「弥勒」シリーズ みんなのレビュー
- あさのあつこ(著)
夜叉桜 長編時代小説
2019/06/26 09:30
凛とした文体
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投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の本を読むのはこれで2冊目。何とも凛とした文体で、そこが気に入ったので2冊目を購読。こういう文体、大好きです!
花下に舞う 長編時代小説
2022/09/23 21:03
中毒になるな
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投稿者:ななな - この投稿者のレビュー一覧を見る
信次郎。嫌な感じの同心。遠野屋 清之助のことを道具のように扱うし、絶対にこいつの言うことなんて聞きたくない。それなのに、謎解きがすごく上手くて、解決に結びつける。今回は、そんな信次郎の過去が少しわかるお話。
読み終わったばかりなのに、もう次が読みたい。弥勒シリーズ、中毒になるな。
地に巣くう 長編時代小説
2019/08/20 07:23
弥勒シリーズ 第6弾 地に巣くう
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投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと気になっていた信次郎の父親の不自然な死
ここに来てやっと謎解きが始まりました
真逆のキャラクターだと思っていた信次郎と清之介
嫌悪しながらも相手が気になって仕方ないのは
実は根っこのところで共通点が多いからなのかも・・・
鬼を待つ
2019/07/25 20:14
『鬼を待つ』
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
けんかの果てに職人が首をくくった
けんか相手の大工も死体となって見つかった
首を一文字に掻き切られた上、五寸釘で刺し貫かれて
そしてもう一人、江戸有数の商家の主が殺された
大工と同じ姿で
「これはこれは、おもしれえことになってきたぜ」
信次郎が呟き、伊佐治が走る
商の道に生きようとする清之介にも死の影が忍び寄る
《男たちは、どう決着をつけるのか。》
3人の男を軸に江戸の巷をスリリングに描くあさのあつこの人気時代小説“弥勒シリーズ”の9冊目、2019年5月刊
野火、奔る
2024/01/25 13:47
業
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
あさのあつこは人間の業を追い求める書き手である。
人斬りとして天賦の才を持つ遠野屋
事柄の裏の裏まで見透す信次郎
聡明で家族に恵まれながらも真実を求めずにはいられない伊佐治
この三人はそれぞれ深い業の持ち主
彼らの業が絡まり合うこの物語から目が離せない。
今回のラスト 信次郎の元を訪れたら客は…
遠野屋と信次郎の全面対決に発展しないといいが。
乱鴉の空
2024/01/03 21:53
『乱鴉の空』
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
信次郎の屋敷に見慣れぬ同心が探索に入り、伊佐治は大番屋に連れて行かれてしまう
清之介は救い出した伊佐治とともに信次郎が身を隠した理由を探っていく
剣呑な気配を放つ臨時廻り同心
火傷の痕のある死体
遠野屋をたずねてきた手妻師
信次郎はなぜ役人に追われるのか
果たして信次郎の行方は
《男と男の感情がうねり合う
これがあさのあつこの金字塔!》──帯のコピー
累計100万部突破!!
3人の男を軸に江戸の巷をスリリングに描くあさのあつこの人気時代小説“弥勒”シリーズ11冊目、2022年8月刊
「遅かったな」
このひとことが文句なしにかっこいい、極上のミステリー
雲の果 長編時代小説
2023/04/02 06:25
何と言っても、東野圭吾さんシリーズは興味深い
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投稿者:るいららパパ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪府生まれの生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆されている東野圭吾さんの物語はとても興味深い。タイトルに興味を持ち、この物語を手にした。
地に巣くう 長編時代小説
2022/07/26 22:50
もはや分からないままでいい
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投稿者:どうしても積んでる - この投稿者のレビュー一覧を見る
この「弥勒」シリーズ、2か月前くらいに書店で1作目を手に取ってからどハマりしており、気がつけばもうシリーズ6作目。
遠野屋清之介と木暮信次郎。この二人の関係性は1作目と比べると随分深いものに変わっているものの、なんとも不安定でいびつだ。シリーズ3作目の『東雲の途』での旅を通して清之介の心内は随分穏やかになった気がするが、木暮さまを相手にすると封印していた感情が波立ち、「殺してやっても、よい」とさえ感じる。信次郎が遠野屋に異常なほど執着するのは1作目から変わらないが、木暮さまの正体を知りたい、とじわじわ信次郎に惹かれていき信次郎に嗤われることに「甘美な疼き」さえ感じてしまっている清之介。この二人の関係は一体どうなってしまうのか…。
特に木暮信次郎は本当に魅力的な唯一無二のキャラクターで、私も清之介のように信次郎の内面についてもっと知りたいと思いながらページをめくっている。この『地に巣くう』では信次郎の実父の過去を紐解いていくのだが、読了後も未だに信次郎という人間が掴めない…。いや最早、信次郎は最後まで「分からない」存在でいてほしいとすら思う。
「人はおもしれぇ」という登場人物の呟きがこのシリーズには頻繁に登場する。もし信次郎や清之介のキャラクターが簡単に説明できてしまうものであったら、それはこのシリーズの根底に流れるテーマとは合致しない。人は簡単にカテゴライズできるものではない。
「あさのあつこの筆は、まるで仏師が一本の丸太から仏を彫り出しているかのようだ(大矢博子)」
解説のこの文章が「弥勒」シリーズの最大の魅力を的確に表現しているのではないだろうか。信次郎や清之介の内面をさらに深く探るために、そして人間の内面の深さを見つめるために、7作目以降も読み進めていきたい。
花下に舞う
2021/08/18 19:45
『花下に舞う』
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
口入屋の夫婦がめった刺しにして殺された
物取りか、怨恨か
「旦那、徳重とお月は死に際に、何を見たんでやしょうね」」
二人の死に顔に不審を抱いた伊佐治は嵌め絵の欠片を求めて走る
亡き母の過去を探る信次郎に見えた真相とは
商いの道に生きると決めた清之介の運命は
「やれ。三人とも殺せ」
清之介は静かに刃を薙いだ。
累計77万部
3人の男を軸に江戸の巷をスリリングに描くあさのあつこの人気時代小説“弥勒シリーズ”2年ぶりの10冊目、2021年3月刊
弥勒の月 長編時代小説
2019/12/15 18:25
腐れ縁と緊張感
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
厄介な同心が出会ったのはかけがえのない存在を失ったばかりの男。
そこから緊張感溢れる腐れ縁が。
ここから始まる弥勒シリーズの第一歩。
必読!
冬天の昴 長編時代小説
2019/07/26 08:07
冬天の昴
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投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
弥勒シリーズ 第5作
今回の信次郎さんはクールなだけじゃなくて少しだけ
人間臭い部分が垣間見えたような・・・
もうシリーズ5作目になり、彼の性格に慣れてきたから
そう感じただけなのか・・・
お話の展開にグイグイ引き込まれ途中でやめられなくなります
脇をかためる女性陣の魅力的なキャラクターにもグイグイ心が惹かれます
東雲の途 長編時代小説
2019/07/11 08:21
東雲の途
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投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
「弥勒」シリーズ第四弾
三作目までは同心・岡っ引き・小間物屋の3人が主人公の謎解き小説でした。 本作は遠野屋清之介の商人としての覚悟、故郷を思う市井の人の覚悟を本人と一緒に旅しながら確かめていく・・・そんな気分で読んでいました。
あっという間に読み終えました。
木練柿 傑作時代小説
2019/07/05 06:47
木練柿 (弥勒シリーズ 3)
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投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ三作目 今回は短編集の構成になっていました
主人公の3人はもちろん 前作で名前は見たけど・・・的な人が
準主役級の扱いで登場
それまでその他大勢でしかなかった人にもそれぞれ背負った運命や人生があり
興味深いキャラクターとして描かれていました
事件自体は各話毎に全部解決しているのに、
次が気になって気になってしかたないのは何故かな~
夜叉桜 長編時代小説
2019/06/18 07:20
弥勒シリーズ2 夜叉桜
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投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
前日までカズオ イシグロの「わたしを離さないで」を読んでいて、
次に夜叉桜を読み始めました。
「わたしをー」の主人公たちも夜叉桜の清之介も、
誰かの道具になるためだけに生まれ、育てられて来ました。
自分の意志も夢もすべて諦めざるをえない人生とは
どんなに絶望的なものだろうか・・・
想像するだけで眩暈がしそうです。
二冊続けて暗い気分のまま終わるかと思いましたが後半救いがありました。
清之介が自我に目覚めて進むべき道を自ら探求し始めたからです。
到底納得できない理由で女性が、
それもさんざん苦労を重ねながらも健気に生きてきた女性ばかりが
何人も殺された残酷なストーリーでしたが、
最後は明日への希望の光が見えたので続きが読みたくなりました。
雲の果
2018/07/29 19:09
『雲の果』
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雑木林に囲まれた仕舞屋が焼け、焼け跡に女の死体が一つ
「続くな」
信次郎のつぶやきが帯の焦げ端を介して清之介につながり
闇の中から真実を引きずり出していく
ねばりつくような文体
ひりひりする心理描写
予期せぬ展開と謎解き
過去を捨て小間物問屋の主人として生きる遠野屋清之介
謎を解くことだけに生きがいを感じる同心小暮信次郎
そして、信次郎の岡っ引きとして生きることが喜びの伊佐治
3人の男を軸に江戸の巷をスリリングに描くあさのあつこの人気時代小説“弥勒シリーズ”の8冊目、2018年5月刊
