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電子書籍

矢吹駆シリーズ みんなのレビュー

  • 笠井潔
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みんなのレビュー13件

みんなの評価4.1

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (7件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
13 件中 1 件~ 13 件を表示

駆という青年が放つ闇

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:郁江 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 駆とナディアのシリーズ第1弾。
私はオディプス症候群から読み始めた にわかフアンなのですが、シリーズものと言っても一つの事件に対して一つの物語を形成しているので、勿論どの巻からでも楽しめます。私は駆という多くの謎をもつ この青年の哲学的思考と言葉がとても好きで 推理モノというより 読み物として純粋に楽しんでいます。

 このシリーズは 事件の伏線が少なく、犯人当てを楽しむという読み方はお勧めできませんが、哲学が好き 心理学が好きという方に是非読んでもらいたい作品群です。駆という青年が放つ 闇…彼の目で見た世界にもっと触れてみたい という気分にさせてくれます。

 また予想もつかない展開と こちらの推理をことごとく裏切ってくれる ストーリーは読者を決して飽きさせません。

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物語の本質は個々の事件にはない

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アシェ - この投稿者のレビュー一覧を見る

矢吹駆シリーズ2冊目。
正直に言って、第一の殺人が起こった時点で、カケルの「本質直感」でなくても犯人と犯行方法くらいは見当がつきます。しかし、それはこの作品の場合瑕疵ではありません。物語の本質は個々の事件にはないからです。
物語のある段階で、ある地点に戻るためにプロットが折り返されます(このあたりどう書いてもネタバレになりそうなので難しいのですが)。そして最後に至り、実は表層に見えていたものとは違うところで、作品全体の原理が明かされることになるのですが、ともすれば形而上に昇華されてしまいそうな作品のテーマをカケルが解き明かす辺りは実に象徴的で、おそらくはシリーズを通じて笠井が書きたかったことがそこに集約されているような気がします。
そういう事情ですから、推理部分だけを取り上げて論じるのはこの作品の本質を見誤ることにもなりかねませんが、それでも一応推理小説としての側面を見てみると、細かいところまでしっかり作り上げられている本格ものといえます。おそらくそれだけでもこの作品の価値は高いでしょう。
なお、未読のかたには注意していただきたいのですが、このシリーズは順番に読むことをお勧めします。この作品でも前作『バイバイ、エンジェル』のネタを割っていますし、シリーズ全体を貫いている鍵が、順番に読まないと分からないようになっているからです。

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紙の本哲学者の密室

2002/05/23 23:34

すごい読み応え!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しをん - この投稿者のレビュー一覧を見る

矢吹駆シリーズの中では圧倒的に長い。内容も極めて濃密。ハイデガーをめぐる哲学論議はじっくり読むのも、そこは読み飛ばして探偵小説として楽しむのも可。
矢吹と敵の哲学っぽい言い争いは、詭弁家同士…と思いつつもふむふむ、と入り込んでしまう。
ところで矢吹駆シリーズは、前作を踏まえた発言などがあるから、初めての人は、「バイバイエンジェル」から読むのがお勧め。
シリーズは以下。
0織天使の夏 (番外編と言う感じ。「バイバイ、エンジェル」が書かれる20年前にかかれたもも。矢吹の過去が明らかに…?)
1バイバイ、エンジェル
2サマーアポカリプス
3薔薇の女
4哲学者の密室
5オイディプス症候群

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何やら小難しいけれど面白いミステリー

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:homamiya - この投稿者のレビュー一覧を見る

パリのどんより冷たい灰色の冬のさなかに起こる殺人事件で、協調される「赤」色が、くっきりと印象に残る。

<帰国は近い。裁きは行われるだろう。心せよ I>

20年も前にスペインでレジスタンスに参加して行方不明となった男からの手紙が、届いた。
そして首なし死体から始まる連続殺人事件。

不気味な手紙、現場に残る小さな謎たち、登場人物たち同士の旧い因縁と現在の関係、不可解な行動。様々な人物による幾通りもの推理。
うっとりするようなミステリーの材料だ。

食前酒「アプリチフ」
不在証明「アリビ」
簡単な生活「ラ・ヴィ・サンプル」

とか、ところどころにフランス語のルビがふられているのが異国情緒を高める。

犯人探しだけでなく、正体を伏せていた人物の過去や、20年前の事件の真相も明らかになったり、と、盛り沢山で嬉しい。

また、こうした推理小説としての愉しみ以外に、この作品には、現象学を学ぶ風変わりな探偵役の青年、矢吹駆と、その哲学が出てくる。
この作品は、連合赤軍事件によって体現されたテロリズムの意味を読み解くために書かれたとか。
「テロルの現象学」という同著者の評論で書かれたことが、ミステリーで表現されているようだ。

まず、現象学とは。
事件に対する論理的な説明ができたとしても、それが正解とは限らない。
論理的な説明は、何通りもできる。
その中から正しい答えを選ぶのは、人間の本質的直感を使えばよい、という。

本質的直感とは、人間が無自覚に日常的に働かせている、対象を認識するための機構。
例えば、円周率なんて知らなくても、「円」と「円じゃないもの」を判別できるのは、判別のための基準 = 「円の本質」をみんな知っているから。
これを、どう殺人事件の推理に当てはめるか?というあたりは、ちょっと無理やりっぽいのだが、「へぇ~」と思う新しさがある。

そして、この作品の殺人事件は、「観念による殺人」であった。
殺人には2つのタイプがあり、金や嫉妬や地位保全などの物質的欲望の充足と、個体の死を延ばそうとする自己保存本能によるもの。よくあるのはこちら。
もう1つが、観念による殺人。
人間よりもっと高い価値のために、神や、正義や、倫理のための殺人。
たとえば、「他の生物を無用に殺さない」という宗教の教えが浸透している男が、たかだか40億の人類のために、その万倍、億倍の生命が失われる事を知り、人類を滅ぼそうとする。これが観念の殺人。
それは善なのか?悪なのか?

最後に行われる、観念の殺人を行った犯人と、駆の、思想の対決。
駆は、犯人の思想に非常に共感はするものの、でも最後のところでそれは間違っている、と反駁する。そのコトバこそが、著者がこの本であらわしたかった思想なのだと思う。
暗く冷たく、でも最後には人を信じようとする、ユニークな思想を持つ駆。彼にまた会いたいという読後感で終わる。
本作はシリーズ第一作らしく、つづきがあるようなので、あとの楽しみができた。

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パリのにっぽんおとこ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Living Yellow - この投稿者のレビュー一覧を見る

 推理小説としてはふつうに面白い。ちょっと強引だけど。そして現象学探偵、矢吹駆のキャラクターも面白い。しかしその論理を説明する演説が長すぎるし、あまり「現象学」とも思えない。
 もしこの小説の設定を東京に移して、謎の中国人風水探偵を主人公にしてもまったく同じ読後感を残す小説が成立してしまうように思える。推理小説は論理が勝負とはいえ、論理以外の部分全部が入れ替え可能の部品のように読めてしまうのがデフォルトではないだろう。
 キャラは立っているが実は置換とかコピペしやすく、物語は重厚に見えて、サクサク動くOSのようなのだ。
 執筆当時の著者自身の「革命と一般人の幸福の矛盾」という政治的・哲学的な課題の反映は真摯なものだっただろう。しかし、この作品はその課題とは別のところで、(それがプロの作家のテクニックの産物というものかもしれないが)、現代の西尾維新(「ぼくと君の壊れた世界」)や大場つぐみ「デスノート」などのライトノベル・マンガの世界の原型になる構造のようなものを執筆時の1979年に作り出しているということに注目すべきだ。
 でも正直面白かったし、色々考えさせられました。多分続編も読むと思います。

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紙の本哲学者の密室

2003/03/16 22:50

パリという密室

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

 な、なげーよ…、もとい、日本において哲学で笑いを取れる芸人と言えば土屋賢二と笠井潔のまず二人だろうと思っているのだ。で架空の哲学者ハルバッハの哲学論議は、どこにギャグが仕込んであるのかと鵜の目で読んでいた。なぬ、ハイデッガー? そうでっかー。
 死の哲学たるハルバッハの思想は、20世紀「以降」の世界を動かしている要因である、戦争、テロリズムを含む大量虐殺という現象に対して、その実行者の動機を照らして批判するために用いられている。それを横糸に、ワルキューレ伝説になぞらえられる二つの三重密室殺人がその本質を現す現象として語られるという錯綜した構造になっている。
 つまり、とっても「盛りだくさん」なのだ。
 文庫にして1千ページを越す分量だが、密室殺人をめぐる物語や登場人物たちは十分に魅力的だし、探偵役の矢吹駈はシリーズを経るごとに事件を糧に成長していく。また「画面」に登場しない闇のヒーロー、キカイダーに対するハカイダー…、分かりにくいですか、んじゃアムロに対するシャア少佐、あるいはダースベイダーのような位置付けのニコライ・イリイチの存在感もますます際立っている。
 舞台は、まだベルリンの壁も崩壊していない1970年代のパリ。結局、批判の対象は、エゴイズムと癒着して不可分になってしまったイデオロギーあるいはナショナリズムに行き着くわけだが、その萌芽を描いた「群集の悪魔」の舞台にパリを選んだのと同様、このシリーズがパリに「居続けている」ことには十分な理由がある。
 しっかし遠い。カケルという日本人の物語は僕にも感ずるところはあるのだが、なにしろ大陸の反対側。たしかに日本でモガールのような重厚な刑事もナディアのような勉学に熱心な女子大生も求め得ないのかもしれない。カケルが日本に入国するのさえ難しそうだ。それでもこの物語は、トーキョーを舞台に描くべきだと思う。
 ハルバッハ批判の一つとしての「死は存在しない」という論理はたしかに僕も失笑してしまったが、同じこの地続きの世界の中で、依然として同じことを主張している人々はまだいるのだ。作者も、読者も、パリという密室に閉じ込められ、同様に死の可能性までも閉じ込められてしまうのは、本意ではないだろう。
 あ、今回の笑うところですか。僕としては、ナディア萌え〜ですかね。

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電子書籍哲学者の密室

2018/05/30 05:09

時をかける密室

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

現代のパリと第二次世界大戦下のソ連を行き来するストーリーがスリリングでした。二重三重に張り巡らされたトリックが圧巻でした。

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出来がすごい

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:休暇旅行 - この投稿者のレビュー一覧を見る

推理小説を多く読んでいるとはいえないのに偉そうな口をききますが、これが本格推理小説かと圧倒されました。出来がすごい。論理が自然すぎるでしょ。警察の無能さやナディア(語り手)の若干の無神経さ等は気になりましたが、そういう小説的人間描写的些事ではない物語としての面白さには十分に腕が振るわれているので全体としては瑕になっていないと思います。
なお、シリーズ前作『バイバイ、エンジェル』を先に読まれることをお勧めします。

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哲学探偵パリを駆ける

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:atsu - この投稿者のレビュー一覧を見る

本シリーズ探偵、矢吹駆がその推理の材料に用いるのは、哲学的思考。虫眼鏡片手に現場を這い回ることも、遺留品を丹念に吟味することもない。哲学と関係者とのわずかな会話から、犯人を突き止めてみせる。究極の安楽椅子探偵の誕生である。
難しい哲学講義がページの結構な割合を占めるが、テーマは明快だ。
「犯人はなぜ被害者の首を切りとり、持ち去ったのか?」
哲学を纏い、既存の本格ミステリを切り伏せるかのような作風だが、この回答は非常に本格ミステリ的で、白眉なものだ。そこに至る矢吹の推理もロジカルで本格ファンを必ず満足させるものだと信じる。
関係者たちの過去が関わる人間関係は複雑だが、我慢して(?)読み進めていただきたい。「首なし死体」という古典的なミステリテーマの傑作をまたひとつ読めることは喜びだ。

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カケルの強烈な個性が印象的

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投稿者:上善如水 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 やはりこのシリーズは探偵役カケルの不思議な個性が魅力。まるで修行僧のようなカケルの生き方は痛々しいほど。
 作品としての雰囲気はかなり重厚で哲学的。とくにこの作品はテロリズムについて深く考えさせられた。米同時多発テロ以降にまた読みかえしても、新鮮な発見があった本。

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初心者にはお勧め出来ません。

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投稿者:山猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

フランスで連続殺人事件が起こった。警視の娘・ナディアは、現象学を駆使する日本人学生・矢吹駆とともに事件を追う。シリーズ第一弾。
 現象学から謎解きをしていくので、少々ややこしい。シャーロック・ホームズのように、知らないうちに謎を解いてしまっている。探偵と一緒に謎解きを楽しむという雰囲気ではない。矢吹駆が明るいキャラクターではないというのも、その原因の一つだ。
本格推理小説初心者には、お勧めできない。だが、それなりに本格物に馴染んでいる人なら、楽しめるだろう。

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編集部コメント

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投稿者:東京創元社編集部 - この投稿者のレビュー一覧を見る

アパルトマンの一室で、外出用の服を身に着け、血の池の中央にうつぶせに横たわっていた女の死体には、あるべき場所に首がなかった!ラルース家を巡り連続して起こる殺人事件。警視モガールの娘ナディアは、現象学を駆使する奇妙な日本人矢吹駆とともに事件の謎を追う。日本の推理文壇に新しい一頁を書き加えた笠井潔のデビュー長編。

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紙の本哲学者の密室

2002/04/12 20:08

哲学する推理小説

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投稿者:風  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 哲学である。密室である。本当に、これはそういう話なのである。哲学的な密室殺人事件。量もすごいが中身も半端ではない。作者は本気でミステリーによって世界の転覆をもくろんでいるのである。そんなことが可能なはずが無いのだが、作者はいいところまで、こぎつけている。驚異だ。

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