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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2023/10/17
  • 出版社: 講談社
  • ISBN:978-4-06-533583-3

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レーエンデ国物語 喝采か沈黙か

著者 多崎 礼

毛布にくるまって読みふけったあの頃のあなたへ――こんなファンタジーを待っていた!待望の第三弾が早くも登場

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レーエンデ国物語 喝采か沈黙か

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税込 1,386 12pt

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レーエンデ国物語 3 喝采か沈黙か

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みんなのレビュー97件

みんなの評価4.4

評価内訳

紙の本

新たな革命

2024/01/14 02:28

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

運命に抗いひたすらに自由を求めるレーエンデ人の深い絆を描いた王道ファンタジー、第三弾。

一巻から二巻、三巻と約100年ずつ時が流れ、感情的な戦がメインだったこれまでとはがらりと角度を変え、文明的な「革命」にシフトされていて、その意外性がとても良かった。
何度潰えても「希望」を与え続ける英雄。不器用な双子が描く「劇」を通し、一巻のユリア達、二巻のテッサ達の想いを再度ゆっくりと噛み締める事が出来る構成がまた心に響いた。
変わらず続く迫害に苦しみながらも、知性と理性が加わった多角的なアプローチがゆっくりと芽吹く予感がし、四巻が待ち遠しい。

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紙の本

民族高揚の第三巻

2023/12/21 16:44

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る

前巻主人公たちの活躍が忘れ去られた時代が今度の舞台。蒸気機関が登場し、人の移動が活発になったことで芸術文化が華やいだレーエンデで、役者と脚本家の兄弟が、隠された歴史を蘇らせる。
もうこれだけで熱い筋書きだ。前巻の結末を知っている読者にとって、テッサたちの活躍と思いが舞台の上で復元され、後の時代に繋がっていく様子を追えるのは最高のご褒美だろう。
残りあと二巻。この土地の行く末が気になって仕方がない。

あと、このシリーズを読むのに「銀呪病視点で読む」態度を推奨したことがあるのだが、これ本当に銀呪病視点で進行しているかもしれない。

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紙の本

心からの喝采を

2024/04/20 15:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のぶ - この投稿者のレビュー一覧を見る

『レーエンデ国物語 3 喝采か沈黙か』読了。
「革命の話をしよう」……のわりに今回は革命要素が少なかった気がするのは気のせいだろうか。
レーエンデ地方を取り巻く新たな空気。アルベルトの後に即位した冷徹な法皇帝ルチアーノの治世は安定し、法皇庁のお膝元であるレーエンデも例外なく文化の花開く地となった。人々が求めるままに都会は熟れ、享楽と愉悦に満ちた時代がやってきた。そんな時勢の歓楽街に生まれた双子、アーロウとリーアン。戯曲の才に恵まれ、高名な演出家にも目を付けられるほどに神に愛された兄リーアン。早々に家族から離れて暮らし始めた彼に置いていかれ、数々の苦難を乗り越えながら甘い仮面をかぶって生きる凡人の弟アーロウ。2人の対比によって進む物語は、どこか計画的で、まるで一つの物語を読み聞かせられているようだった。いや、物語読んでるんだから当たり前なのだけど。
面白くなかったわけではないのです。表現が難しいのだけど、これまで以上に一人の人間の「人生」が頭に流れているようだった。それは間に挟まれた戯曲公演の描写のせいかもしれない。才能あふれるリーアンに憧憬と嫉妬を感じているアーロウに同情したからかもしれない。あえて一つの言葉でまとめるとしたら「読みごたえがあった」になるだろうか。
地方劇団の裏で行われる細々とした革命活動。それは本当にわずかな情報のみ受け継がれ、半ば忘れられた英雄の意志をよみがえらせるためのもの。一つのきっかけで2人は一大傑作を作るための旅に出て、法皇の目を盗んでくすぶる小さな革命の灯に瞠目する。その旅路を読んでいる間に呼び起こされるテッサ・ダールという女の子の一生。涙せずには読めません……。どんだけ泣かせに来るんですかねレーエンデの人たちは。それを知ったアーロウとリーアンの反応が非常に心に残っています。アーロウは初めて知る事実に驚き、英雄の旅路に胸を打たれ、必ず意志を継ごうと決心する。一方のリーアンは、リーアンだけが感じるレーエンデという土地の呪い、彼に授けられた神の愛という名の呪いに懊悩する。双子でありながら距離ができてしまった2人の対比が効果的。寄り添ってほしいのにままならない愛。捜索の世界でよくある形ながら、こんなに新鮮に感じるのはとても不思議。ある意味革命的かもしれない。
読書を通じた感想が個人個人で全く異なることはわかっているのだけど、今作を読んでの感想は個人的にとても新しいものに思えました。ここまでが神の仕込みでないのだとしたら、作者による読書体験の革命を疑ってしまう。かなりメタな感想ですけども。
読み終えてみれば、幕間の戯曲公演のシーンも伏線になっていたとわかる終幕。そしてこの終幕の描写こそが今回の革命だとわかる展開。ちゃんと革命の灯はあったのです。また一人、人生を賭した若者の生き様に喝采を。

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紙の本

次回作が楽しみ

2024/04/18 18:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る

「革命の話をしよう」
前作と同じ言葉で始まる今作は、
時代を経て前作を振り返る仕立てになっています。
歴史は為政者のものと言いますが、
ルーツを奪うことは尊厳を奪うことなどだと痛感。
ようやく次につながる展開で終わったので、
次回作が楽しみです。

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2023/12/10 21:57

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2023/10/20 00:10

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2023/10/20 00:33

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2023/12/21 20:44

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2023/10/31 23:21

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2023/11/20 11:43

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2023/11/07 11:45

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2023/11/01 07:50

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2023/10/23 23:57

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2024/03/17 19:52

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2023/10/25 21:09

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