国名シリーズ みんなのレビュー
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マレー鉄道の謎
2015/03/28 10:58
数少ない目張り密室の傑作
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
有栖川有栖の国名シリーズ第六作。この作品からでも楽しめるオーソドックスな本格ミステリです。
本作の謎は目張り密室での殺人。目張り密室とは聞きなれない単語かもしれません。どういうものかと言うと、ドアや窓と、ドア枠・窓枠の間を、内側からガムテープなどで隙間なく貼り合わせてしまっている密室です。当然、ドアや鍵も施錠されており、通常以上に堅牢な密室といえます。
そのためか、膨大な数の古今東西のミステリの中でも、この密室を扱った作品は、片手で数えられるほどしかありません。
そんな困難な密室に挑む犯罪学者・火村英生の活躍をぜひ楽しんでみてください。
インド倶楽部の謎
2018/09/15 20:15
久々の国名シリーズ!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家アリスの、久々の国名シリーズということで、楽しみに手に取りました。長編ではありますが、ぐいぐい引き込まれ、読み切ってしまいました。
インド倶楽部(このタイトルについても、物語中や後書きで語られますが)のメンバーが殺害され、火村&アリスのコンビに話が来て…という話です。
ミステリとして面白いことはもちろんでしたが、今回は雑談で過去作について話すことが多く、“作家アリス作品のファン”に嬉しい作品だと思いました。しかし、この本が初めてという方も、雑談内でネタバレはしていないので、「そんな話があったのか。読んでみよう。」という方向で楽しめるかもしれません。
ミステリという特性上、ここで多くは語れませんが、久々の国名シリーズに、とにかく満足!
ロシア紅茶の謎
2016/02/20 15:37
ぜひ乱歩の方も
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:めぐみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
気軽に読める短編集だと思います。
アリスと火村のやりとりも面白く、推理部分も複雑すぎず、初回はまだミステリーに不慣れな頃に読んだのですが、苦手意識がなくなりました。
「屋根裏の散歩者」は、今まで読んだことのある有栖川有栖作品の中で一番好きです。
日記に書かれた暗号は、なるほどと思いました。
乱歩の「屋根裏の散歩者」もぜひ(笑)
2024/12/11 12:21
大好きなシリーズ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
もうずっと読み続けている待望のシリーズです。一体、真相はどういうことなのかと物語に入り込んで読み進めました。もっとたくさん読みたいので、早く新作が出ないかなとすでに願っています。
スイス時計の謎
2022/11/04 13:50
頭良い
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリ作家は頭が良くないとなれないなあ。
スイス時計の解決部分、何度か読み直して、ようやく理解でした。
これは傑作だと思う。
マレー鉄道の謎
2022/09/27 07:50
ひたすら堅実
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投稿者:どら - この投稿者のレビュー一覧を見る
マレーシアが舞台でも火村先生の論理の槍で犯人を刺すスタイルは変わらず
昔読んだときは地味にしか感じなかったけど、改めて見直すと英訳から真相を導き出す流れや、後味悪い最後の真相が明らかになっても、ラストの街の光景の描写で何かが救われるような感じがとてもよかったです
インド倶楽部の謎
2022/05/09 23:31
何度でも会いたい
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投稿者:のぉちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
火村とアリスのコンビは本当に好きです。
アリスの推理作家としての意地を尊重しつつも、優しく指摘する准教授。
何度も休講になる授業なら、受講してレポートだけで単位を取るのもアリかと本気で考えてしまった。
物語の半分以上は、被害者とその周りの人間関係が詳細に描かれる。
まるで昔から彼らと一緒に居たのでは無いかと錯覚してしまうくらいに緻密な描写です。
文庫本で1000円という価格に、尻込みして1年ほどしてから買いました。
買って損はしませんでした。
カナダ金貨の謎
2022/02/10 02:38
火村英生、国名シリーズ10作目
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投稿者:あおい - この投稿者のレビュー一覧を見る
国名シリーズ10作目、火村英生シリーズ。
中編と短編を交互に5つの事件が入っている。
中でも題名にもなっている3つ目の話「カナダ金貨の謎」が面白かった。初めから犯人が分かった上で入るのも、何度も視点が犯人の目線で語られるのも新鮮だった。犯人から見た探偵と助手の印象が書かれていたのも良かった。
今回も2人のおどけたやり取りもあり、楽しませてもらいました。
ストーリーには関係ないですが、2人の信頼関係がたびたび窺えるのも個人的萌えポイントでした(笑)
ファンとしては二人の出会いのストーリーが短編で読めたのも嬉しかった。
スイス時計の謎
2021/12/12 12:08
論理だけでミステリーはここまで面白くできる
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投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
有栖川国名シリーズ第七作となる短編集。
表題作の「スイス時計の謎」は有栖川有栖の全短編中、断トツのナンバーワン。無論、他の短編がつまらないのではなく、他の良作がかすんでしまうほどの大傑作なのです。
各々、同型の特別な時計を持っているグループの一人が殺される。同じグループの一員と思われる犯人は、自分の時計を犯行時に壊してしまい、代わりに被害者の時計を持ち去っていた。時計は完全に同じデザインで誰が被害者の時計を自分のものだと偽っているかはわからない……はずだった。だが、名探偵火村の論理は、区別のつかないはずの時計から被害者のものを、それを着けている犯人をあぶり出す。
「ロジックだけでは話が無味乾燥になる、だから推理小説にはトリックが必要」という意見に力技で反論して見せる、一部の隙も無いロジカルフーダニット!!
インド倶楽部の謎
2020/10/25 17:30
上質のミステリー
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
何が上質って、謎解きも含め、
後味が悪くない。
悪いヤツは出て来る。
でも、醜いほどではなく、
人間にはそんな弱さもあるのか、という程度。
犯人も、憎むべき悪漢ではない。
それでいて、謎解きのドラマは、しっかり楽しめる。
火村とアリスのコンビネーションもばっちり。
そのへんが、上質のゆえんなのである。
おまけに、関西人には、
神戸や奈良の地元感満載なのもうれしいところ。
2020/10/07 09:45
安心の火村シリーズ
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投稿者:M - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔読んだタイトルが懐かしく、久々に電子書籍で読みました。再読でもワクワクしながら読めるのが火村シリーズの魅力だと思います。
一番印象的だった「屋根裏の散歩者」は犯人もしっかり覚えていましたがやはり面白いです。本格ミステリを気軽に楽しめる国名シリーズの短編集、他のタイトルも再読しようと思います!
2020/09/29 00:33
気軽にロジック
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投稿者:ホームズの弟子の弟子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダイイングメッセージ、首なし死体、密室、ロジックと推理小説の教科書みたいな4つが収録されています。どれも安定のクオリティで最高に面白いんです。表題作の「スイス時計の謎」はロジックもの。有栖川有栖先生のロジックものと言えば江神二郎シリーズですがどれも長編です。スイス時計の謎では短編でロジックを楽しむことができます。何故被害者の腕時計が消失していたのか?これだけで真相に辿り着く手腕はさすがとしか言いようがありませんでした。読み終わってから自分でもロジックを考えれば考えるほどロジックの素晴らしさが見えてくる作品です。
さらにもう一つ。作中ではアリスのとある過去が明かされます。この過去は後のシリーズでも度々登場する話ですが、火村でけでなくアリスの過去も垣間見えるという点でもこの話は火村英生シリーズのポイントの1つではないかと思います。今後さらにその過去が掘り下げられるのか、今後も注目です!
以下、他の3つの感想を
「あるYの悲劇」
ダイイングメッセージもの。被害者の遺したメッセージの意味はああなるほどといったところ。後書きを読むと有栖川先生のこだわりがよくわかります。犯人を示すとある事実はきっと誰もがビックリするはずです。
「女彫刻家の首」
何故被害者の首がないのか?ミステリではしばしば登場する謎がここにも登場します。何だろう?と想像しながら読んでいましたが全くわかりませんでした...。真相もさることながら火村が最後に放つ言葉が私には印象的でした。火村英生という人間の核が表われたように感じました。
「シャイロックの密室」
密室ものにして倒叙もの。倒叙ものでは犯人にとって火村が如何に厄介な相手であるかがよくわかります。犯人の心理も火村の推理も味わえるおいしい話です。名前をもじってあだ名がシャイロック、推理作家ってこういう言葉遊びが好きな人多い気がします(笑)
モロッコ水晶の謎
2018/05/20 23:01
関西人の読者には楽しみあり
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
おなじみ火村・アリスシリーズの本格ミステリー集。
本格ミステリーという呼び方は、何が「本格」かというと、謎解きが中心ということです。この本は、謎解きの面白さがしっかり味わえて、なおかつ、関西人の読者にはなじみのある地名がいろいろ出てくるという楽しみがあります。
甲山の見える甲陽園のお屋敷が殺人の現場になるしね。
スイス時計の謎
2018/05/19 08:40
4種類の違ったテイストが楽しめる
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
『スイス時計の謎』は、おなじみアリスと火村の国名シリーズ。
意外なダイイング・メッセージ、ショッキングな結末、現代医学にまつわるトリック、アリスの青春時代を描いて余韻のある結末、と4種類の違ったテイストが楽しめる短篇集です。少しずつ読もうと思いながら、すぐに読んでしまう。
このシリーズは残り少ないのに。
マレー鉄道の謎
2018/05/19 07:54
だてに旧植民地を舞台にしていない
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
『マレー鉄道の謎』 は、火村・アリスシリーズの久々の長篇。
舞台はマレーシアだけど、2人がやってることは地元と同じ。
アリスが英会話に苦労するあたりが、いつもとちがう面白さ。
ピジン・イングリッシュならぬ、サムライ・イングリッシュというのに笑いました。
英語での会話のちょっとした誤解が謎解きのキーになっているあたり、だてに旧植民地を舞台にしていないな、と感心しました。