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仄かな救い
2017/12/11 20:07
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な話。
せつない。でも、どの話も底辺に温かいものが流れている。
余韻で優しくなれる気がする。
乙一の世界全開!
2013/03/23 19:24
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:moon - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当の愛とは何かこの小説を読めば分かります。読み終わった後の余韻が半端ない!そして他の乙一作品を探している自分がいました。
短編集ですが一つ一つの作品がとても濃くて、「せつない」とはこういう気持ちの事なんだと思います。
せつなさがすばらしい
2013/01/16 01:28
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ima - この投稿者のレビュー一覧を見る
8つの短編が収録されています。いずれも名作です。
特に、表題作の「失はれる物語」のせつなさは、はんぱではありません。よくこんな話を考えつくものだと感心します。
せつない話を、大仰ではなく淡々と描きだす、文章として書いていない部分を想像させる、感じさせるのが上手な作家だと思います。「描いている」っていうのがぴったりだと感じます。
「失はれる物語」「Calling You」「傷」「しあわせは子猫のかたち」が、特に大好きな作品です。「ボクの賢いパンツくん」も忘れられない作品かな。
衝撃的な思考
2021/01/23 19:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
心の底を抉られる様な痛切な短編集。右腕の皮膚感覚以外の五感全てを失った主人公による表題作は、全く想像もつかない状況であるのに、何となく一緒に右腕からの情報のみ読んでる様な不思議な感覚を味わった。全て人間らしい物語
悲しみも思いやりも心温まるものも
2017/10/16 06:25
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投稿者:L - この投稿者のレビュー一覧を見る
乙一さんの短編集。夫婦を描いた表題作『失はれる物語』はどちらの気持ちもわかるだけにつらかった。他にも珠玉の短編ぞろいです。
乙一らしい短編集
2017/05/20 22:52
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投稿者:MO - この投稿者のレビュー一覧を見る
切ないお話から少しブラックなお話までそろっている乙一らしさが楽しめる短編集だと思います。中でも失はれる物語とcallingyouは胸が締め付けられて泣けます。
一番好きな本。
2023/09/13 23:26
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投稿者:りんご - この投稿者のレビュー一覧を見る
私が一番好きな本です。中学生の頃家庭教師の先生に勧められてCallingを借りたのをきっかけに、乙一さんの作品にはまりいろんな作品を読み、何度も読み返しました。短編集が好きになったきっかけです。
淡々とした語り口
2022/08/11 10:36
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
いずれの作品も淡々とした語り口で描き出されている。しかし特に表題作はその内容に圧倒されてしまう。救いがないといえばたしかに全く救いがないが、読み終わった後、絶望感とは異なる、良い余韻がある。作者の力量をうかがわせる作品である。
すばらしい
2021/12/21 07:21
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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の短編集は初めて読んだが、ただただ圧倒された。ライトノベル感覚で読みやすい上にテレパシーで交流する少女、事故で五感のほとんどを失った男、他人の傷を移す能力を持つ少年・・・などとにかく登場人物のキャラ設定がすごい。文句なしの☆5
面白い
2021/07/23 15:27
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投稿者:MKDORAEMON - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすくてとても面白かったです。
染みる短編集
2020/01/18 19:55
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投稿者:JUN - この投稿者のレビュー一覧を見る
Calling You
失はれる物語
傷
手を握る泥棒の物語
しあわせは子猫のかたち
ボクの賢いパンツくん
マリアの指
ウソカノ
…と、多彩にとんだ短編集。
そのうち 傷 は
別の文庫で読んだやつですが、
設定をそのまま生かし
少し違う展開と
ラストになっているのが新鮮でよかった◎
たぶん、こっちが原作なんだろうと思う
(残酷な描写や設定があるくせに
主人公が小学生だから)
ぜひ、もう1つのと比較して
楽しんでもらいたい
感動
2017/01/30 17:35
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投稿者:にゃんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず、表紙がとても素敵で一目惚れしました。
そして中身も期待を裏切らない、静かな悲しみと小さな幸福が詰まったような素敵なものでした。
「失はれる」ものの儚さを感じ、今あるものを出来る限り大切にしよう、と思える、そんな作品です。
相手を想う気持ちが集まった短編集
2020/09/19 06:47
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
若い人に人気があると言われる乙一作品。表面的には辛い話が多いのですが、実は相手を想う気持ちが強いストーリーが多い短編集。良かったのは『手を握る泥棒の物語』これはいいっ!後に残る余韻が清々しく、これを読むだけでも、この短編集を読む価値があると思いました!それに続く『しあわせは子猫の形』も、なんとも言えない綺麗な話で、最後はちょっと切なくて寂しい気持ちになりますが、心に残る温かい作品。そんないい話が続くのは『パンツくん』かぁ。ちょっとした著者のアソビですね。どの作品も楽しめました!
ちょっとホラーな短編集
2024/01/10 20:22
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投稿者:DB - この投稿者のレビュー一覧を見る
乙一という小説家を初めて知ったのでちょっと調べてみました。
推理系のライトノベル作家のようですが、本作では八つのそれぞれに趣の違う短編がつまっていた。
表題作の「失はれる物語」は、交通事故で視力も聴力もすべてを失った男の話だ。
唯一残っているのは右腕の触覚、動かせるのは右手の人差し指のみ。
ピアノを弾く妻とは時折喧嘩もするが普通の夫婦で、まだ幼い娘もいるので人生これからのはずだった。
右腕に文字を書き、鍵盤がわりに叩いていくことでニュースや妻の感情を知るのが暗黒の中にもたらされる光だ。
そんな年月が何年か続き、暗闇に生きていくだけの男の内面が語られていく。
そんな状態で長生きできるとも思えないが、無音の暗闇でただ時だけが流れていく人生が荒涼とし過ぎていてホラーだった。
「Calling You」といえばバグダッド・カフェの曲が有名だが、それは全く関係なかった。
友人がいないから携帯電話を持っていないという女子高生が主人公だが、自分の理想の携帯電話を想像し続けているとある日電話が鳴り出した。
おそるおそるとってみると、シンヤと名乗る同じくらいの年の男の子が同じく頭の中の携帯電話でかけてきているという。
住んでいる場所は北海道と横浜、なぜか時間が1時間ずれていたが、ふたりは何度も電話で会話を重ねるうちにお互いのことを知っていく。
実際に会ってみようという話になって起きた出来事が、二人の人生を変えていくことになる。
他人の傷を自分で引き受けることで治すことができる少年の話や、自殺した女子大生の指を探すことから死の真相にせまるミステリー、そして空想の彼女の話をし続けた二人の高校生の話とシリアスからコメディまで幅広い。
「しあわせは子猫のかたち」はタイトルが気に入ったのですが、大学生になり伯父の持つ貸家に住み始めた男の話だ。
その家には前の住人の持ち物がそのまま残されていて、伯父が言うには若い女性が住んでいたが亡くなってしまい荷物の引き取り手がいないとのことだった。
そのまま日用品を使ってしまえる神経はよくわからないが、前の住人が飼っていたらしい子猫との生活が始まる。
もともと他人との接し方が難しい主人公は親しく付き合えるような人もいなかったが、どうやら前の住人は見えないがまだそこに住んでいるらしい。
完全なホラー状態だがどこか温かいのは子猫のおかげでしょうか。
そんな同居生活の中で主人公が学んだことと、事件の真相が明かされていく。
見えなくなってもいいから傍にいろよと猫に語りかけたくなった話だった。