サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

新規会員70%OFFクーポン

hontoレビュー

六番目の小夜子(新潮文庫) みんなのレビュー

  • ブラウザ
  • iOS
  • Android
  • Win
  • Mac
一般書

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー974件

みんなの評価3.7

評価内訳

974 件中 16 件~ 30 件を表示

紙の本

小夜子

2019/11/16 20:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る

学校という場所特有の不気味さ、恐ろしさが感じられて一気読みしました。小学校に、何やら怪談めいた話があったことなど思い出します。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

学園ホラーファンタジー

2017/11/03 06:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品は学園ホラーファンタジーと言えるものだと思います。ミステリー仕立てではありますが、すっきりと解答の出る類のミステリーではなく、ホラー的余韻とでもいいましょうか、そういう「まだ終わってないよ」という暗示を残したままで話が終わります。物語の始まりと終わりに同じ描写が繰り返されているのが、その謎の余韻を強め、「繰り返される伝統」を暗示しているようです。
物語に登場する主人公たちはみな高校3年生の受験生。彼らが3年に進学した春に物語が始まり、夏・秋・冬と季節は巡り、また春になって卒業するまでが綴られています。友情・恋愛などの甘酸っぱい青春の要素がある一方で、生徒たちが自覚する暇もないままいやおうなく「受験」という大きな流れに巻き込まれていくやるせなさが浮き彫りにされ、その心の隙間にするりと入り込んでいく不気味な謎が微妙な均衡の不協和音を奏でながらクライマックスに向かっていくような印象を受けました。

好みにもよりけりだとは思いますが、私は最後まで夢中で一気読みしてしまいました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

吉祥天女

2016/11/16 19:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひややっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品を読むと吉田秋生のまんが「吉祥天女」を思い出すのでした。あれは怖かったー

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

印象的な本でした。

2015/03/29 12:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み直してもなお、新鮮さを感じる本でした。最近著者の本を読み直していますが、新たな発見があって楽しめます。小説を読んでいるのに、時折映画を見ているような気分にもなりました。学校という空間についての著者の描写が、印象に残ります。そして、学校という空間なら確かにありうるかも、と思わせる説得力があります。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

学園もの

2015/02/08 23:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みー - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み進めていくうちに、だんだん恐ろしくなってきて、でもページをめくる手を止めることが出来ない。
効果的にピンポイントで太字が使われていたりして、背筋がゾッとする要素満載!!
基本的に学園ホラーものであるのだけれども、友情や恋愛などの青春の甘酸っぱい要素もきちんと入っていて、ただ怖いだけではなく、とても面白い物語だった。
定期的に読みたくなる本、という位置づけ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

二番目の「六番目の小夜子」

2002/07/17 18:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:17Caesun - この投稿者のレビュー一覧を見る

高校生を主人公に据えた小説はなぜか文芸としてあまり評価されないようだが、
多くの作家がこのジャンルに取り組んでいる。どれも気軽に読めて楽しいし、
書き手によって学校の雰囲気が違っていて、当人の高校時代がうかがえる。

太郎物語 高校扁    (曽野綾子)  九月の空      (高橋三千綱)
海がきこえる      (氷室冴子)   平成トム・ソーヤー (原田宗典)
おいしいコーヒーの入れ方(村山由佳)  ぼくは勉強ができない(山田詠美)

 ただし、「ぼくは勉強が」の主人公については、「男に媚びてる小娘よりも、成熟した年増女の方が本当は価値があるのよ」というメッセージを背負わされた、作者のあやつり人形のようでいまひとつ現実味がない。高校生を描いたというより、高校生を使って作者の主張を描いたという感じだ。

 逆にこの「六番目の小夜子」は、その辺りにいそうな進学校の高校生をそのまま描写したような雰囲気がある。しかしその反面、謎解き物語としては半分破綻している。結局十分な説明がないままに物語は終ってしまう。高校生達のテンポの良い会話に乗せて、うっすらと漂う恐怖の核心に一歩一歩近づいていく、その過程に引き込まれてしまうけれど、終ってみるとちょっと消化不良の部分が残る。

 しかしそれでも、未完の作品と考えれば十分楽しめます。既に一度絶版になりながら、ラブコールを受けて大幅に加筆され、復刊した作品です。いわば二番目の「六番目の小夜子」ですが、再び作者の手直しを受けて三番目の「小夜子」が現れることもありうるのではないかと期待しています。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

良質の学園ドラマでもある

2001/03/19 07:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ごろんちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 NHKでドラマ化された時は、ホラーとミステリー部分ばかりが強調されていたようですが、原作を読むとそれに付け加えて、学園ドラマ的要素が色濃く流れているのがわかります。

 作者がどこまで意図していたかはわかりませんが、学校に伝わるミステリアスなゲーム展開に緊迫感を覚える一方で、自分自身の高校時代を回想しなくてはいられないようなノスタルジックな雰囲気が、そこここに顔を覗かせています。

 大学受験を控えた主人公たちの、刹那的とも言える日々の積み重ね。淡い恋心。心に染みる卒業式。そして何よりも、脳裡にこびりついて離れないほどの強烈な印象をもたらしたあの学園祭のシーン。

 夜遅くまで文化祭の準備に明け暮れた高校時代。年に一度の文化祭には、いつもと違う何かが起こるような気がして、訳もなくそわそわしたり。必ず終わりが来ることを知りながらも、そんなことなど気付かないふりをして、必要以上にはしゃいで見せたあの頃。そんな経験のある人ならば、きっとこの物語の良さがわかると思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

小夜子は永遠とともに

2010/01/06 00:05

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:談上圭 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本を読んだ時、これは監視の制度だな、と思った。それこそが、「鍵」である、と。また、瑞々しい流れに、自らの学生時代を振り返りもした。そうして、つまる所、これはどこの学校でもありうるのだ、と結論づけた。小夜子はその名の通り、学校の闇の部分。闇を卒業するという学校制度にいつも深く組み込まれているのでしょう。大学生の二人に一人が実は学生を監視する学生だったりするのです。彼らは本当は社会人であり、それ故にドラマのモデルになったり、それ故に時折事件を起こす。それを、高校に引き直せば、と思うのです。みたび思うに、彼らは実に気紛れだった、と思います。とすれば、監視の学生だった者が、現に監視の学生を支援する、唐突に突き放したりとする。それが、野犬の不可思議な支援であり、加藤への訪問であったのでしょう。私は思うのです。眩暈とともに。監視の制度は一体いつからあったのだろうか?と。一体いくつのドラマや事件を現実に起こしてきたのだろうか、と。それは、おそらく学校制度の開始とともにあったのでしょう。そして、あり続けるのでしょう。ならば、小夜子もまた、と。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

恩田陸氏の伝説のデビュー作です。

2017/09/18 08:38

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、1992年7月に新潮文庫のファンタジーノベル・シリーズとして刊行されたもので、その後、大幅に加筆され、1998年8月に単行本として出版されました。ただ、この作品は恩田陸氏の伝説のデビュー作と言われています。ある地方の高校で「サヨコ」というゲームが伝統的に受け継がれ、それが代々、続いてきました。そして、今年は6人目の「サヨコ」が登場する年だったのですが、そこでいろいろな不思議な出来事が起こります。高校という閉鎖社会で、まだ社会的に未熟な高校生における、不可思議なストーリーです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

あの頃のもろもろの思い

2002/07/18 02:29

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み終えて、切なくなってしまった。思春期の頃、世界としっとり
融け合えなくて感じていた、さまざまな違和感や疎外感など、諸々
のことを否応もなく思い起こさせられて、怖いやらもどかしいやら
懐かしいやら、溜め息が出る。

ちょうど大学受験を目前にして、将来の見通しが不透明で、不安と
期待で揺らいでいた頃の、あの不安定さ……手が届きそうで届かな
いもどかしさ、何かが起こりそうで起こらないもどかしさ、意味が
ありそうでしかしそれが見えないもどかしさとか、そういったもや
もやしたものを、色々と思い出させられてしまった。

と云うような胡乱な記述の意味がわかる人ならば、きっとこの物語
に対する感度があると思う(^◇^;)。そういう人にオススメである。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

サヨコの存在が不気味

2023/05/31 22:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る

読者に委ねる余白が多いがゆえ、スッキリはしない読後感です。ホラーを期待していたので、肩透かしをくらってしまったのですが、青春群像劇です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

こんな高校時代を過ごしてみたかった

2022/01/11 22:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「夜のピクニック」の連載が小説新潮でスタートしたのが2002年(完結が2004年)、この作品が発表されたのが1992年だから、10年の月日が流れている。恩田氏はこの作品をかつてNHKで放送されていた少年ドラマシリーズへのオマージュのつもりで書いたと、あとがきで語っている。私もこのシリーズが大好きで「夕ばえ作戦(主演は笑点の山田隆夫さん)」「七瀬ふたたび」「謎の転校生」と名作が多かった(こうして覚えている作品を確認していると、やはりSFばかりだ)。確かに「六番目の小夜子」は、少年ドラマシリーズ風だ、のちにドラマ化されたときの小夜子が栗山千明だと知って、納得、彼女しかいないだろう。恩田氏の学園ものは、なぜか自分もこの羨ましい仲間と一緒に高校時代をすごしていたような不思議な気持ちになる

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

青春ホラー

2021/09/28 23:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読書沼 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本を手に取ったのは恩田陸執筆の本が読みたくなったからだ。彼女が書く学園ものの作品を読むと自分の学生時代が淡くよみがえる。この本は同時に「怖さ」も味わった。学校内にしかない、青春にしかない言葉にしがたい重い空気を読んだだけで感じることができる。ラストが抽象的に書かれるため読み取りづらい部分もあるが非常に面白い作品だ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

曖昧な年頃の葛藤と成長

2003/09/19 15:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:戸隠かれん - この投稿者のレビュー一覧を見る

この学校の生徒だけしか知らない秘密の言い伝え。
それは、昔、流行った「不幸の手紙」や「幸せの手紙」の類なのだが、
ちょっと違うところは、現実に、誰かが、あることを、しなければならないということだ。
それも人に見られてはいけないし、誰にも話すことはできない。
期待と好奇心と恐怖に心を支配される生徒たちを翻弄する、
伝説の人物と同じ名前を持つ転校生と、それを取り巻くクラスメイトの話。

というのがあらすじだが、ただのサスペンスではない。
秘密というのは、これだけ人を結束させるものかと感じずにはいられないほど、
高校生の心理をよく描いてあると思う。
たとえば。
高校生という年齢は、大人と子供の中間で、右往左往している。
どっちに転がれば良いのか、どう表現したら良いのか、
いろんな葛藤が頭を混乱させ、時には道を間違えることもある。
そういう時。
この小説にある「小夜子伝説」のようなものが、
思考回路を支配しているなら、これが戒めやすべり止めという役割になったりも
するのではないかと思うのだ。

しかし、この小説のよくできていること。
一時、流行った「リング」のように現実にある話かと錯覚してしまった。
ただのエンターテイメントのはずだが、どこかに、自分が知らないだけで、
存在しているのかもしれない。
それを思うと、ゾッとするのである。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

高校生活の1年間って確かにこんな感じ

2002/01/20 16:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:文京太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 誰もが通り過ぎる、あの青春の1ページ。…そんな書き方をすると、少し恥ずかしいような気がする。だがそれは確かにあったのだと、思い出させてくれる。
 伝説の年に転校してきた、伝説の名前を持つ少女。小夜子。彼女を巡るうわさ、思惑、…友情。種を明かしてみれば、何だ、というような出来事もその瞬間には、確かにそれは重大で、不思議で特別な出来事。そんな高校生活の空気を見事に再現している。

 高校生活の一年間というのは、「ハレ」と「ケ」が日常の中に交互にたち現れる。それは日常においても同じだが、限られた空間の中で、決められたことをこなしていく日々というのは、それが何倍にも凝縮されている。この小説でいうなら、最大の「ハレ」の場は秋の文化祭であろう。しかし、そこへたどり着くまでに、丁寧な「ケ」の描写があるからこそ、そのクライマックスが生きるのである。そしてそれら一年間を通してはじめて、「小夜子」の物語は完結するのである。

 …と難しく書いてきましたが、面白さはピカイチ。私は夜寝る前にちょっとだけ、のつもりが、気がついたら読み終わっていました。夜に読むつもりの方は、寝不足を覚悟して読み始めてください!

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

974 件中 16 件~ 30 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。