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必ず、味方はいる
2018/09/23 02:39
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投稿者:Takashi - この投稿者のレビュー一覧を見る
辻村深月さんの朝が来る 読了。
子を持ちたいが産めない人、産めるけど育てる事ができない人、周りに産む事を許されない人。特別養子縁組は子を守るが、産みの親の心は守ってくれない。その親が大人でなく、まだ小さな中学生であっても。彼女の味方は誰だったのか。
朝
2018/07/30 14:05
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
養子縁組という制度について、全く考えたことがなかった。しかし、この話を読んで、その複雑さというのだろうか、何ともいえないものを感じた。誰にでも朝はやってくるのだが、それを当たり前だと思っているのが、自分も含めてほとんどの人なんだと思う。
題名に込められた思い
2017/12/03 23:24
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投稿者:ポッター - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初読んでいて、タワーマンションに住む、母親達の確執を描いた作品かと思いきや・・・
ミステリー形式ではあるが、特別養子縁組の光と闇を扱ったヒューマンな作品。暗い展開の中で物語は進んだが、最後は救われた。
ふたりの母
2017/10/17 05:13
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
生みの親と育ての親が苦悩するシーンには胸が痛みました。様々な家族のあり方が受け入れられて欲しいです。
よくリサーチされた作品
2017/01/07 02:15
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投稿者:しん - この投稿者のレビュー一覧を見る
重いテーマなのに、スラスラ読めました。いきなり本題から切り込むのではなく、ママ友さんやご近所さんとの付き合いでよく見られる、身近な問題から始めたのも良かったと思います。一つ一つの場面のつながりが自然でした。あと、何気ない文章で、「うわぁ、この一文のために、作者はきっと膨大な量のリサーチをしたんだろうな」と感じる箇所があり、物語を受け入れることが出来ました。デビュー作は衝撃的で新鮮でも、その後失速する作家の方が多い中、本作の作者は逆のパターンだと思います。
親子とは
2016/06/27 14:33
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投稿者:ブラックティー - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族のことが色々と取りざたされている昨今。
血のつながりって何なのだろうと考えてしまう
小説。
少子化、晩婚化、非婚、お一人様と、家族の有りようがすっかり
変わってしまい一個人を尊重する風潮にあるけれど
やっぱり家族って大切だとこの小説は教えてくれる。
そして、家族は必ずしも血のつながりだけではないということも。
この小説は特別養子縁組がテーマとなっていて、
養子に出す側、養子に迎える側の背景が丁寧に描かれている。
どちらか側でなく、両方をほぼ同分量の割合にした構成
は成功していると思う。
ややステレオタイプなキャラクター設定は多少気になるが、
わかりやすい設定の方がより読者がストーリーに入り込めると
いう利点もあるので、さほど気にならない。
作者は過去の作品でも赤ちゃんポストを題材に取り上げてきた。
子どもを手放さざるを得ない母親側のシリアスな事情もしっかり、
描かれていて、でも、押しつけがましくない描き方に自然と
読者は引き込まれていく。
幸せは人それぞれ。家族の有りようもそれぞれだと思う。
いろんなパターンがあっていいと思う。
ラスト、主人公の佐都子のとった行動に母親としての
心の広さを感じ目頭があつくなった。
朝
2016/03/29 23:51
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投稿者:ねこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
石橋を叩きすぎて割れてしまい渡れなくなってしまう私。それも強く叩いたのではなく弱い力で同じ所を何度も叩いてしまって割れてしまった。引き返そうと振り向くと道はなくずっとそこにたたずんでしまうしかなくなる。
10ヶ赤ちゃんをお腹にいれておくのが心配で、産むのが怖くて、育てる自信もなくて子供を持たなかった私。
子供を育てるのは大変なこと、私には無理だった、これでよかったんだと自分自身に言い聞かせる。
石橋を叩き割った事後悔しているのかな私。
発売すぐに買ったこの本、子供がテーマなのでなかなか読み始められなかったのかな。
特別養子縁組を軸に、人間の心情を描いた感動作
2015/08/19 18:24
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「子どもを、返してほしいんです」という電話がある朝生みの母親からかかってくるー。そんなキャッチコピーから予想していた内容をいい意味で裏切る作品だった。脅迫、子どもの取り合い、ひょっとしたら誘拐、そんなどろどろした展開になることを少し危惧していたのだが、そういったレベルの話では全然なかった。
子どもがほしいのに恵まれない親、どうしても子どもを育てられない状況で生むことになってしまった母親、そういった人たちの考えや思いを深く濃やかに描き、その上でストーリーの純粋なおもしろさも加味している。読んでいて、胸が痛くなるような切ない心情がよく伝わってきた。ただ、後半は読むのがしんどい部分もある。タイトルの良さは、中盤でしみじみと実感した。そうしてラストシーン、そこに至るまでの一切の説明は敢えて省くが、その感動と美しさは圧巻。