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高い評価の役に立ったレビュー
21人中、20人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2018/01/21 23:37
名作!
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「言えない。だけど助けてほしい・・生きにくさを感じるすべての人に贈る辻村深月の最新刊。涙が止まらない、感動溢れる一冊です!」と商品紹介にあるように、きめ細やかな愛情をもって描かれたこの小説には癒しと勇気づける力が溢れています。
主人公・こころおよび主要人物たちが中学生なので、最初は感情移入がどれほどできるかちょっと疑問だったのですが、あっという間にストーリーに引き込まれました。
この不思議な城は何なのか、なぜこの7人が選ばれたのか、本当に鍵があって願い事が叶うのか。という謎解きの枠組みの中で、7人それぞれの事情が徐々に明かされて行きます。
たとえば、こころが「心の教室」とかいう不登校の子供たちのためのスクールに通い、そこの仲間たちとだんだん親しくなって、また理解のあるスクールの先生に癒され、母親の理解と援護を得ながら立ち直っていくという筋書きでも十分ドラマは成立すると思うのですが、それはリアルである一方、もしかしたら平凡で味気なかったかもしれません。けれど、こころはそのスクールにすら足がすくんで行けなかったのです。
そこに「鏡の城」というファンタジーの異空間を最後の逃げ場のように出現させ、そこに集められたの子たちの意外な繋がりが(最後に)明かされる仕掛けが加えられることで、こころの成長物語にぐっと面白味が増しているように思います。
その構成力の秀逸さもさることながら、言葉の通じない同級生や無理解な担任の先生等から受けるこころの衝撃や恐怖や憤懣がきめ細やかな愛情をもって描写されているところも素晴らしいです。是非とも「生きにくい」と感じている人ばかりでなく、10代の子供を持つ親御さんたちや学校の先生や学校教育にかかわるすべての大人たちに読んでもらいたい一冊ですね。そのメッセージが果たして通じるのか、やっぱりかなり疑問ではあるのですが。
低い評価の役に立ったレビュー
4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2018/08/13 12:22
こんなもんなのね
投稿者:バナナとベーコン - この投稿者のレビュー一覧を見る
時間に差があることに気付くの遅すぎ。パラレルワールドの辺が読んでて退屈で読むのをやめようかと思ったくらい。
名作!
2018/01/21 23:37
21人中、20人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「言えない。だけど助けてほしい・・生きにくさを感じるすべての人に贈る辻村深月の最新刊。涙が止まらない、感動溢れる一冊です!」と商品紹介にあるように、きめ細やかな愛情をもって描かれたこの小説には癒しと勇気づける力が溢れています。
主人公・こころおよび主要人物たちが中学生なので、最初は感情移入がどれほどできるかちょっと疑問だったのですが、あっという間にストーリーに引き込まれました。
この不思議な城は何なのか、なぜこの7人が選ばれたのか、本当に鍵があって願い事が叶うのか。という謎解きの枠組みの中で、7人それぞれの事情が徐々に明かされて行きます。
たとえば、こころが「心の教室」とかいう不登校の子供たちのためのスクールに通い、そこの仲間たちとだんだん親しくなって、また理解のあるスクールの先生に癒され、母親の理解と援護を得ながら立ち直っていくという筋書きでも十分ドラマは成立すると思うのですが、それはリアルである一方、もしかしたら平凡で味気なかったかもしれません。けれど、こころはそのスクールにすら足がすくんで行けなかったのです。
そこに「鏡の城」というファンタジーの異空間を最後の逃げ場のように出現させ、そこに集められたの子たちの意外な繋がりが(最後に)明かされる仕掛けが加えられることで、こころの成長物語にぐっと面白味が増しているように思います。
その構成力の秀逸さもさることながら、言葉の通じない同級生や無理解な担任の先生等から受けるこころの衝撃や恐怖や憤懣がきめ細やかな愛情をもって描写されているところも素晴らしいです。是非とも「生きにくい」と感じている人ばかりでなく、10代の子供を持つ親御さんたちや学校の先生や学校教育にかかわるすべての大人たちに読んでもらいたい一冊ですね。そのメッセージが果たして通じるのか、やっぱりかなり疑問ではあるのですが。
恩人
2017/12/13 16:07
11人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かぐや - この投稿者のレビュー一覧を見る
ああ、また救われてしまった。
辻村さんは、この本の子供たちだけでなく読者までをも助ける力を持っているんだな、と。
まさに心が震える小説でした。
私はいじめにはあっていませんでしたが、体調不良をなかなか理解してもらえない時期があったので、気づいたらその時を重ねて読んでいました。当時の自分を迎えにきてくれた、と本当に本当に救われたと思います。
辻村さんにはたくさん助けられたので、心から"恩人"だと、そう思います。
最後の勢いがすごかったです。からだじゅうがビリビリしました!
「この本が皆さんの鏡になって欲しい」 2018年本屋大賞『かがみの孤城』 著者・辻村深月さんが込めた想い
2018/05/08 22:02
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
不登校やいじめといった言葉を意識的に使わず、少年少女の内面を描き出した改心の一作。子どもの頃、かがみは光らなかったけど、ぼくの傍らにもいつも本があった。本の世界にいつも助けられたのを思い出した。この物語を必要としている誰かに、どうか届きますように。
心震えた
2017/07/05 08:09
10人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちょびっと - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当に久しぶりに本の世界に入り込む時間でした。一人一人の子どもたちの抱えている痛みが、心に迫って来て、途中、読むのが苦しい時もありました。
子どもたちを見つめる辻村深水さんのまなざしが何てあたたかいんだろうと救われる思いで読み終えました。
久しぶりに心をガシッと掴まれ、ワシワシと揺さぶられました。
今年一番面白かったです!
2017/11/20 15:48
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しばいぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は主人公が中学生ということもあり、感情移入できないかなと思いましたが、読み始めたら一気に読んでしまいました。
少女がどんどん成長していく様子がとても頼もしく思え夢中で読みました!
お気に入りの小説です。
余韻の深い物語
2020/07/11 01:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
えもいわれぬ余韻に浸り・・、という感じでした。結果からすると2日間に亘っての一気読みとなってしまいました。
謎解きのミステリ要素が色濃くあり、特に後半から最後にかけては宛ら綾辻氏や法月氏を髣髴とさせました。
中1になった長女に与えて蔭ながら反応を窺ってみたいな、と思います・・。
傷つかなければ優しくなれないのか?
2024/10/16 18:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:花茶書肆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
雪科第五中学校に通っているはずなのに、様々な理由で通っていない7人の少年少女が不思議な城に招かれる物語である。
「じゃあ何か? 歯を喰いしばって通っている子は除外か!?」などというのは、そこに置いて。
7人は気持ちがすれ違っても ぶつかっても、互いの関係を良好にしていく。良好にする努力をする。
おそらく、それぞれ心に痛みを抱えているから、お互いの痛みが少ないようにしようと思っているからではないだろうか。
ところでタイトルの『かがみの孤城』の“かがみ”が ひらがなである。
7人ともが うまく立ち上がれず、屈んでいる時期だからかもしれない。
物語内に「オレたち、助けあえるんじゃないかな?」というセリフが出てくるが、それが想像より大きな形で回収されることに心がふるえる。
不登校の子に対しては、もっとひりひりする書き方があっていいはずだ
2024/09/15 13:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:象太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の語り手は主人公の中学生。その設定で物語を書くのは、かなり難しいはずだ。
その場面にいる主人公であるときは言葉足らずの未熟な女の子で、地の文を語る部分では分析力のある大人のようになっている。表現の下手な人間は心の中でも表現できていないはずなのに、心の中では次々言葉を紡ぎ出している。人物設定にちぐはぐさを感じる。
その結果、中学生の同世代の会話に迫力が出ていない。表現できないもどかしさのぶつかり合いが生じていない。それは語り手が地の文ですぐに説明してしまうからだろう。
子ども向けの本としては、いいのかもしれないけれど、書き方としてはこれでいいのだろうか。不登校の子に対しては、もっとひりひりする書き方があっていいはずだ。
何回でも読みたい作品
2024/05/26 15:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて、辻村深月作品を読みました。後半はページを繰る手が止まらず、一気に最後まで読み切りました。とても面白かったです!ミステリー要素もあり、オオカミさんのセリフや城の描写に、確かにヒントは無数にあったのに、主人公同様、最後になって気づきました。集められた7人の事情、関係、オオカミさんの正体、童話、本当に面白かったです。読み終えると、また最初から読み返したくなります。
本屋大賞受賞作
2024/01/16 00:12
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投稿者:ミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
エンタメ作品としてもおもしろいし、勇気や希望をもらえた。伏線の回収がきれいだった。ぜひ、一度は読んでほしい。
人生はどこかで交差する。
2023/06/16 14:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学校を不登校となって自室に引きこもる安西こころ。鏡が光って不思議な場所に引き込まれる。こころと同様、何かしらの事情を抱えた中学生たちが集められた。かがみの城にあるじらしいおおかみの仮面の女の子が言う。
「願いを叶える鍵を見付けろ。期限は三月三十日まで」
昼間の時間に鏡を通り道として自由に城に出入りできるようになり、不思議な一体感を感じられるようになるが、城に出入りできる期間は限られている。現実の生活の今後にも決断は迫られる。
過ぎてしまえば懐かしくなるが、当事者であったころは死ぬほど悩んだ多感な少年少女の時代。
誠実な作者
2023/04/09 16:03
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投稿者:みやか - この投稿者のレビュー一覧を見る
作品名は色々知っているけど、作者の著書を初めて読んだ。
読みやすい文章。途中の伏線も丁寧で展開の予想はついてたけど、とても面白く読めました。
誰かに救われた手が、また誰かを救う展開は素晴らしく。
映像化でうまく演出されたら最後らへんは泣く自信がある。
映画化されたアニメを見るかどうか悩ましい。
良い物語だった。若かったら共感しすぎてたと思う。
私の大好きな作品になりました
2023/03/16 17:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は心理描写がとても細かくて、読んでいて心が苦しくなりました。ですが、登場人物の人間関係がどれも実際にありそうな話ばかりで、生きづらい人こそ読んでほしいと思った本です。あまり長い話を読むのは得意ではない私でも、ページをめくる手が止まらないほど面白くて感動する本でした。
最高です…!
2023/02/25 19:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうご - この投稿者のレビュー一覧を見る
始まりから終わりまで全部が最高すぎました…。全てに臨場感があって、どきどきはらはらしながら読むことができます!自分がつらくて仕方なかったときに読んで、共感したところやなるほど…と感じれるところが多くてすごく好きな本です!
伏線すごい
2023/01/21 09:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:緑間くん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初の頃は気づかなかったけれど、後から読み返すと、めっちゃ伏線があることに気づきました。
全ての文に気を配れば、真実に気づけるかも.....