金田一耕助ファイル3 獄門島
著者 横溝 正史
獄門島――江戸三百年を通じて流刑の地とされてきたこの島へ金田一耕助が渡ったのは、復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を託されたためであった。『三人の妹たちが殺される…...
金田一耕助ファイル3 獄門島
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
獄門島――江戸三百年を通じて流刑の地とされてきたこの島へ金田一耕助が渡ったのは、復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を託されたためであった。『三人の妹たちが殺される……おれの代わりに獄門島へ行ってくれ』瀬戸内海に浮かぶ小島で網元として君臨する鬼頭家を訪れた金田一は、美しいが、どこか尋常でない三姉妹に会った。だが、その後、遺言通り悪夢のような連続殺人事件が! トリックを象徴する芭蕉の俳句。後世の推理作家に多大な影響を与えたミステリーの金字塔!!
カバーイラスト/杉本一文
関連キーワード
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
「これぞ金田一耕介作品」と呼べる魅力凝縮の作品
2002/05/21 09:11
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みこけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
過去には流刑の地であった瀬戸内海の小島・獄門島
復員船の中で死んだ戦友の遺言に従い、金田一耕介は
この島を訪れます。
その後、戦友の言葉通り彼の妹達が次々と殺害されます。
閉鎖的な小島で網元としての勢力争いを続ける本家と分家
美しいけれど尋常ではない3人の姉妹、気のふれた父親
したたかな後妻、生存の定かでない従兄弟、女を惑わす
美少年、島の権力者である坊主と医者と村長
芭蕉の俳句に関連した異様な殺害方法や惨劇を生んでし
まった皮肉な真相、それに加えて怪しさたっぷりの背景
と登場人物で「これぞ金田一耕介作品」と呼べる魅力
凝縮の作品です。
推理小説の金字塔!
2002/05/28 16:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ロビー - この投稿者のレビュー一覧を見る
これぞ日本推理小説の金字塔と呼ぶにふさわしい名作。
謎の提示、大胆なトリック、犯人の意外性、伏線の巧妙さ、そして最後のどんでん返し。どれをとっても感嘆せざるをえない。それらが、横溝正史の特徴ともいうべき、おどろおどろしい雰囲気と巧みに結びついて、より一層作品に深みを与えている。
今年(2002年)は横溝正史生誕100周年でもあるので、ぜひこの代表作を一読することをお薦したい。
初金田一耕助
2023/03/15 15:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いしかわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
金田一耕助シリーズはこれを初めて読んでしまったが、1作めの「本陣殺人事件」のネタバレはなかったので良かった。
古い文体が逆に心地よく話も面白く、他の作品も読みたくなった。
見立て殺人
2021/03/19 21:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はなこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
芭蕉の句になぞらえた見立て殺人。この手の話が大好物の自分にとっては、最高の作品。
面白すぎたので知人にも薦めてみたが、表紙で引かれた。
見立て殺人系のお話はよくあるが、やはりこの時代背景の中で書かれた作品はおどろおどろしさが群を抜いている。
金田一シリーズの
2021/01/29 00:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベスト3あげるならば、絶対入ります。獄門島という名前からして、不気味だし。「き違い」の意味深……といい。登場人物もみんな怪しくて不気味で。これぞ金田一耕助作品!
懐かしい表紙絵
2020/11/19 22:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:beni - この投稿者のレビュー一覧を見る
横溝正史の著書は何冊読んだか分からないが
読んだ全ての本の表紙はこの、杉本一文氏のイラストで飾られていた。
懐かしいなあ。
今もそう思うけど、横溝正史の小説の雰囲気にぴったりなのだ。
まだまだ未読の横溝正史の本は沢山あるので、久々に何か読んでみようか。
そう思わせてくれたのは、杉本一文氏のイラストと横溝正史の本の魅力が一体となって頭に刻みつけられているせいでもある。
要は、表紙の絵を見てまた読みたくなったのだ。
絵の力は凄い。
その時代の風俗・風潮を知ることのできる興味深い作品
2018/10/17 07:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
金田一耕助は復員船で亡くなった戦友・鬼頭千万太(きとう ちまた)に「3人の妹が殺されないように」と頼まれて、獄門島へ向かいますが、その甲斐なく、彼が島に着いて間もなく鬼頭本家の娘の一人・花子が梅の古木に逆さ吊りになって殺されてしまいます。次に雪枝が島に戻って来たばかりの寺の釣鐘の中で死んでいるのが発見され、二人の通夜をまとめて執り行って間もなく、島外から侵入したという海賊を捕まえるための山狩りが行われている隙に最後に残った娘・月代が絞殺されてしまいます。
島の状況や人間関係の確執、過去の経緯などが徐々に明らかになっていきますが、なぜ網元の本家鬼頭家の嫡男である千万太が死ぬと、その妹たちが殺されることになるのか、その因果関係は最後の最後でようやく解明されます。奇妙な見立て殺人で、しかも連続殺人であるにもかかわらず実行犯人が一人ではないというところに事件の複雑さがあります。
続々と戻ってくる復員兵たち、待っている家族たち、そして混乱した状況を利用して「戦友」と偽って家族のもとを訪れ、「生きて帰ってくる」と嘘をついて知らせに来た謝礼を騙し取るという詐欺を働く者たち。戦争の混乱で崩壊していく封建的な「家」。この『獄門島』が書かれた時代はそういうことがきっとタイムリーな問題・話題だったのでしょうね。ミステリーとして面白いばかりでなく、その時代の風俗・風潮を知ることのできる興味深い作品でもあります。なるほど、『獄門島』は東西ミステリーベスト100(2012)で1位に輝くだけのことはある、ということでしょうか。
映像が先でも楽しめる
2023/05/26 11:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
何度も映画化ドラマ化されている作品だけに、活字で読んでも面白くないのでは…と思いきや、そうでないところが、さすが横溝正史。
犯人も展開も覚えているはずなのに、どきどきハラハラしながら最後まで読ませます。
それどころか、映画の三つ子の衣装は、原作ではこんなふうに書かれているのね…といったふうに楽しめます。
映画と 犯人が違う
2023/02/23 13:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:伊達直人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
やはり 原作が 面白い
まずは 話の 筋道が違う
獄門島を 尋ねえ来た理由や
最終的な犯人が違っていた
嘉右衛門の 愛人も
映画のような 人生は書かれていない
ぜひとも 一読願いたい
やっと
2021/12/31 02:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:docuciaA - この投稿者のレビュー一覧を見る
某ランキング一位になっておりずっと読んでみたかった一冊。読みたい本がたくさんありなかなか辿り着けずにいましたが今回漸く読むことができました。
読み終えたあとちょうど映像化作品も見る機会があり、二重に楽しめてよかった。
面白かった
2021/12/30 14:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひつじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
金田一耕助シリーズはテレビでしか見たことがなく、始めて小説を読みました。
どんより雲に覆われた獄門島に、妖しい登場人物、異常な殺人方法と、犯人や殺人の理由も独特で、そのおどろおどろしい世界にすっかり引き込まれてしまいました。
自分がその世界にいるかのように映像が浮かび、愉しむことが出来ました。とても面白かったです。
こうしてみると
2021/05/02 17:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
久々に読んでみました。
狂気の三姉妹、復員兵、俳句による見立て殺人など興味深い要素がたくさん。
こうしてみると金田一さんは殺人事件を解決するけど防ぐことはないんだな…
懐かしさを感じます
2015/09/02 22:08
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BACO - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和の匂いがプンプンして懐かしさを感じた。
言葉遣いや言い回しが古く、ちょっと読みにくいところもあるが、昔ながらの推理小説で種明かしまではグイグイ読み続けられた。
金田一シリーズは息抜き程度に読むには最適かも。
横溝は印象的なシーンを作り出すのが上手いとあらためて思う
2023/05/28 10:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マーブル - この投稿者のレビュー一覧を見る
再読ではあるが、まったく犯人も見立てを行う理由もすっかり忘れてしまっていたので、非常に楽しめた。このところすぐに疲れて読み進むのが億劫になりがちだったにもかかわらず読み進む手を止められなかった程だ。 覚えていたのは木から吊り下げられた姿。そして釣り鐘からはみ出した振り袖。横溝は印象的なシーンを作り出すのが上手いとあらためて思う。 『僧正殺人事件』や『Yの悲劇』などとの関連も気づけば楽しいし、何よりさりげなくて見過ごしてしまいそうな金田一の女性への想いも描かれていて横溝ファンなら粗末に扱えない作品。