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あ・うん みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー126件

みんなの評価4.0

評価内訳

126 件中 1 件~ 15 件を表示

人々の距離感

2009/06/02 20:13

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 向田邦子の本を読むのは初めてだ。登場人物達の間の「距離感」が斬新だった。

 戦前の主人公達である二人の男性の距離は21世紀の僕には聊か理解しがたい程の近さである。それは彼らだけではなく 彼らの家族も含めて その「密接」の「度合」には驚く。
 但し そんな「密接さ」が 暑苦しくないことが 本書の不思議でもある。各人の「個」が溶け合っているような中にも 妙な涼しさがあり 一人一人の「個性」はきちんと立っており読後は非常に爽やかだ。

 言うまでもないが 本作は作者が紡ぎだした ある種のファンタジーである。本作で展開される男同志の友情と勝手と その家族まで交えた複雑な愛憎関係を 女性が書き出したという点は 本書を読むにあたって見逃すことは出来ない。女性から見た男性の友情とはこういうものなのだろうかと 再度考え込んでしまう限りだ。

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男の友情と家族と恋心のドラマ

2004/01/03 12:59

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:RIKA - この投稿者のレビュー一覧を見る

この物語は仙吉とその妻、たみと娘のさと子、門倉の妻と二号という家族を描いたもの。一介の月給取りである仙吉と、左うちわの実業家、門倉は奢り奢られるという関係を持ちながらも、無二の親友である。門倉は仙吉の妻、たみに思いをよせており、たみもまた、門倉に惹かれながらも、その気持ちを秘めたままにする。

向田邦子を読むと当時の家族がどういうものであったかがよくわかる。家族という表の顔を保ちながら、秘めた思いを貫く。現代であれば、それは偽善だとか不倫だという文脈で語られてしまう恋心が、昭和初期という時代、そして向田邦子の手にかかると温かく、真摯な人々のドラマになるから不思議だ。

たみのことを愛しながら、仙吉との友情や娘のさと子への親愛を貫いて行く門倉。父親と門倉という二人の男の生きかたと、その間で揺れ動く母を見ながら育っていくさと子。事業に手を出しては失敗する仙吉の年老いた父親、妾として子供を生む門倉の愛人など、人物が皆生き生きとしていて心地良い。リズミカルに結末まで導く手法はさすがホームドラマの名手といいたい。「あ・うん」で一つの組になる二匹の狛犬に例えられる男の友情と、昭和初期の家族の情景。読んだあともずっと心にしみてくるような名作である。

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仙吉はつらいよ

2024/10/03 15:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレ
1980年にNHKで、2000年にはTBSでドラマ化、2008年には映画化もされているというのだが、私は見ていない。NHK版はいまでも「いいドラマだった」という言う人が多いらしい、そりゃ、この本で出来が悪い作品になる訳がない、仙吉が順にフランキー堺、串田和美、板東英二、門倉が杉浦直樹、小林薫、高倉健とやはり男ぶりからいうと仙吉より門倉ということは原作を踏襲している。タイトルのあ・うんというのは狛犬さんの{あ」と「うん」から来ている、仙吉の反りの合わない実父・初太郎が仙吉と門倉を評してつけたらしい。私は内向的で一人がいるのが好きな性格も災いして、彼らのような実の兄弟のような親友なぞというものを60年の人生でもったことがなくこの二人が羨ましくて仕方がない。作者はこの話をさらに続けたかったということだが・・・

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さすがです

2020/12/24 19:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る

向田邦子さんの長編小説を初めて読みました。
男の友情やらプラトニックラブやらとても興味深く読みました。
読了後感じるのは、何故(飛行機事故)ですか?
もっともっと貴女の作品を読みたかったです。

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好きな誰かを思い続ける

2019/10/27 19:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る

河島英五「時代おくれ」の、「好きな誰かを思い続ける」を思い出します。崩れそうで崩れない、壊れそうで壊れない、何とも言えない関係は言葉では説明できません。凄い。

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「ふつう」ほどアブノーマルなものはない

2016/04/24 22:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Naki - この投稿者のレビュー一覧を見る

親友の嫁に惚れている男。
それを知りつつ、どこか誇らしく思っている、親友。
旦那と旦那の親友のあいだで心地よく揺れる妻。
親たちの関係を見つめながら、自分の恋につき走っていく娘。

どろどろしそうな関係を、
さも当たり前に「日常」として描き出す文章に惹きこまれました。

男が2号3号を作ったり、芸妓に入れあげたりすることへのおおらかさは
今であれば男性優位の昭和の悪癖と取られることもあるでしょう。
でもそれを傍目に認めながら、だからこそ自らを律して旦那を愛している女たちと
命を懸けて恋をする娘=また新しい時代の女の潔さが、
とてもカッコいいと思ってしまいました。

門倉も仙吉もたみも40代のおっさんおばさんですが、
まるで爽やかで、青春小説を読んでいるようでした。

向田邦子の長編小説はこれ一本、とのこと。
もっともっと読みたいのに・・もどかしくなってきます。

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固定された制度と固定されない心理

2003/09/15 10:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 実は、向田邦子はこれが初読。でも、そんなことはどうでもいい。
 内容は、戦前を舞台に、ある一家と、その一家の主・仙吉、仙吉の親友である、門倉との奇妙な関係を書いた長編……というより、連作短編か。
 仙吉は薬品会社に勤めるいわゆるサラリーマンだが、門倉は、軍需産業の会社を経営している。一緒に飲みに行けば、門倉が奢るほうで仙吉が奢られるほう。経済的な甲斐性の差以外にも、風采的にも「門倉が花、仙吉が葉」と本文に書かれるほどの差がある。そして、門倉は仙吉の細君のたみに惚れていて、仙吉の一家の者もそのことに気づきながら、知らぬふりを決め込んでいる。現代ならすぐに不倫だ浮気だ、という騒ぎになりそうな設定でありながら、大小様々な、いかにもホームドラマ的な事件を通過しながらも、結局、仙吉夫妻と門倉の関係は、微妙な緊張を孕みながらも最後まで変わらない。このあたり、舞台となる時代ゆえ、というべきか。でも、その制約というか「結局は変わらない」という前提を受け入れた上で、中年夫婦と友人の、水面下での心理的な揺らぎを想像しつつ読むと、かなり、おいしい。脚本家としても第一線で活躍していたこの著者らしい文章だと思う。
 どんどんきな臭い方に向かっていく世相は背景に押し込め、むしろ、当時の「普通の人々」の風俗や生活、感情の機微をきめ細かく描いていく。

酩酊亭亭主

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違和感

2024/02/22 11:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ブライアン - この投稿者のレビュー一覧を見る

昨今のジェンダーやコンプライアンスの洗礼を浴び続けている人達に、果たしてこの物語は読み通せるのでしょうか。
昭和を生きてきた者ですら、随所に引っ掛かりを感じてしまいました。
もう昔の作品を素直に楽しめなくなっていくのですね。

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映像で見る方がいいかもしれない

2023/04/14 21:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:白山風木 - この投稿者のレビュー一覧を見る

正直なところ『寺内貫太郎一家』の方が、読みやすかったし、読後感もよい。芝居の台本を、台詞とト書きを、つなげたような感じがした。個人的には、随筆>対談>小説>短編の順。随筆がやはり素晴らしいし、対談は、当時の真っ当な口語が懐かしく、うらやましい。

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時代は古いけど

2018/05/06 08:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る

時代が古いけども、なんかしっとりとした情緒がある。昔は男の甲斐性のようなものがわりと普通に受け取られていたようで、二号さんにもおおらかなのが面白い。

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昭和の空気感

2023/05/05 16:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

仙吉と戦友の門倉。
門倉は仙吉の妻・たみに思いを寄せつつも、仙吉への友情を貫く。
たみも門倉に惹かれつつも、仙吉と門倉との関係を壊そうとはしない。

現代ならこんな関係はないだろうなぁ、と思いつつ
昭和には確かにあったのだろう。

そして向田邦子さんの本を他にも読んでみたいと思いながら、
彼女の作品はホームドラマがメインなんですね。

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2005/02/01 15:37

投稿元:ブクログ

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2008/03/02 23:13

投稿元:ブクログ

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2006/01/27 19:33

投稿元:ブクログ

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2006/04/29 23:15

投稿元:ブクログ

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