ツナグ みんなのレビュー
- 辻村深月
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2018/01/22 09:54
心が震えて、癒される
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(ツナグ)」のお話。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員。
もし一生に一度だけ死者に会えるとしたら、誰に会いたいか、まずはそこからして重い問いです。それができるという前提で進行する物語ですが、依頼者にはそこに至るまでのそれぞれの事情と葛藤があり、それを描写する筆致が素晴らしいです。「アイドルの心得」と「長男の心得」はどちらかというと「ほっこり」する展開ですが、「親友の心得」はどちらかというと心をえぐられるような痛みのある展開、「待ち人の心得」は切なく、そのすべてのエピソードの裏側を描く「使者の心得」で諸々の事情に合点が行き、また仲介者としてその邂逅の前後を目の当たりにする17歳の少年・歩美の感じ、考えたことは何かが語られますが、彼の出した結論は祖母に対する思いやりに溢れていて「ほっこり」できます。
辻村深月の作品を読んだのはこれで3作目ですが、この方は人と人の関りとその関係の中で生まれるあらゆる感情を細かな心の襞まで言語化できる鋭い観察眼と筆力を持っているのだと思います。そして彼女の言葉から感じられるのは包み込むような優しさで、今回もまた泣かされました (´;ω;`)
娯楽性やエンタメ性が極めて低く重いテーマですが、心が震えて、癒される作品です。
ツナグ
2016/01/29 20:19
映画でカットされた部分が最高傑作
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けんたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この小説の中でも,『アイドルの心得』が,最高傑作の章と思われます。
友人にも読むように強く勧めましたが,映画を見る予定だからと拒否されました。
ところが,後でその友人に聞いたところ,映画では,『アイドルの心得』が無かったそうです。
主人公の故・水城サヲリが故・飯島愛さんではないかとネットで噂になっており,私も読みながらそう思ったので,映画化できるのか気になっていたのです。
そういう理由で,映画を見た方にも本を読まれることを強くお勧めします。
2018/05/27 15:40
あたたかい読了感
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:晴耕雨読なわたし - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みたい本がありすぎで遅まきながら辻村深月です。。
最終章ではじめて、死んだ人と合わせる窓口となった使者(ツナグ)のエピソードが語られます。喪失感の余韻はあるものの、あたたかい読了感です。
解説が本多孝好とは知らず嬉しいプチサプライズも。
ツナグ 想い人の心得
2022/09/04 01:50
やばい。前作復習しないと!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひとみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作から時がたちすぎて登場人物ほっとんど忘れた。忘れててもまったく問題はなく読めましたが、第1章で前回使者に依頼した人が出てきちゃってたみたいで、え?もしかしてコレ前作出てたり?でした。これは復習しないと。
こんなふうに死者と会う小説を読むと、会いたい人には会っておかなくちゃだし、伝えたいことはちゃんと伝えておかないと。
明日会えるとは限らないのだ。
と、思わされます。
辻村シャワー全身に浴びて楽しかったなー。
とりあえず前作復習したい!!!
ツナグ 想い人の心得
2022/06/30 18:59
ツナグ続編
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう亡くなった誰かに会いたいと思うその「誰か」は、私にはまだ、いない。その「誰か」に会いたいと望む人を依頼人として、その目線に立ち、その喪失を通して、死と向き合う「再会」を仲介する使者=ツナグの物語2作目である。死者に会うことは、その誰かの死を消費するような、生きている側の欺瞞かもしれない。死者の目線に晒され、人の行動を決めることもあるだろう。そして、死者と再会するとき、生きている人の今を、鏡のように映したくて対峙する。生きているうちに、しっかりと自分を見つめて、互いに心を想いを尽くす生き方が、いい。
2022/02/16 19:52
連作短編集5話
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
死者との面会を望む4人の話と、最後は生者と死者をつなぐ役目を引き受けた男の子の話で、先の4話を第三者目線で振り返る感じ。プロットがすばらしく続編もあるようなので後日読んでみたいとおもった。
ツナグ
2021/08/21 19:57
深くて素晴らしいストーリー
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生一度だけ指名した死者に会える、指名された死者はそれをOKすれば、一度だけ生きている人に会える。自分だったら誰に会うだろう、死んだら誰に指名してほしいだろうって思いながら、読みました。すごく深くて素晴らしい内容でした。一つひとつの短編も素晴らしいのですが、なんといってもラストのの前の短編をツナグストーリーの素晴らしさ。最初読んだ時、ツナグのことを、あまりに感情が表れないので、こいつ人間か?って思いましたが、終わりの話になるごとに人間らしく。そしてラストの話では・・読んで良かったと思いました。
ツナグ
2021/04/01 09:28
心が温まります。
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
死んだ人と生きている人とをつなぐ窓口、ツナグ。ツナグを介して死者と再会できるのは一生に一度だけです。
その大切な一度を使う人たちの交流に心が温まります。
個人的には「親友の心得」が好きでした。
ツナグ
2016/11/06 20:26
映画を見たので…
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投稿者:みー - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画を見て、読んでみたのですが、読みやすかったです。なんだか、泣けるというか…映画にもなった話やならなかったはなしもありましたが…どちらも良かったです。
2024/07/08 17:37
ツナグ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:R - この投稿者のレビュー一覧を見る
「かがみの孤城」も書いた辻村深月さんの本。連作短編集です。続きが気になって仕方がない、読まずにはいられない話。
ツナグ 想い人の心得
2024/06/30 14:04
続編らしい作品
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:riddd - この投稿者のレビュー一覧を見る
歩美の成長とともに、使者という存在や依頼人との向き合い方が変化していることを感じられる作品。どこか現実味のある内容(巻末参照)であり、深い話ではあるが、サクサクと読み進むことができた。
2024/05/27 20:31
激おもろ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽやぽや - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編小説はあまり好みではないが、この本は最終章に今までの主な登場人物が別の視点から描かれる。それが非常に興味深い。一つ一つの話にインパクトがあり、終わり方もよかった。
ツナグ
2023/05/29 17:22
生者と死者を繋ぐことができる使者
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書最期の作者の謝辞を読んで、小説本編の読後感がさらに切なく深いものとなりました。そして、忘れられない一冊になりました。
ツナグ 想い人の心得
2023/03/19 18:26
マンネリ化しない続編
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
言わずと知れた続編。続編と言うとマンネリになりがちですが、いろんな工夫がされていて、すっごく良かったです。途中までは、2作目の歴史上の人物に会いたいという作品が面白いなと、思っていたのですが、最後の『想い人の心得』を読んで、あまりにもいい作品で、考えが変わりました^_^桜のこの季節にピッタリの作品ですし。どの作品も本当に良くて、『母親の心得』は、ちょっと辛くて寂しい話ですけど、最後は、老女の一言で救われるいい話でしたし。是非また続編を書いていただけると信じて待っています!
2023/01/20 11:04
素晴らしい作品
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qissyy - この投稿者のレビュー一覧を見る
こちらの作品を読むのは二度目になります。
まず登場人物の心情を読者に理解させる筆力に感銘を受けました。展開を知っていてもグッとくる素晴らしい作品です。
作者と違い語彙力の無い私では到底表現することができませんが、ただただ素晴らしい作品です。