代償 みんなのレビュー
- 著者:伊岡 瞬
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紙の本代償
2024/01/08 13:00
犯罪の根源
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投稿者：DB - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の圭輔が小学生の頃から話は始まる。
世田谷区の郊外の一軒家で、商社勤めの父親とパート主婦の母親の三人暮らし、両親の仲はいい方で平凡な家庭だという。
近所の団地に母親の遠縁にあたる家族が住んでいて、同い年の達也は母親の道子と月に一度くらい圭輔の母親を訪ねてきていた。
生活費を援助していたようだが、今どき実の兄弟でも距離を置くだろう家族に資金援助できる程度に圭輔の家は経済的にも精神的にもゆとりがあったのだろう。
圭輔は笑顔で残酷な話も平気でする達也のことが苦手だったが、笑顔で受け答えもハキハキしている達也は圭輔の父親に気に入られたようだ。
家族のキャンプに一緒に行ったりと交流が続いていたが、そんな生活が一変したのはクリスマスから正月にかけて達也を預かっていた時だ。
クリスマスプレゼントをもらった夜、火事が起こり圭輔の両親が亡くなったのだ。
煙草の火の不始末ということで終わった事件だが、圭輔は達也の家に引き取られることになった。
怠惰で怒りっぽい母親の道子と、酒癖が悪く暴力的な父親、それに愛想はいいが気を許せない達也との生活は地獄だった。
両親の遺産も使いこまれ、家事をさせられて言葉の暴力で虐待されるという毎日が繰り返される。
このまま続いていくのを読むのはしんどいなと思った頃に場面が変わり大人になった圭輔の話になります。
高校に上がるとともに親友の叔父夫婦に引き取られた圭輔は勉強を頑張り弁護士になっていた。
池袋にある小さな法律事務所で真面目に仕事をしていたが、ある日所長に圭輔指名で弁護依頼が来ていると告げられる。
強盗殺人の容疑でつかまった達也との十二年ぶりの再会だった。
他の誰よりも達也の有罪と極刑を望みながら達也の弁護をしなければいけないという矛盾した状況で、圭輔は神経をすり減らす仕事になっていた。
安定剤を飲み食欲もなくといった様子に「弁護士は向いていない」という親友の言葉は正鵠を射ていると思った。
子供の頃から自分の手は汚さずに他人を陥れることに喜びを得るという達也を相手に、ライター志望の親友と圭輔は裁判の陰に隠された達也の本当の企みと過去の悪行を暴いていきます。
話がどう展開していくのかも興味深いが、達也の育った環境を見て「良心」や「罪」は何だろうと考えさせられました。
そして「法曹界には美貌の女性が多い」と書かれていたのだけど本当だろうか。
気が重くなるようなミステリーだったが、圭輔を助けてくれた親友やその伯父夫婦、それに事務所の華との淡い恋がオアシスになるような話だった。
紙の本代償
2017/12/17 14:21
少々生ぬるかった
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投稿者：バニー - この投稿者のレビュー一覧を見る
もっと地べた這いずりまわって悪態付かせるくらいコテンパンにやっつけてくれるのを期待したのに、それほどでもなくもやもや。
ちんけな殺人に足をすくわれただけっていう感じだった。
なんか不完全燃焼で終わってしまった。
紙の本代償
2021/11/16 21:36
酷すぎる境遇
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投稿者：みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半の、あまりに酷すぎる境遇に、途中で読むのを止めようかと思ったほどです。
正直、気持ち悪くなりました。
頑張って最後まで読みました。申し訳ありませんが、読後感は良くありませんでした。
特に女性には受けないのでは…？いや、性別に関係なく、好き嫌いは分かれると思いました。
紙の本代償
2020/04/06 20:36
怖すぎる
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投稿者：kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供時代のあまりの陰湿ぶりに、
前半はかなりすっ飛ばさないと進めませんでした。
生育環境も悪かったのでしょうが、
禍々しいまでの悪人ぶりが怖すぎた。
紙の本代償
2017/12/03 16:11
酷い描写が多い
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投稿者：ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者が悪を描いたということでたしかにレイプとか酷い描写が多いです。苦手な人はご注意ください。
全体的にまあまあでした。
ラストはもうちょっとかなー。
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2022/02/07 17:25
怖い、怖すぎる。
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投稿者：どらやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一部を読み終えて、途中怖さのあまり挫折しそうになりましたが、あらすじを予め調べ、再挑戦しました。 達也の素行が計り知れなく、辛い環境の中で、希望を持つ事を忘れてしまった圭輔。 これから第二部を読みます。
紙の本代償
2021/01/06 12:22
悪党すぎるなぁ
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投稿者：kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
圭輔に対する達也と道子の非道な仕打ちに読むのが非常に辛かった。また弁護士になった圭輔を罠に嵌めようとする達也と道子の恐ろしき執念にも吐き気がする思いであった。それにも負けず圭輔が達也と道子を追い詰めていくところに溜飲が下がる思いでした。読むに堪えない部分もあったが、内容はとても面白かった。
紙の本代償
2020/08/23 10:26
結末が気になって一気読み
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投稿者：しーれ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半は、これ以上悪いことは起こらないでほしいと願いながら読んでいた。一人の少年が崩壊することなく成長し、大人になって立ち向かう過程はワクワクする。直接的な反逆や復讐というよりは、悪人たちに自爆させた感もあるが。また、主人公の味方になってくれる一部の人たちの存在には、本当に救われる気がした。
紙の本代償
2020/01/20 11:42
やりきれない
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投稿者：ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まるで、悪夢のようにすべてを奪い尽くされる恐怖を感じる前半。
後半は・・・やっぱり悪夢の連続。
サイコな世界です。
紙の本代償
2018/01/27 11:22
代償
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投稿者：焚き火料理人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった。面白かった けど、前半は重い。読んでいてスッキリ感はあまりないかも。
紙の本代償
2017/10/20 06:33
重い内容
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投稿者：ライディーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
12歳の少年の発想なのか？12歳の少年の境遇なのか？
読んでいてかなり辛い部分があった。
後半の弁護士、被告人としての戦いは面白かった。
少年期の話と絡めて内容の濃いストーリーだったと思う。
今後、著者による作品にチャレンジしようと思った。
紙の本代償
2017/10/15 17:09
結末にちょっとモヤモヤ
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投稿者：たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
達也、道子という、とんでもない悪人のせいで悲惨な子供時代を過ごした主人公の圭輔。達也が逮捕され、圭輔はその弁護をすることに。二人の悪人を早く何とかして欲しくて後半は一気読み。できれば裁判の中で、悪を暴いて欲しい気がしました。悪い結末ではないのでしょうが、なんかモヤモヤ。個人的にはもう少し、スッキリとした結末にして欲しかったかなぁと思います。
電子書籍代償
2016/06/29 22:17
※ネタバレ
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投稿者：miyata - この投稿者のレビュー一覧を見る
※タイトルにも書きましたが、ネタバレ感想です
面白かったです。
達也が極悪すぎて途中だいぶしんどかったんですが、こいつに罰が下る瞬間が見たい一心で読んでいました。
圭輔が弁護士になり、達也の弁護をすることになる…という展開におおっとなり、謎の真相がどんどん明かされていく様は非常に快感でした。
でも、手ぬるい！！ ……と、思いました。
特にラストの追及。
それは！！ 主人公に！！ やって欲しかった！！
圭輔の親友がずっと喋ってて、圭輔が喋ったのってほぼ一言…。
それもちょっと中途半端な……。
達也は罰を受けたけど、そこはスッとしたけど、やっぱり主人公の手でトドメ刺してほしかったです。
出来れば法廷で衆人環視の下、ギッタギタのメッタメタにして欲しかった…！！
なので4点で。でも面白かったです。色んな意味でヒートアップしました。
紙の本代償
2016/07/11 00:16
面白い
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投稿者：やっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1日で読みました。ページをめくるのがドキドキハラハラどうなっていくのか早く知りたくて少し夜更かしをして1日でみ終えました。
