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投稿者:かい - この投稿者のレビュー一覧を見る
村田沙耶香さんの作品は、普通を疑うことを提唱する作品が多いですが、今回もそんな感じがします。全部面白かった。
信仰も国家も揺らぐ未来
2025/05/04 06:16
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
個人の自由と道徳を基盤としたフィヒテのようにはいきませんね。英語以外の言語で小説の可能性を広げたジオンゴに、村田さんがなる日も近いのかもしれません。
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投稿者:bomb - この投稿者のレビュー一覧を見る
「書かなかった小説」終わりの一文が大好きで何度も読み返してます。こんな世界だったら、とぼんやり考える世界を村田さんがものすごい解像度で描写してくれている感覚もあり、更にこちらの想像を超えた展開と着地なのでどのお話も面白すぎます…。
マルチやカルトにはまる若者
2023/07/22 08:18
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投稿者:トリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「コンビニ人間」以来のこの著者の作品を読む。
マルチやカルトに同級生たちが絡んでいく穏やかでない話。
村田さんの小説は人物設定が特徴的ですね。
バリエーション豊かな短編集
2023/01/14 22:17
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投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
バリエーションに富んだ複数の短編からなる1冊。無常感や死を感じさせるものが多く、各編短いながらも胸に迫るものがあります。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
カルトはじめないかーでふつう、始まらないでしょう……と言いたくなりましたが。65歳で生きているか、すでに死んでいるか?って……何よりも夏子が四人も五人も……異常な世界なんだけど、妙に納得しました。
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全部短編集だと思って読んでたら、あれ?クレージーさやかとあって、エッセイもあるのかとびっくり。そしてわたし個人としては多様性という言葉あまり好きじゃなくて、、より考えさせられるようになった。わたしは村田沙耶香さんの作品もご本人の思考もすごく通じるものがあって大好きだし、クレージーと呼ばれててもなんとも思わなかったけど、うーん。
土脉潤起だけ読んだことあって、これまたとんでもねーなーと思ってたら、なんと前日譚にあたる生存って話もあって、これまたどういう回路を持ってたらこんな発想を…!でもこれもしかしたら普通になってしまういつかの世界かもと思いながら楽しく読ませてもらいました。
個人的に好きなのは表題作の信仰、生存、書かなかった小説。
小説というフィクションと、エッセイというノンフィクションに近い?ものの狭間で現実とごっちゃになってる感がよかった。相変わらず好き!!
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【「なあ、永岡、俺と、新しくカルト始めない?」】現実こそ正義。好きな言葉は「原価いくら?」の私は、カルト商法を始めようと誘われ――。信じることの危うさと切実さをめぐる8篇。
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短編8作
自分の予定や思い描いたこと、想定範囲内に収まらないとイラっとする
周りの人を自分の思うところに誘導するといった意味では、気が付かないうちに誰でもしてないかとも思うけど、「信仰」の彼女から出てくる言動は(同じではないけど)自分を見るようでホラーだ
イマジナリー宇宙人には会ったことはないけど、いろんな場所に行ったり、眠りにくいときは海の中でイルカと泳いだり←いまもしてる
ワードもさることながら、その視点の鋭さや類を見ず、天才だ
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やっぱり独特な世界観がステキ!
目を逸らしがちなコトに嫌でも向き合わなくてはいけない流れが、読んでいてちょっとシンドイし引き込まれてしまう。
エッセイは、作家の得意料理や好きな雑貨とかの日々の情報とかは一切なし(笑)。短編として読んで楽しめる。
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短編集。
今回も、最初の1,2行目から、あー、これ好き!って思う作品ばかりだった。
現代の風刺のような作品や、現実を際立たせて単純化させたような、不思議だけど、どこか現実味のあるお話が多い。
短編より長編派の私も、村田沙耶香さんは短編も大好き。
「多様化」という言葉の気持ち良さについて書かれているエッセイで、村田さんってやっぱり社会に対して敏感に感じ取って考えているんだなと思った。
「どうか、もっと私がついていけないくらい、私があまりの気持ち悪さに吐き気を催すくらい、世界の多様化が進んでいきますように。」と書かれていて、やっぱり好きだなと思った。
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村田沙耶香の描く世界、テーマは私が日々望むことそのものだったりする。
私は村田沙耶香の信者なのだと思う。
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村田沙耶香節、炸裂。
最終章とか訳分からんかったけど
なんか横文字多くて笑えた。
個人的にはクローン人間の話が1番面白かった。
今回は人肉食べる、とかなくて
よかった。
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面白かった。他の村田沙耶香作品よりぶっ飛び度が低くて、気持ち悪さや不快感(でもくせになるやつ)は少なかったが、十分常識を揺すぶってくるもので、現代に生きる私たちを風刺しているようで。
ルンバくらいの便利さ、という触れ込みで自分のクローンを4体買い、クローンと立場が逆転していく「書かなかった小説」のウイットが好き。
新興宗教に仮託して、現実のさまざまなものを「信仰」して生きることを滑稽に風刺した「信仰」も、滑稽さの中に風刺がきいていて癖になりそうだった。生存率の指標を上げることに汲々として生きるヒエラルキー社会を描く「生存」も、今の社会の見方を変えれば現実に起こってることだよなぁと思う。
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信じることについて
考えたことはあるか?
生きることについて、文化について、多様性について、自分じゃない自分について、未来について…。
言い出したらきりがないだろう。
それは別に考えなくてもいい。
考えようとも、疑問に思わなくてもいい。
ただ、これだけは自分に問いかけたことがあるはずだ。物語でもよく聞くセリフ。
狂っているのは自分なのか、
世界なのか。
私はこの本を読んで
その問の答えを見つけた。
よくもまぁ、
こんな話が思いつくよなと感心しながらも村田沙耶香の描く世界には現実味がある。
彼女には
「クレイジーさやか」
と言うあだ名がある。でも、
クレイジーなのは彼女だけか?
「クレイジーさやか」と言い出したのは決して彼女ではない。
私たちは彼女をクレイジーなキャラクターにすることで、
自分は狂っていないと思いたかっただけなのではないだろうか。
どこかで聞いたような話だった。