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池井戸潤的カタルシス
2018/10/04 00:40
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロケット計画で付き合いの長い財前がヤタガラスの打ち上げを最後に異動になり、そこで立ち上げた衛星ヤタガラスによって可能になった精確な位置情報を利用した無人農耕機プロジェクトに佃製作所が参加することになってしましたが、財前の属する派閥と対立する的場がプロジェクトの総責任者となり、佃製作所が供給する筈だったエンジンとトランスミッションを内製化することを決定し、佃製作所はまたしてもピンチに陥りますが、プロジェクトのキーテクノロジーであるヴィークル・ロボティクスを供給する北大教授の試作機に協力することで、農耕機用のエンジンおよびトランスミッションの独自開発を進めます。
『下町ロケット ゴースト』で佃製作所に助けられたのにもかかわらず、「ギアゴースト」社長・伊丹大は帝国重工の特に取締役的場俊一に復讐するために佃製作所のライバル社「ダイダロス」と手を組み、無人農耕機のプロジェクト「ダーウィン」で帝国重工の無人農耕機のプロジェクトに対立します。
いくつもの対立関係が絡み合い、緊迫感溢れるストーリー展開で目が離せません。最後に「日本の農業を救おう」という理念が貫かれるところが素晴らしいですね。改めて見直される下町の人情、使う人のことを考えるものづくりの姿勢が現実に取り戻されればどんなにいいかと、変に捻じれた日本経済を余計憂えてしまうことになるかもしれませんが、ひとまずは池井戸潤的カタルシスを存分に味わえる作品です。
ロケットを飛ばす技術の可能性の話、今度は農業
2020/04/11 18:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
下町の町工場が作ったバルブがロケットを飛ばす物語から始まった「下町ロケット」は、2作目でその技術が心臓病治療の医療器具を開発することにつながって、ゴースト、ヤタガラスは、農業革命の話である。ひとつの基礎技術は、こんな風に多様な展開を見せるんだなぁ...と感心しきり。それをエンターテイメントとして描かれた物語は、面白い以上に貴重だと思う。ロケットで宇宙にとばされたヤタガラスは、GPSの精度を飛躍的に上げ、それが、農耕トラクターやコンバインの収穫を無人化する。しかも、これはもうフィクションではなく現実の話。下町ロケットシリーズは、技術の話を描きつつ、それを使うヒトのスタンスを常に問う。正しく使わなければ、ヒトの暮らしをよりよく幸せにすることはできない...と。
日本の農業
2018/12/23 20:17
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投稿者:タンタン - この投稿者のレビュー一覧を見る
佃プライド!技術者のプライド!かっこいいなぁーと思いました。
何でも、利益が無ければ前には進みませんが、相手の事を思ってちっぽけな世界に留まらず大きく羽ばたいていく下町の技術者の心意気が本当に大好きな作品になってると思います。
ロケット
2018/12/09 10:32
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
「やたがらす」とは、サッカー日本代表のエンブレムという事しか知りませんでした。それが日本の神話に登場するキャラクターだったとは驚きました。主人公の佃さんが、次々に起きる困難に立ち向かっていく姿に感動しました。
ハッピーエンド
2018/12/04 18:44
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投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
勧善懲悪の下町ロケットも大団円を迎えた。悪役も約一名を除いて仲直りしてまさにハッピーエンドである。イソップのアリとキリギリスの物語もアリがキリギリスを迎え入れて「みんな仲良く暮らしました」と作り変えてしまう日本人にふさわしい終わり方と言えよう。いえ,批判しているのではありません。気持ちよく終わってよかったね,と思っているだけです。今回も技術的な考証も細かいところまで手が届いていて,最後まで一気に読ませました。次のシリーズに期待しています。
人は何のために働くのだろう
2018/11/16 07:24
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズの第1作めとなる『下町ロケット』で第145回直木賞を受賞し、その後池井戸潤の代表作ともなったシリーズの第4弾。
これより先に刊行された第3作めの『下町ロケット ゴースト』はそれだけで完結しているが、強いていうなら、この4作めと合わせて前編後編の印象がある。
『ゴースト』を読めばこの4作めを読みたくなるし、この作品を読むにはやはり『ゴースト』は外せない。
つまり、2作合わせて読むしかない。そして、順番はまず『ゴースト』から。
『ゴースト』編で、主人公の佃航平が経営する佃製作所と提携寸前までいきながらライバル会社ダイダロスと手を組んだギアゴーストの伊丹。彼とダイダロスの社長重田はかつて帝国重工の的場に煮え湯を飲まされ、その復讐に燃えている。
今回の作品ではこの伊丹と重田だけでなく、的場という男もまた官僚であった父から蔑まれ、その憎しみで社会人の出世の道を登っている。
それに引き換え、主人公の佃はあまりにもまっとうで、伊丹の会社と決別した島津を自社に引き入れ、最後にはライバルの会社に商品の提供まで行う。
この作品で池井戸が問いかけているのは、働く意味、その動機づけであろう。
もっと広くいえば、生きていく意味だろう。
もちろん池井戸は佃のような生き方を肯定しているのだが、物語ではそういう構造は組み立てやすいが、実際の社会では伊丹や重田あるいは的場のような人はたくさんいる。
そんな社会の中で、自身が佃航平であり続けることができるか、池井戸はそう問いかけてもいるのだ。
面白いとは思うが
2019/05/30 07:55
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投稿者:パイロキネシス - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつも通り面白いとは思うが、
ラストは佃社長が人が良すぎるのではないかと
予想通りの展開なんだけど
2018/10/18 22:11
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投稿者:Masaru_F - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作の終わり方からして続編があるだろうという予想、続編を読みながら次の展開に関する予想、ほとんどこうなるだろうという想定通り。だけど結構面白く読めてしまう。ハノイからの帰国便の中で一気に読んでしまった。池井戸潤の罠にはまってしまったのだろうか。
しかし、島津裕をイモトアヤコが演じるキャスティングは絶対に間違っていると思う。
理念
2019/06/17 13:06
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
理念があるっていいなあ。
かっこいい!
理念だけでは…ってのはあるかもだけど、やはり理念は捨てないで持ち続けてほしいものだ。
面白い
2018/10/02 05:59
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
ギアゴーストとの戦いや、ドンドン進んでいく展開に面白くてラストまで目が離せないという感じで、おもしろかったです。