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新解さんの謎 みんなのレビュー

  • 赤瀬川原平 (著)
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みんなのレビュー9件

みんなの評価3.8

評価内訳

  • 星 5 (5件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
13 件中 1 件~ 13 件を表示

新解さんの謎

2012/06/12 08:20

だんだん普通になっていく

14人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る

何十年も前から、この辞書がおもしろいことは有名だった。辞書にはめずらしく、作者の思想・信条・感情が盛り込まれているからだ。

 しかし、こうしてあらためて並べられると、確かに度が過ぎておもしろい。昔の版ほどおもしろい。版を重ねるたびに、だんだんと普通の辞書に近づいてきてしまっている。そろそろ古い版にプレミアがつき始めているのではないだろうか。

 昨年、第6版が出て、この本が辞書コーナーに並べてあったりする。新明解が小型国語辞典でシェア1位なのには、この本も貢献しているのだろう。個人的には、辞書・辞典、特に国語辞典は出版社の違うものを3種類くらい、持つべきだと思うが、そのなかに新明解ははずせない。

 三省堂は、この辞書を『新解』とは呼ばず、『新明国』と呼んでいるようだ。三省堂の公式ページでは、シャープな語釈の例として「どくしょ(読書)」の例が出ている。どうしても、マンガと週刊誌は読書と言いたくないようです。私も賛成です。

 「無人島に1冊本を持っていくとしたら」の問いに、よく辞書と答える人がいます。その点でも、『新明解国語辞典』特にお薦めだ。食べ物、特に魚類に食べられるか、美味しいかが書かれているからである。

 なにか、辞書の書評になってしまったような感があるが、『新解さんの謎』を読んで、この辞書でさえ版を重ねるにつれ、普通になっていくのがよく分かった。世の中で、静かに言葉狩りが進行している。赤瀬川は、この本でそれを伝えたかったではないだろうか。

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新解さんの謎

2009/01/26 16:40

読みながら笑い泣き… 新明解国語辞典は凄い辞書だ! 赤瀬川さんは凄いお人だ!

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

10年前に出された文庫である。
当時の大ブレイクをご存知の方にとっては、なにをいまさら…を思われる方もおありだろう。
10年前の私といえば、やんちゃざかりの二歳児を抱えて…。なので、私にとって新解さんブームは、まさに満を持して到来したのだ!と言うか、なんと言うか、まぁ早い話、ここのところ新解さんに夢中なのである。

いや~ほんとうに、面白いのなんの!
読みながら笑い、そしてあまりの面白さに涙が出ました。
それから自分の笑い声にまた笑える。
この本を教えてくれた友達の忠告どおり、公衆の面前で読まなくて良かったた。
昼間一人のリビングルームで、私の笑い声がこだましつづけました。

新解さんとは、三省堂から出ている「新明解国語辞典」のことで、この国語辞典にまつわるお話なのです。

「ぼくはまだ新解さんという人物に会ったことはないのだけれど」と
あとがきで赤瀬川さんは語り始めます。

「世の中には新解さんわかる人と、新解さんが分からない人に分かれるんじゃないかと、(略)
新解さんのわかる人というより、新解さんの見える人か。新解さんを感じる人。新解さんのその気配と応対のできる人。新解さんが見えるからといって世の中的には何もトクすることはないのだけれど…」

私は、遅ればせながら、赤瀬川さんに「ここにも一人、新解さんがわかる45歳がおります」と宣言したいくらい、この本に首っ丈で、そのことが本当に嬉しいのです。
それぐらい、面白い本、そして面白い国語辞書なのです。

「私は変な気がした。
読書のような気持ちになった。辞書なのに。」
赤瀬川さんの心の動き、そうです、これ!
辞書へのこれまでの思いをくつがえすほどの、それはそれは凄い例文の雨嵐なのです。

「ぼくもね、最初はヘンな辞書、ちょっとおかしな辞書、と思っていたけど、読んでいくうちに変わったね」
「凄い。攻めの辞書!」
「いや、凄いことだよこれは。あえて”明解としている意味がわかるね」
私自身、これまでの国語辞典への思いが覆されるというか、それはそれは凄い用例にぐいぐいと引き込まれました。

例えば、用例に固有名詞があれこれ登場なのです。

ぞっこん→「私は、雪子の美貌と気性に--引きつけられていたが」
たら→「田中さん--案外親切なのね」
むっと→「『何も、そんな意味で訊いているじゃない』久保木は、いささか--した」

雪子さん、田中さん、久保木さん、あなた方は一体誰なのでしょう?
むろん新解さんのお友達であることは疑いのない事実でしょうが…。

こんなのもありました。

ぼさっと→「駅から花屋に出る四つ角には交番があるのだが、管内の出来事には鈍感な警官が--立っているだけであった」

ぼさっとから浮かび上がるある風景、物語…。
ただただ感嘆、です。

赤瀬川さんはこの本の中で「新明解国語辞典」の映画化、はたまたテーマパーク計画をも打ち出していらっしゃる。

凄いなぁ~、どちらも見てみたいなぁ~。
そうだこの国語辞書も凄いけど、でも赤瀬川さんのほうがもっとスケールが大きいというか、凄いのだなぁ~と思うことしきり。
いやはや凄い人と出会ってしまいました。

ただ残念なのは、私が手元に持っている「新明解国語辞典は」第六版だということ。
凄い用例が続出するのは第四版なので、ぼちぼちと探してみようと思っているところです。むろん赤瀬川さんの本も追っていきます。こちらも楽しみで楽しみでクラクラきそうです。

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新解さんの謎

2001/12/06 01:59

オシャレな本

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はな - この投稿者のレビュー一覧を見る

 私がこの著者の作品を初めて読んだのが、この本でしたが、面白くて笑いながら、内容がとてもお洒落なことに感動しました。本で人を笑わせるのは、泣かせるよりずっと力のいることだと思いますが、この本は読者を笑わせてくれます。本当に、非常にお洒落な本です。ぜひ、一度読んでみるべき作品の一つでしょう。

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新解さんの謎

2023/09/01 10:06

20年前の空気がやって来たようで、なかなか。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る

辞書から飛び出した、というか辞書そのものの新解さん。
一つ一つの答えがツボ。
挿し絵もツボ。
大真面目に語っているところが素晴らしい。
後半の赤瀬川さんのエッセイ集も秀逸。20年前の空気がやって来たようで、なかなか。

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新解さんの謎

2022/06/04 08:36

辞書から飛び出した、というか辞書そのものの新解さん。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る

辞書から飛び出した、というか辞書そのものの新解さん。

一つ一つの答えがツボ。挿し絵もツボ。大真面目に語っているところが素晴らしい。

後半の赤瀬川さんのエッセイ集も秀逸。

20年前の空気がやって来たようで、なかなか。

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新解さんの謎

2015/10/11 12:06

第1刷を持っている

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:卯月 - この投稿者のレビュー一覧を見る

書店に平積みになっていた。この文庫は持っていたはずと思い書棚を見たら、やっぱりあった。ロングセラーだったのかと今更ながらに驚いた。それほど着眼点が面白いのである。
ちなみに「新解さんの謎」は第1刷、愛用している辞書は新明解国語事典・第三版。当時ずっとこの辞書を愛用していたせいか、何の疑問も持たず引いていたが『新解さんの謎』に出会って、思わず引用されている部分を開いてしまった記憶がある。
友人がこの文庫を読み、事典を買ったときにはもう版が進んでいて面白みが少なくなっていた…と嘆いていたのを思い出した。
古い版の事典と合わせて読むと面白さが倍増し、事典が愛読書の一冊に加わるかも知れない可能性を秘めている。
新しい新解さんはどうなっているのだろうか。そろそろ国語事典を買い足さねば…と感じた。

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新解さんの謎

2002/03/18 00:28

辞書を楽しむ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る

 トマソンをはじめとして、いろいろと不思議な物件を発見して驚かせてくれる赤瀬川氏の、新明解国語辞典をネタにした抱腹絶倒のエッセイだ。

 妙な辞書として有名な ——というより、この本ゆえ有名になったのだが—— 新明解を肴にして、この辞書から浮かび上がって来る人物像を「新解さん」と称し、時に暴走一歩手前までつっ走りつつも、面白おかしく辞書をいじり倒している。ところどころに入れられた図版もとぼけていて笑わせてくれる。

 辞書いじりを楽しむことを知っている人には絶対オススメ。

 ……と云う内容は、実のところこの本の前半分で、後半には、紙を巡る諸々について書き記した、「紙がみの消息」と題する雑誌連載のエッセイを収録している。こちらは今や歴史的な文章でしかないだろう。もはや古くなってしまっている。とはいえ、これは発表された当時に、すでに古かったのではないかしらんと思うものなり。

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新解さんの謎

2001/08/20 18:51

例文って面白い

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くもざる - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「新解国語辞書」。学校に通ったことのある人なら、とてもなじみのある辞書ではあるまいか。私も自ら買った覚えはないが、家の中を探してみたら、ちゃんとこの辞書があった。きっと学校で買わされたのだろう。この本は、この辞書の風変わりな例文にスポットを当てて、解説しているもの。それにしても、こんなに身近にある辞書の説明文や例文が、こんなに変わったものだったとは、全然気付かなかった。

 だって、辞書というのは万民に通じる説明が書いてあるものだと思いこんでいた。まさか、自分の感じたことや個人的な考えが書いてあるなんてことは想像もしたことがなかった。小さいころは新聞に書いてあることは、全て本当だと信じたように。

 それなのに、この辞書の説明文はあまりにも編者の趣味嗜好があらわになっている。また、「どんな人がこの説明文を書いたのだろう?」と想像してしまうような人間味にあふれきっているのだ! 例えば、正確なものは今すぐ思い出せないが、「ハマグリはとても美味い。吸い物にすると特に味わい深い」とか平気で書いている。そんなの分からないではないか?あなたは美味いと思ったかもしれないが、ハマグリ嫌いの人には通用しないではないか。でも、それが、実に面白い。個人差があるだろうが。辞書を作る人も人間なんだなーとしみじみ思う。しかも、個人的だからこそ妙に説得力のある例文だったりね。

 ただ残念なのは、一緒に収録されているもう一つの話が全然面白くないこと。だから、★3つにしようかとも迷ったが、第1部は読んでみて欲しいので、おすすめということで★4つ。

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新解さんの謎

2001/06/09 23:22

「新解さんの謎」シリーズの嚆矢。ことばにうるさいあなたは、読むべし。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:torikata - この投稿者のレビュー一覧を見る

 三省堂の「新明解国語辞典」は変な辞書だと思ってたんです。なんか音節とかアクセントとか英和辞典みたいなところはあるし。けどやはりそのポイントは「語彙の説明」という、国語辞典の本質的な機能の部分にありました。それを「発見」したSM嬢(単なるイニシャル)の電話から物語が始まります。言葉の森の冒険への物語です。中身を多くは語りませんが、いったいこの辞書の編者(著者)はいったいどんな人(人達)なんでしょう。どうしてこうも言葉の説明に思い入れが濃いのでしょうか。あまりに濃すぎて、偏見の域に踏み込んでしまいそうなものも、たっくさんあります。「攻める」国語辞典。面白いわ。

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新解さんの謎

2020/08/09 22:05

辞書に個性があるとは!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:バンブーリヴァー - この投稿者のレビュー一覧を見る

超芸術トマソンが好きで、著者の本はいろいろ読んでいたが、また新しい発見を教えてもらってワクワクしました。辞書なんて、出版社によってそんなに変わらないとたかをくくっていたが、本書を読んでびっくり!
どこの世界にもこだわる人はいて、新しい楽しみ方を覚えました!

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新解さんの謎

2001/03/01 18:47

そんなに辞書に鋭く深く突っ込まなくても…

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本は面白かったのですが、肝心の「新解さんの謎」の部分がそれほど長くなかったので★三つにしました。
 新解さんというのは国語辞典のことで、辞書には必ず「例文」がついてるものだけど、ちょっと新解さんの例文は変わってるぞ、という本なのです。
 よく気がついたなーという驚きとともに、けっこう笑えます。そんなに辞書に鋭く深く突っ込まなくても…、という気もしますが純粋におかしいです。
 こういう本を書く人の人生は楽しそうだなあ。

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新解さんの謎

2022/07/02 09:27

前後半ではっきり分かれる

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

前半は辞書の例文に対する考察である。辞書の例文の「個性」なんて今まで全く意識しなかったが、改めて読み返すとずいぶんと個性的なのがよく分かる。真面目くさって冗談を言うという おかしみが存分に伝わってくる。残念なことに後半ははっきり言って余分である。

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新解さんの謎

2021/01/14 22:20

ことばの力。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雨宮司 - この投稿者のレビュー一覧を見る

電車で読んでいて(新解さんによればこれは読書ではないらしいが)、笑いをこらえるのに苦心した。読書家ならわかる引用を、例文でけっこうやっているのだが、それを指摘しないのが、何とも赤瀬川さんらしい奥ゆかしさだ。おかげで、「これは○○からの引用だろうけれど、新解さんの趣味に走っているなぁ」という愉しみを発見することができた。「新解さんが面白くなくなっている」という指摘があったが、こういう用例を引用しにくくなっているのも一因かもしれない。後半は紙の話だが、未来像の夢想がけっこう当たっているのが見事だ。さすがに今では古さを感じてしまうのが、どうもつらいところだが。

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