舞台に、2人に関わりがあった殺人事件を軸に物語は進んでいきます。当時は出版にまで至りませんでしたが、執筆から10年後には2人とも売れっ子作家にもなり、資料的価値も高い一冊です。
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