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「弥勒」シリーズ みんなのレビュー

  • あさのあつこ(著)
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みんなのレビュー41件

みんなの評価4.2

評価内訳

41 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本弥勒の月 長編時代小説

2009/12/22 19:40

『弥勒』によって救われた二人の男が光と影を歩み、寂寥が読者を締め付ける

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る

<あらすじ>
女が川に身投げした。女は遠野屋清之介の女房・おりん。
だれもが自殺と思うこの事故に清之介は異を唱え、調べ直しを定廻り同心・木暮信次郎に願い出る。
その時の清之介の態度に違和感を感じた信次郎は岡っ引・伊佐治とともに、遠野屋と清之介のことを探り始める。
やがておりんの身投げを見たと申し出ていた稲垣屋惣助が斬り殺され、さらに惣助の殺しを見たかもしれないという夜鷹蕎麦屋の親爺が行方不明になった。
おりんの身投げに始まった一連の事件は清之介が関係していると確信しだした信次郎と伊佐治は、遠野屋清之介の闇に迫る。

<感想>
清之介に関わる探索が物語に起伏を作り、登場人物の情意が物語を豊かな人間の世界を作り上げ、読んでいて物語の世界に入り込むことができ十分楽しめた。

しかし登場人物の情意が十分に語られすぎたことによって生じた問題もある。
それは、あれこれ描きすぎて登場人物の特徴が無くなってしまった、ということ。
解説にある続編「夜叉桜」についての話しを読むと、『もともと「弥勒の月」は一冊完結だったが、「弥勒の月」の登場人物たちのことが分からなくなっていて、それを分かるために続編「夜叉桜」を書いた』とのこと。
登場人物を懸命に描いているのが伺えるが、彼らへの愛情のため皆を描こうとしすぎてしまったのが原因だろう。
連作短編形式にしてしまえば、短い作品の中で描く人物は限られており、取捨選択することによって人物像が引き締まるように思った。

本作品は面白かっただけに、『おしい!』という思いを持つ部分がいくつかある。
一つは最終章『終の月』について。
この章は諸々の事件の真相が分かり、終息していく章だが、事件の真相は個人的に納得できるリアリティの感じられるものではなかった。
話のつじつまは合っているが、うーん、と小首をかしげるもので、今まで澱みなく流れていたものが、作者の良かれと思って置いたものが障害物になってしまったような印象を受けた。

もう一つはラストシーンから終わりにかけて。
『弥勒』を失った清之介の寂寥を感じさせるラストシーンは、せっかく「弥勒の月」という書題なのだから、もっと救いのあるものでも良かったと思う。
そしてラストシーンの後に書かれた、清之介とおりんの出逢いのシーンで締めくくられる最後の部分。
このシーンは清之助がおりんについて語った『弥勒のような女でした』を描いているが、これをラストシーンの後で描いていることで、ラストシーンの『二人の上に月はなく、星の瞬きだけが夜に浮かんでいた』という「清之介を救った弥勒はもういない」ことが強調され、救いのないラストがよりもの寂しく終わってしまっており、とても残念だった。


ところで、『弥勒』とは『弥勒菩薩』のことで、解説にあるように「釈尊の救いに洩れた衆生をことごとく救う」とされており、伊佐治も清之介も釈尊の救いから洩れたが、『弥勒』によって救われた存在として描かれている。
しかし伊佐治の部分はそれほど描かれていない。彼の様子をもう少し書くことで、伊佐治と清之介を『弥勒』に救われた者の光と影として、二人の存在がより明確になるような気がした。


今後、大いに期待したい作品。

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紙の本夜叉桜 長編時代小説

2019/06/26 09:30

凛とした文体

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者の本を読むのはこれで2冊目。何とも凛とした文体で、そこが気に入ったので2冊目を購読。こういう文体、大好きです!

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紙の本花下に舞う 長編時代小説

2022/09/23 21:03

中毒になるな

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ななな - この投稿者のレビュー一覧を見る

信次郎。嫌な感じの同心。遠野屋 清之助のことを道具のように扱うし、絶対にこいつの言うことなんて聞きたくない。それなのに、謎解きがすごく上手くて、解決に結びつける。今回は、そんな信次郎の過去が少しわかるお話。

読み終わったばかりなのに、もう次が読みたい。弥勒シリーズ、中毒になるな。

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紙の本地に巣くう 長編時代小説

2019/08/20 07:23

弥勒シリーズ 第6弾  地に巣くう

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る

ずっと気になっていた信次郎の父親の不自然な死
ここに来てやっと謎解きが始まりました

真逆のキャラクターだと思っていた信次郎と清之介
嫌悪しながらも相手が気になって仕方ないのは
実は根っこのところで共通点が多いからなのかも・・・

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紙の本鬼を待つ

2019/07/25 20:14

『鬼を待つ』

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る

けんかの果てに職人が首をくくった

けんか相手の大工も死体となって見つかった
首を一文字に掻き切られた上、五寸釘で刺し貫かれて

そしてもう一人、江戸有数の商家の主が殺された
大工と同じ姿で

「これはこれは、おもしれえことになってきたぜ」
信次郎が呟き、伊佐治が走る

商の道に生きようとする清之介にも死の影が忍び寄る

《男たちは、どう決着をつけるのか。》

3人の男を軸に江戸の巷をスリリングに描くあさのあつこの人気時代小説“弥勒シリーズ”の9冊目、2019年5月刊

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紙の本花下に舞う 長編時代小説

2023/02/02 09:04

花下に舞う

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る

今度こそじっくりと読もうと決めていたのに
やはり物語の展開の面白さに引き込まれ
我慢できずに一気読みしてしまった

もっと登場人物の心情とか味あわなければもったいない
即、再読、今度こそ・・・

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紙の本鬼を待つ

2020/03/29 23:38

押しかけ奉公人現る

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る

遠野屋さん女難の巻。
亡き妻にうり二つの女とちょっとばかり思い込みの激しい娘に振り回される遠野屋。
思い込みに油を注ぐ信次郎ってとんでもない(笑)

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紙の本弥勒の月 長編時代小説

2019/05/08 07:39

弥勒の月

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る

中島要さんの着物始末シリーズが終わってしまったので
「女性作家 時代劇 シリーズもの」で探していたところ
この本に辿り着き、巻末の児玉清さんの解説が決定打になりました
「読者はこの導入部でもうギュッと急所を掴まれてしまったように
一気に物語の世界へと引き込まれてしまう」
こんな風に言われたら読むしかないですね
その通り 謎に満ちたストーリーも、登場人物のキャラクターも、
しっかり私の心を掴まえて、ぐいぐい引き込んで行きました
続編「夜叉桜」も早速読みたくなりました

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紙の本弥勒の月 長編時代小説

2021/05/19 23:18

キャラクターはそれぞれ魅力的

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひとみん - この投稿者のレビュー一覧を見る

キャラクターはそれぞれ魅力的だったのですが、う〜〜〜ん。ちょっと私には合わず、読むのに時間がかかりました。まとまりがあるんだかないんだか。最後の最後は無理があるようなラスト…え。犯人この人にしちゃうの…。と驚きました。個々のキャラクターは魅力的だったので、少し残念でした。

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紙の本野火、奔る

2024/01/25 13:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る

あさのあつこは人間の業を追い求める書き手である。

人斬りとして天賦の才を持つ遠野屋
事柄の裏の裏まで見透す信次郎
聡明で家族に恵まれながらも真実を求めずにはいられない伊佐治
この三人はそれぞれ深い業の持ち主
彼らの業が絡まり合うこの物語から目が離せない。

今回のラスト 信次郎の元を訪れたら客は…
遠野屋と信次郎の全面対決に発展しないといいが。

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紙の本乱鴉の空

2024/01/03 21:53

『乱鴉の空』

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る

信次郎の屋敷に見慣れぬ同心が探索に入り、伊佐治は大番屋に連れて行かれてしまう

清之介は救い出した伊佐治とともに信次郎が身を隠した理由を探っていく

剣呑な気配を放つ臨時廻り同心
火傷の痕のある死体
遠野屋をたずねてきた手妻師

信次郎はなぜ役人に追われるのか
果たして信次郎の行方は

《男と男の感情がうねり合う
 これがあさのあつこの金字塔!》──帯のコピー

累計100万部突破!!
3人の男を軸に江戸の巷をスリリングに描くあさのあつこの人気時代小説“弥勒”シリーズ11冊目、2022年8月刊

  「遅かったな」

このひとことが文句なしにかっこいい、極上のミステリー

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紙の本雲の果 長編時代小説

2023/04/02 06:25

何と言っても、東野圭吾さんシリーズは興味深い

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るいららパパ - この投稿者のレビュー一覧を見る

大阪府生まれの生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆されている東野圭吾さんの物語はとても興味深い。タイトルに興味を持ち、この物語を手にした。

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紙の本地に巣くう 長編時代小説

2022/07/26 22:50

もはや分からないままでいい

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:どうしても積んでる - この投稿者のレビュー一覧を見る

この「弥勒」シリーズ、2か月前くらいに書店で1作目を手に取ってからどハマりしており、気がつけばもうシリーズ6作目。

遠野屋清之介と木暮信次郎。この二人の関係性は1作目と比べると随分深いものに変わっているものの、なんとも不安定でいびつだ。シリーズ3作目の『東雲の途』での旅を通して清之介の心内は随分穏やかになった気がするが、木暮さまを相手にすると封印していた感情が波立ち、「殺してやっても、よい」とさえ感じる。信次郎が遠野屋に異常なほど執着するのは1作目から変わらないが、木暮さまの正体を知りたい、とじわじわ信次郎に惹かれていき信次郎に嗤われることに「甘美な疼き」さえ感じてしまっている清之介。この二人の関係は一体どうなってしまうのか…。

特に木暮信次郎は本当に魅力的な唯一無二のキャラクターで、私も清之介のように信次郎の内面についてもっと知りたいと思いながらページをめくっている。この『地に巣くう』では信次郎の実父の過去を紐解いていくのだが、読了後も未だに信次郎という人間が掴めない…。いや最早、信次郎は最後まで「分からない」存在でいてほしいとすら思う。
「人はおもしれぇ」という登場人物の呟きがこのシリーズには頻繁に登場する。もし信次郎や清之介のキャラクターが簡単に説明できてしまうものであったら、それはこのシリーズの根底に流れるテーマとは合致しない。人は簡単にカテゴライズできるものではない。

「あさのあつこの筆は、まるで仏師が一本の丸太から仏を彫り出しているかのようだ(大矢博子)」
解説のこの文章が「弥勒」シリーズの最大の魅力を的確に表現しているのではないだろうか。信次郎や清之介の内面をさらに深く探るために、そして人間の内面の深さを見つめるために、7作目以降も読み進めていきたい。

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紙の本花下に舞う

2021/08/18 19:45

『花下に舞う』

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る

口入屋の夫婦がめった刺しにして殺された
物取りか、怨恨か

  「旦那、徳重とお月は死に際に、何を見たんでやしょうね」」

二人の死に顔に不審を抱いた伊佐治は嵌め絵の欠片を求めて走る

亡き母の過去を探る信次郎に見えた真相とは
商いの道に生きると決めた清之介の運命は

  「やれ。三人とも殺せ」
  清之介は静かに刃を薙いだ。

累計77万部
3人の男を軸に江戸の巷をスリリングに描くあさのあつこの人気時代小説“弥勒シリーズ”2年ぶりの10冊目、2021年3月刊

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紙の本弥勒の月 長編時代小説

2019/12/15 18:25

腐れ縁と緊張感

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る

厄介な同心が出会ったのはかけがえのない存在を失ったばかりの男。
そこから緊張感溢れる腐れ縁が。
ここから始まる弥勒シリーズの第一歩。
必読!

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