ブックキュレーターhonto編集員
恐れるべきか、救うべきか。人ならざるものの「祓い」がテーマの本
科学が発達した現代でもなお、心霊や怪異といった存在は人を恐れさせながら、惹きつけてもいます。特に近年では、恐怖や好奇心がよりリアルに感じられるフィクションやモキュメンタリ―が大きな話題に。「祓(はら)い」が必要な存在は、怖さの対象であると同時に、その時代や土地・人間性を問うてもいるようです。その奥深さに迫る本を紹介します。
- 3
- お気に入り
- 946
- 閲覧数
-
ライターである「私」に舞い込んだオカルト誌の仕事。過去の資料、読者からの手紙、ネットの体験談や数々の証言で一致するその場所は、不気味な謎に満ちた土地で・・・。無数の情報が集まり、実像を結んでゆく生々しい恐怖は、読者の心にも祓えぬざわめきをもたらします。SNSでも大きな話題となったモキュメンタリー・ホラーの傑作です。
-
著者は、怪談やオカルト系動画で人気のYouTuber「はやせやすひろ」。自身に舞い込む奇妙な調査案件や収集している呪物に関するエピソードが、臨場感たっぷり、かつ、わかりやすく綴られています。動画や番組でさえも語れなかった戦慄の体験談のほか、呪物愛にあふれ、問題解決のために奔走する著者の探究心も印象に残る一冊です。
-
怪異を恐れていたのは、もちろん現代人だけではありません。江戸時代、あらゆる悪霊を祓い浄めた名僧として、平民から大奥にまで支持された祐天上人。不動明王などの神仏も恐れず、女性や幼子の霊にも仏法による救済を与えた伝説が詳しく解説されています。ホラーとはまた異なる、ヒーロー漫画のような怪異譚に驚くでしょう。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です

