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明日の記憶
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明日の記憶 (光文社文庫)
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紙の本
若年性アルツハイマー患者の視点で淡々と紡がれる物語に冷や汗。
2022/08/31 14:05
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
若年性アルツハイマー患者の視点で淡々と紡がれる物語に冷や汗。本人や妻の必死の努力にも関わらず病状は確実に進行し、やがては“自分”を失くしていく恐怖は半端ではない。とはいえ、本作にはその悲壮感は極力抑制されており、むしろ前向きな闘病日記的雰囲気を醸し出している。そこには本人の極力戦おうとする強い意志と、それを支える妻の姿があるからだろうか。本作の患者の場合、まだ初期か中期であり、運よくあまり悪い症状(暴力的になるとかエロ呆けといった)でないことも幸いであるが、現代では避けられない認知症という患者への接し方を考える一助となればと期待してしまう。
<蛇足> 実際には5点でも良い作品と感じたのだが、そろそろ予備軍である私にとっては、何か自分の未来を示されてるようで恐ろしすぎたです。よって手放しで楽しめなかったことから1点減点しての4点でした。<涙>
紙の本
明日の記憶
2022/03/19 15:31
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投稿者:もこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分自身の日々の物忘れや失敗が怖くなりました。
自分に起こった時に、認める自信が無い。
紙の本
泣きました
2021/03/13 10:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はなこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
重いテーマにも関わらず、荻原浩さんらしくユーモアのある語り口で、重苦しくなりすぎない。けれど、深く考えさせられる。陶芸教室でのエピソードなど、胸が痛む。ラスト1行で涙腺が決壊した。色んな人にお薦めしている。
紙の本
切ない想い
2021/01/16 17:50
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投稿者:優乃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰もがまさか自分が?と思うのではないでしょうか。
否定から始まり、いつしか現実を受け入れていく過程が切ない気持ちになります。
本人も勿論とても辛い事実ではあるけれど、その人を愛する相手にもかなり苦しく厳しい事だと思います。
ある意味、光が感じられるようなエンディングではありますが、どこかやり切れなさが残る一冊。
紙の本
やっぱりハッピーエンド?
2019/06/20 15:33
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分で自分のことがだんだんわからなくなる、というのは、かなりの恐怖ですね。
この小説でも、最後、どういう終わり方にするんだろうと心配したのですが、一種のハッピーエンドになっていて、ほっとしました。
(ここから先はネタバレになるので、知りたくない方は読まないでください)
主人公の一人称の視点で書かれていますが、病気がかなり進行して、記憶の混乱が起きています。
その彼が山道で見知らぬ女性に出会い、心ひかれるのです。
そして、名前を尋ね、「いい名前ですね」と返すと、「ようやく彼女は少しだけ笑ってくれた」と書かれています。
答えたその名前は彼の妻の名前でした。
つまり、もうおわかりでしょうが、妻のことも分からなくなった彼が、妻と出会い直しをするのです。
これって、やっぱりハッピーエンドですよね?
電子書籍
辛すぎる
2019/01/28 14:43
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐伯は部下を前にして、なかなかディカプリオの名前が出てこない、そして「あの船が死んでいく映画のやつ」と言ってしまう。そしてどんどんと若年性アルツハイマーが静かに進行していたという序盤なのだが、これはドキッとする。私も昔はすらすらと出てきた海外の映画俳優の名前がでてこない。ロバートレッドフォードやポールニューマンあたりの60年代から70年代のスターは大丈夫だが、最近の人の名前はまるでだめだ。最後は、妻・枝実子のことまでも忘れてしまう佐伯。でも、この奥さんなら大丈夫だ、一緒にがんばってくれるだろうという明るい明日がみえた。私は捨てられるだろうなあ
紙の本
切ないね
2018/06/20 16:30
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投稿者:てくちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公と自分の年齢が近いせいか、結構思い当るところもあり、リアルな感じがあるし、病気の変遷が分かって最後に淋しさを感じました。
紙の本
記憶と向き合う
2018/05/04 06:59
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
50歳の働き盛りにしてアルツハイマー病に襲われる、主人公の苦悩が伝わってきました。一人称の語り口からは、全てを受け入れることの大切さも感じました。
紙の本
死ぬより残酷な仕打ち
2017/10/17 23:10
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投稿者:L - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなに読むのがつらい本は初めてで、何度もページをめくる手が止まりました。どうしてこんな仕打ちがあるのでしょう?死ぬよりも残酷だと思いました。
紙の本
リアルに感じた
2017/10/04 23:51
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投稿者:ポッター - この投稿者のレビュー一覧を見る
若年性アルツハイマーに立ち向かう主人公の姿が非常にリアルに感じて、自身でも心当たりのある症状が記述されていると何とも言えない気持ちともなった。今、元気でいる事に感謝。
電子書籍
せつなく心洗われる話
2017/07/30 11:54
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投稿者:ケイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
記憶の欠けが次第に大きくなっていく。それに怯え必死で抗おうとする主人公。備忘録が漢字からひらがなに変わっていくのが痛々しい。
病気になったことで冷たい仕打ち(社会の防衛としては当然か)にもあうが、変わらず好意を持ち続けてくれる人たちもいる。
妻の気持ちを推して涙が出た。
記憶が失われていく壮絶な話だが、せつなく心洗われる。
紙の本
自分に起こったら?
2017/05/13 17:06
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投稿者:えびまもん - この投稿者のレビュー一覧を見る
若年性アルツハイマーで記憶を失っていく主人公。
少しずつ自分の脳が蝕まれていく事実に抗おうと必死で戦う姿に胸が痛くなります。
現実と妄想との間がわからなくなる、一人称での語りがとてもよかったです。
他人事のように思うけれど、誰にでも突如起こり得る病。
こわいことだけど、その事実にどう向き合うか考えさせられる話です。
紙の本
50歳代 身につまされます
2016/03/30 16:48
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投稿者:こうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前に映画で観た事を思い出しました。
途中は忘れていましたが、ラストシーンが強く印象に残っていました。
原作を読んでも、やはりラストシーンが衝撃的です。
仕事一辺倒で家族への感謝が足りなかったことを反省しました。
50歳代後半の男性諸氏、お勧めです。
紙の本
荻原作品の中の傑作中の傑作!
2016/01/20 08:46
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は、主人公が若年性のアルツハイマー症を患い、徐々に記憶が失われていく恐怖と闘いながら人生を送っていく物語です。この作品の特徴は、主人公の日常生活と彼の気持ちとその変化が実に克明に描かれていることで、そのため読者は主人公にまさに同化しながら読み進めることができます。そして、最後に準備された感動の展開。ぜひ、一読されたい一冊です。
紙の本
名作。私の中の本屋大賞。
2015/08/29 08:46
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投稿者:てつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
記憶がなくなる怖さ。病気であることを信じたくない気持ち。親の子供に対する配慮。そして妻に対する。。。悲しすぎる現実。ラストは、考えさせられることが多すぎて胸がいっぱいになった。
一人でも多くの人に読んでほしい。