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  • 販売開始日: 2010/07/01
  • 出版社: KADOKAWA
  • レーベル: 角川文庫
  • ISBN:978-4-04-384901-7
一般書

グラスホッパー

著者 伊坂幸太郎

「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。...

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グラスホッパー

税込 638 5pt

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商品説明

「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋「鯨」、ナイフ使いの天才「蝉」も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに──。「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!

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みんなのレビュー2,274件

みんなの評価3.8

評価内訳

殺し屋たちの暗闘

2024/01/08 14:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DB - この投稿者のレビュー一覧を見る

初の伊坂幸太郎作品です。
有名なのに今まで読んだことがないのはハードボイルド系サスペンスというジャンルをあまり読まないからだろう。
殺し屋三部作の第一作目ということで、まずはあらすじを見てみたが様々な殺し屋が登場して仕事をしたりお互いに殺し合ったりという小説らしい。
入り組んでてよくわからないなと思いつつ本編を読んでみたら、あらすじ通りの展開だけど場面が映像のように入ってきてわかりにくさはまったくなかった。
これがストーリーテラーのうまさってやつなんだろうか。

元教師の「鈴木」は「フロイライン」というダークな会社でキャッチの仕事をするようになって一カ月そこそこだ。
その会社の社長の長男が鈴木の妻を轢き殺したことで復讐の機会を狙うのだがなかなかチャンスは巡ってこない。
会社への忠誠を示せと通りすがりの若いカップルを殺すように命じられた鈴木だが、逡巡している間に目の前で復讐の相手だった長男が道路に飛び出して轢き殺される。
その現場から遠ざかっていく男が殺し屋ではないかと追いかける鈴木は、「槿」という字を書いて「あさがお」と読むという男の家へたどり着いた。
この妻と二人の息子が家にいる男が「押し屋」と呼ばれる殺し屋なのか、正体を探るために家庭教師の勧誘を装って近づいていく。

この事故を近くのホテルの窓から目撃していたのが「鯨」という殺し屋だ。
依頼を受けたらターゲットを自殺に追い込む専門家という鯨は、この日ちょうどスキャンダルが明るみになった国会議員の秘書を自殺させるためにその場所にいたのだった。
ナイフが凶器の若い殺し屋「蝉」や、毒を使うという「スズメバチ」も登場して仕事を果たしていく。
仕事の内容そのものよりも、どういった姿勢で仕事に臨んでいるかが印象に残ります。
「蝉」は他の殺し屋が嫌がるような女子供を含めて一家皆殺しという仕事も平気で受ける。
罪悪感はないのかと問われて、信号で引っかかって交差点の真ん中で止まる羽目になった程度には気まずいとの答えに「仕事向き」とレッテルを貼られるのだが、見事なサイコパスだと思う。

これとは反対に「鯨」の方は今まで自殺に追い込んだ犠牲者たちの亡霊の幻覚に悩まされていた。
亡霊を消すために「押し屋」を狙う思考回路はわからないが、その目を見ると死にたくなるという瞳に何が映っているのかは気になる。
「グラスホッパー」というタイトルはバッタが群れてくると群生相に変化して色が変わり羽が伸びるという話を人間に当てはめているところからとられていた。
トノサマバッタじゃなくてサバクトビバッタなんだけどと心の中で突っ込んだが、それ以外は縁のない世界の話を楽しみました。

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無理矢理感満載。

2012/10/10 14:06

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:byaku - この投稿者のレビュー一覧を見る

評価が高かったので、期待してましたが
ストーリーも面白みに欠け、致命的だったのは
主人公以外の登場人物たちに感情移入できなかったこと。
重要な人物である寺西という男を含め、各登場人物たちの像があまりにも曖昧すぎる。
終わり良ければすべて良しと思い、最後まで期待してたのですが… 白けました。

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ごめんなさい

2024/05/22 21:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nao - この投稿者のレビュー一覧を見る

文章は良く言えば平易、悪く言えば深みがなく薄っぺら。
読んでいて退屈。
説明に説得力がない。
村上春樹廉価版。

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おもしろいが、途中から期待はずれ

2015/09/01 22:19

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はな - この投稿者のレビュー一覧を見る

疾走感ある展開。さすがは、伊坂幸太郎である。おもしろく読み始めたが、途中から、主人公・鈴木の言動にイライラさせられ、ページをめくるスピードが減速。鈴木の間抜けさは、危険と背中合わせな日常に対して自覚の薄い我々への作家からの警鐘とすら思えてしまったからだ。ほかの主人公たちの残虐さや、物語の展開よりもよりもその辺りに引っかかってしまい、いまいち小説の世界にのめり込めなかった。

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そっかそっかー。こんなかんじかー。

2022/09/22 17:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひとみん - この投稿者のレビュー一覧を見る

死神の精度で感動してから他の作品もちょいちょい読んでますが、私には合わない作家さんなのかな。と思ってます。

この作品に関して言えば、ミステリーとしてちゃんと展開はしてるのに、登場人物の性格ゆえか、淡々としている。ものすごく淡々としている。

敵を目の前にして、うぉりゃー!って感じではなく、淡々としているので、ちょっと怖さを覚えます。淡々としている事が怖さの原因なのか、現実問題こんなことがあっても自分だけは大丈夫。という人間特有の考え方が全面に出ているゆえ、そこに恐怖をおぼえるのか。

登場人物の主軸はおそらく鈴木さん。だとは思いますが、鈴木さんはまだいい。鯨さんがちょっとよくわからない。死に方もヨクワカラナイ。えっ?死んじゃったの???って感じです。
ラストの鈴木さんも、えっ?ここで終わり???がすごい。

他の殺し屋シリーズもこんな感じかなー。
映画化もしたし、ちょっと気にはなってるので本屋さんでパラパラめくって考えます。

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小説の技術としては優れているが

2020/06/19 10:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

小説の技術としては優れているが、話の展開や幻覚の使い方がいかにも唐突で大変に違和感が残った。
特に最後の社長の死にかた 付近の記述は手抜きとしか思えない。
クライマックスをうまく盛り上げてきただけに残念な終えかた。

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マリアビートルを読む前に

2014/04/13 20:26

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:とんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

マリアビートルを読んだ後、読みました。伊坂ワールドの斬新さの原点がわかるのですが、マリアビートルがショッキングだったため、若干、迫力に欠けたように感じました。グラスホッパーを読んでマリアビートルを読むのをお勧めします。

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押し屋に集結する男性たち

2024/11/02 22:28

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投稿者:なこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

男性3人が、それぞれの事情でだんだんと「押し屋」に集結していきます。前半はスピード感がなく少しつまらなく感じますが、後半は一気に読めます。
殺し屋ばかりの世界に、ただ1人普通の人である「鈴木」がいることで、読み手に現実感を与えてくれます。
最後には鈴木と押し屋のみが残り、なんだかホッとしました。
個人的には、劇団に所属する2人の兄弟の未来が心配です。自分が男の子2人の親なので、自分の子供と重ねてしまいます。

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人気シリーズ

2024/02/29 19:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栄本勇人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ある意味キャラクター小説的な所もあるので、合わない人には合わないかもしれない。楽しく読めた人は、素晴らしいエンタメ小説である続編『マリアビートル』へどうぞ。

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魅力的な犯罪者たち

2017/10/26 20:36

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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る

伊坂さんは犯罪者を主人公にした話が多いですが、皆、魅力的で、人間臭い人が多く、そこがいいところです。今回は、自分が殺した亡霊に悩まされながらも、自殺をさせるのが得意な人、ナイフを使うのが得意な人が登場!途中までの話が面白かっただけに結末はややあっけなく感じ、ちょっと残念な気がしました。

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ぞくぞくはするけども

2015/11/24 10:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しまんちゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る

キャラ設定が際立っていて、個性の強い登場人物の行動でどんどんストーリーが進んでいく。ただそのバックボーンがあまり垣間見えないのでとっつきにくいことも否めない。展開としては今後も無限に広がるイメージを感じた

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比較的にポップです

2015/05/07 00:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品は主に主人公と数人の殺し屋の視点で描かれています。視点の転換は非常に分かりやすく、物語自体も大してこみいった訳ではないのでスルスル読めてしまう作品です。「ゴールデンスランバー」や「モダンタイムス」のようなワクワク感はあまり味わえないかもしれませんが、テンポの良さと軽妙な会話はしっかり楽しめるので、伊坂作品の中では手軽に楽しめる部類に入ると思います。

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「洗練」という「エンタテイメント」

2007/08/22 21:14

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねねここねねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ノワールなど呼ばれるジャンル。しかしこの当書、グラスホッパーでそう呼ぶことには抵抗があって、くどさ、けばけばしさ、妖艶、グロテスクはあまり感じなかった。肌で感じてくる、生理的・肉体的なものが薄いのだろうか。暴力にも、幻想にもやはり思えない。好みはあると思う。洗練と構成の妙はやはり感じる。一貫したエンタテイメント、ストーリの上手さとスピード、リズムはある。伊坂らしいというならば、確かに伊坂らしいのだろう。
この話は、ある意味掛け離れた世界の話かと思うが、それでも日常に盤がある。その割には「生活」というものの滲みが少なく感じてしまう。
 
洗練が確かにあるのだと思う。それはまた、良く云えば瀟洒、悪しかれならこれでも淡白なもの。距離を持ち、人物を程よく突き放す。ハードボイルドにあるような独善的突き放しの態度は濃くはならない。
亡霊が出てくるなど、どこかふわふわしたような思いもあり、その上で、論理を構築して展開を紡ぐ。伊坂的だとやはり思う。このようなものでありながら、それでも匂いがあるというか…。
誤解を承知で言うのならば、冷徹さをもって見つめるものでありつつも、ユーモアと論理が智で馳り、完全なる深い暗黒には沈んでいかない。
やられた、という気持ちはあるのだが、混沌の泥濘や虚無の只中に落ち込んで、抜け出せないものを感じてしまうところまでは一歩届かない。その点が僕にとって、好みに少し届かなかった。少しばかりの腑に落ちなさ。
日常から異端へ。または、ゆっくりとひたひた侵される別世界への扉。そのものには、やはり世界の転覆がある。しかしながら、その上で最後の三行も、誘導される「死」というものがやはり稀薄。単なる状態であるだけ。そのことをただただ提示させられただけのような。
(作者として、確かにその狙いであるのだろうが…)
ダークな色のあるものが嫌いなものではないのだが、思うところもう少し厚みが欲しかったように思う。
これはエンタテイメント。洗練された一つの高みではあって、幻想や異端を肌で思うべきものにはない。
 
その点での「知的」な評価を思う。
肉体的、臓腑で思うものではなく、脳で理解し愉しむもの。恐怖というものがどこか、知的なものとして提示がされる。ある側面それは真実にも思えるが、生理的、肌を覆うような怖さではない。
わかる、わかるし素晴らしいのだけど、3年記憶には留まらない。
作品への期待が非常に大き過ぎたためもあり、少しばかり個人で評価は低め(それでも優れたものを思うが)。以上、個人的好み以上ではありえない。これはもう一度念のため。
つまりは洗練されたエンタテイメントだろう。

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死者の言葉

2008/10/26 21:50

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「魔王」を読んでから「グラスホッパー」を読んだのだが、舞台装置は全く違うけれども、内容はかなり似ていると感じた。そもそも読もうと思ったきっかけは、週刊少年サンデーの連載なのだが、あちらでは2作品が再構成されている感じなので、そもそも言いたいことは同じだったのかもしれない。
 最後まで救いはないし、結局は自分たちの知らない所で事件は収束してしまうわけだけれども、実際の世界もそんなものかもしれない。

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テンポ良く進む洗練されたストーリー

2015/09/28 19:48

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:joe - この投稿者のレビュー一覧を見る

3人の登場人物が代わる代わる語り部となってストーリーが進んでいく。
それぞれが個性的でキャラ設定がわかりやすいので、
ややこしくなることもなくスムーズに世界観に入っていくことができる。

そしてその3人を取り巻く登場人物たちも非常に魅力的。
絶対的な悪党、情報屋、「押し屋」「劇団」「スズメバチ」といった、
裏の世界のグループ。
男子的には少しかっこわるい「蝉」や「鯨」といったコードネームも、
ミステリアスな印象を残し世界観を構築するピースになっている。
ノワールな世界観を重くなりすぎずに読ませる文体は、
伊坂氏らしくて個人的に好みであった。

展開は、余計な要素をそぎ落として必要な部分しかない、というくらい
凝縮されているように感じる。
3人の視点は徐々に近づき、やがて重なっていく。
それがとてもテンポよく小気味よく進んでいくので、
スリリングな展開がありありと浮かび、映画を見ているようだった。

ちなみに『オーデュボンの祈り』に登場する人物が本作にも登場。
オーデュボンを読んでから本作を読むと、少しニヤニヤできるのでオススメだ。

ラスト、律儀に伏線を回収しながら登場人物の行く末を暗示するような描写があり、
いま、とてもモヤモヤしている(いい意味で)。

そんなわけで、続編を読まないわけにはいかなくなった。

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