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これは面白い
2018/08/16 13:36
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:451 - この投稿者のレビュー一覧を見る
神聖でも、ローマでも、帝国でもない神聖ローマ帝国の物語。
ひとつひとつの描写の巧妙さもふくめて、とてつもなく面白い。
複雑なことをわかりやすく
2023/01/02 10:04
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
この著者の書いた「30年戦争」を読んで感銘を受けたので、通史としてのこちらの本も読んでみた。ヨーロッパ市の中でも特に複雑でわかりにくい神聖ローマ帝国史を、省略せずにわかりやすく書いてある期待通りの良書である。ヨーロッパ諸国は千数百年間に渡ってこのように複雑で混乱した戦争と外交を繰り広げてきた。極東の島国でのほほんと暮らしてきた日本とは、外交や戦争において基礎が全く違うと思わざるをえない。
神聖ローマ帝国
2020/04/12 12:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
よく神聖でもなくローマでもなく帝国でもないと称される神聖ローマ帝国とはなんだったのかということがよくわかる
この著者の歴史書は期待を裏切らない
2025/01/01 10:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでも『[[ASIN:4061492829 戦うハプスブルク家]]』、『[[ASIN:4309412726 皇帝銃殺: ハプスブルクの悲劇 メキシコ皇帝マクシミリアン一世伝]]』といったハプスブルク関係の書籍で私を大いに啓蒙してくれた著者・菊池良生氏の2003年の著作です。
その表題の通り、西ローマ帝国滅亡後からナポレオン戦争までの神聖ローマ帝国の歴史を250ページで通観できる書です。
ローマ教皇が己の地盤を固めるためにフランク王国の王に保護者としての地位を頼むため、戴冠をおこなったのがそもそもの始まりでしたが、やがてはそのローマとの間で覇権争いが起こり、ヨーロッパ全体を巻き込む一大歴史物語の主要キャラクターとなっていったのが神聖ローマ帝国です。
中央集権国家の日本から眺めるとなぜ現代のドイツがこれほどの地方分権社会となっているのかが訝しく見えたものですが、その端緒も神聖ローマ帝国にあったといえるようです。
13世紀のフリードリッヒ2世が長男ハインリッヒをドイツ王に任じた際、教会勢力を味方につけるため、領内の教会領の権限を大幅に認めて諸侯とみなしました。そしてこれに続いて世俗諸侯にも特権を与え、こうしたことから無数の領邦国家が誕生していったというわけです。
さらに14世紀のカール4世は、金印勅書を出して選帝侯の権利を拡張していきます。こうした特権が選帝侯以外の諸侯にも広がって、ドイツはますます領邦国家の道を突き進むことになりました。
神聖ローマ帝国の権威が終わりを迎えるころ、隣国フランスにローマ皇帝ならぬフランス皇帝が誕生したことを著者は「コペルニクス的転回」(245頁)と称します。皇帝とはローマのもの、という中世的な発想の呪縛からヨーロッパ全体を解き放った意味は大きかったのです。
著者・菊池氏の筆致は、壮大な歴史絵巻を描写する力に満ちたものです。氏の著作には未読のものがまだまだ多いことに喜びを感じています。
この著者の歴史書は期待を裏切らない
2024/02/01 09:21
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投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでも『[[ASIN:4061492829 戦うハプスブルク家]]』、『[[ASIN:4309412726 皇帝銃殺: ハプスブルクの悲劇 メキシコ皇帝マクシミリアン一世伝]]』といったハプスブルク関係の書籍で私を大いに啓蒙してくれた著者・菊池良生氏の2003年の著作です。
その表題の通り、西ローマ帝国滅亡後からナポレオン戦争までの神聖ローマ帝国の歴史を250ページで通観できる書です。
ローマ教皇が己の地盤を固めるためにフランク王国の王に保護者としての地位を頼むため、戴冠をおこなったのがそもそもの始まりでしたが、やがてはそのローマとの間で覇権争いが起こり、ヨーロッパ全体を巻き込む一大歴史物語の主要キャラクターとなっていったのが神聖ローマ帝国です。
中央集権国家の日本から眺めるとなぜ現代のドイツがこれほどの地方分権社会となっているのかが訝しく見えたものですが、その端緒も神聖ローマ帝国にあったといえるようです。
13世紀のフリードリッヒ2世が長男ハインリッヒをドイツ王に任じた際、教会勢力を味方につけるため、領内の教会領の権限を大幅に認めて諸侯とみなしました。そしてこれに続いて世俗諸侯にも特権を与え、こうしたことから無数の領邦国家が誕生していったというわけです。
さらに14世紀のカール4世は、金印勅書を出して選帝侯の権利を拡張していきます。こうした特権が選帝侯以外の諸侯にも広がって、ドイツはますます領邦国家の道を突き進むことになりました。
神聖ローマ帝国の権威が終わりを迎えるころ、隣国フランスにローマ皇帝ならぬフランス皇帝が誕生したことを著者は「コペルニクス的転回」(245頁)と称します。皇帝とはローマのもの、という中世的な発想の呪縛からヨーロッパ全体を解き放った意味は大きかったのです。
著者・菊池氏の筆致は、壮大な歴史絵巻を描写する力に満ちたものです。氏の著作には未読のものがまだまだ多いことに喜びを感じています。
神聖にあらず
2017/09/17 19:14
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投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
ローマ帝国をめざしていたが、雲泥の差。
世界史の中での神聖ローマ帝国
2017/02/19 17:48
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投稿者:てりやき同好会 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界史の苦手な小生にとって一番わかりにくい国ですが、そうした者にもわかりやすく解説をしてあり、とても参考になりました。今度の中欧り旅行ではその歴史に直接触れてきたいと思います。
面白い!
2019/01/08 15:20
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
神聖でもローマでも帝国でもない実態、それをなんとかつなぎ止めようとした延命策としてドイツの分断があった、というのが実に興味深い。
カソリックの総本山がローマからアビニョンへ実質的には移動してフランスに囲い込まれていたのがコーヒーの伝来やドイツ王国のあり方にまで関わっていたのかと、世界史の教科書ではセンテンス単位の物事の背景に踏み込むのが面白くなる。