ブルボン朝 フランス王朝史3
著者 佐藤 賢一
カペー、ヴァロワ、ブルボンと続くフランス王朝の歴史を描けるのは、この人しかいない! ブルボン朝の歴史を描く「フランス王朝史」シリーズ第3弾。ついに完結。フランス王朝史の...
ブルボン朝 フランス王朝史3
商品説明
カペー、ヴァロワ、ブルボンと続くフランス王朝の歴史を描けるのは、この人しかいない! ブルボン朝の歴史を描く「フランス王朝史」シリーズ第3弾。ついに完結。フランス王朝史の白眉! 3つの王朝中、最も華やかな時代を描く。長い宗教戦争の時代を克服し、ヨーロッパ最強国、そしてヨーロッパ最高の文明国となったブルボン朝フランス王国。個性豊かな王たちーー稀代の策士にして稀代の艶福家、王家の創設者アンリ4世。「踊る太陽王」ルイ14世。「愛され王」ルイ15世。革命により断頭台の露と消えたルイ16世。マントゥノン夫人、ポンパドゥール夫人など宮廷を華やかに彩った寵姫たちと、リシュリュー、マザラン、フーケ、コルベールなど政治を司った宰相、大臣たち。さらにはヴェルサイユ宮殿を造ったルノートルを始めとする芸術家たち。のみならず、大革命とナポレオンの時代を経て復活したルイ18世、シャルル10世の復古王政から、オルレアン家による7月王政の終焉まで。「ブルボンの血」による王権の始まりから終わりまで、すべてを描ききった超力作。
目次
- はじめに ブルボン朝とは何か
- 第1章 大王アンリ4世(1589年~1610年)
- 第2章 正義王ルイ13世(1610年~1643年)
- 第3章 太陽王ルイ14世(1643年~1715年)
- 第4章 最愛王ルイ15世(1715年~1774年)
- 第5章 ルイ16世(1774年~1792年)
- 第6章 最後の王たち
- おわりに
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待ちに待ったブルボン朝を知る一冊
2019/07/19 00:49
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にま玉子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
3、4年前から楽しみにしていた一冊です。450頁に及ぶ超大作新書ですが、一気に読みました。
順に読むのも良し、興味のある国王から読むのも良し、だと思います。私は順に読みました。
次は帝政、お待ちしております。
ヨーロッパ歴史上、最も王朝らしい王朝
2021/08/01 10:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヨーロッパ歴史上、最も王朝らしい王朝、典型的な王朝。小説、映画、TV、漫画 で繰り返し取り上げられているだけに一応わかったつもりにななっていたが、改めてこの作品を読むと色々と気付かされる点があった。何よりも王朝の始祖アンリ4世の偉大さ功績が日本ではあまり知られていないと思った。ルイ14世の華やかさに幻惑されてしまっている。
語り口は例の佐藤賢一の本領発揮。グイグイ読みすすめることができる。
我が終わりに我が始めあり
2020/05/29 23:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作「ヴァロワ朝」の内容をほとんど忘れかけていたが、久しぶりに読んだらやはりの「佐藤節」で、なにか講談でも聞いているようだ。
様々あったブルボン朝だが、読みごたえがあるのが最初の王アンリ4世と最後(復古王政除く)の王ルイ16世だった。この二人の置かれた状況は200年の時を隔てていながら奇妙な類似点があるのが興味ぶかい。アンリ4世自身も命の瀬戸際にあったサン・バルテルミーの虐殺時の危機感、あの時まかり間違えばアンリ4世はユグノー一派と運命を共にし、ブルボン朝などなかったかもしれない。一方のルイ16世も結局は王位も命も失ってしまったが、狂気に満ちた革命と互角に渡り合ったその度量と人心掌握は今までのルイ16世像を一変させるものだろう。
どちらも宗教と革命という盲信と狂気に陥る危険をはらんだ大きな敵とがっぷり四つに組んだ稀有な体験をした王だと思う。片方は新王朝をたて、片方は健闘及ばず敗れたが、一国の為政者のあるべき姿、その信念を強烈に感じさせてくれる生き様だった。「我が終わりに我が始めあり」という言葉をこの二人の王に贈ることでブルボン朝への鎮魂としたい。
《フランス王朝史 3》
2019/08/23 22:36
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
やはりフランス王といえばブルボン朝。450ページ近い分厚い本ですが、それぞれの王のエピソード、王を暗殺した者に対する残酷な刑罰など、興味深く読みました。
王朝の終焉
2024/12/07 13:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アンリ4世から始まるブルボン朝はフランス革命や王政復古を経て終わるから太陽王の絶対王政はいかにして実現したか、ルイ16世は決して無能ではなく、王として振る舞おうとしたかを解説。
時代につれ王者の姿も変わる。やがて王を必要としない政治形態と変化した。
フランスが出来上がるまで
2021/04/24 22:17
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投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
カペー朝、ヴァロワ朝と続き、フランス王朝の最盛期となったプルボン朝が、フランスという今に続く大国の形の礎となった。その理由なり、流れなりを読み解きつつ、各々の王の治世での政治、文化、戦争などエピソードが豊富に描かれている。
王朝史の3作目
2019/07/17 03:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作『ヴァロワ朝』からは5年も間があいての刊行。とうとうブルボン朝である。系図の込み入った話題に辟易とするが、遥か昔まで遡るような傍系であるブルボンの当主でナバラ王のアンリ4世が改宗さえも何度も重ねて王の地位に就くまでのところがこの本でいちばんおもしろかった。フランス国内の宗教戦争がいかに激しく複雑な様相であったかわかる。以前の王たちが腐心してきた難題を、アンリ4世がナントの勅令でともかくも平定し、ブルボン朝を拓く。その後のルイたちはむしろその業績を反動で旧教側に押し戻した感がある。あとの時代は多少知っていたこともあるが、施政そのものよりももっと個人的なところに比重が置かれていたので、その内容そのものはおもしろくても、自分には肩透かし感を拭えない。