失踪日記 みんなのレビュー
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失踪日記 1
2005/08/04 08:55
世界がひっくり返っても絶対に宿無しにはならないだろうヒトも必読
17人中、17人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SnakeHole - この投稿者のレビュー一覧を見る
いやどうにもこうにもこれはものすごいマンガである。数年前の「刑務所の中」(花輪和一著)もすごかったがこれもすごい。89年11月,マンガ家吾妻ひでおは月刊誌の仕事をほっぽり出していきなり失踪してしまう。そして……巻末にあるとり・みきとの対談によれば西武線の奥の方らしいんだが,とにかく団地のそばの雑木林の中でいわゆるホームレス暮らしを始めるのだ。
なんつうかなぁ,オレなど昔から町で宿無し(上で「ホームレス」ちう言葉に「いわゆる」をつけたようにオレは基本的にこの横文字言葉が嫌いである。「宿無し」つう立派な日本語があるぢゃないか)の人を見かけるたび,明日は我が身というか,彼我の間に横たわる距離の短さ,壁の薄さを切実に感じてたクチなので,気持ちわかるなぁ。仕事キツいとき駅とかで電車待ってるとふと「逃げちゃおうか」とココロに浮かぶんだよな,やりませんけど。
不審者として警察に引っ張られ,身元がバレてファンだという警官に子供宛の色紙を描かされるくだりが傑作。このへんは実話だけが持つおかしさだよな。全国の宿無しのヒト,潜在的宿無し候補のヒト,そして世界がひっくり返っても絶対に宿無しにはならないだろうヒトも必読。続編も楽しみである。
失踪日記 1
2012/05/18 03:20
SF以上に不条理で奇想天外な実人生のスペクタクルを、最高水準の漫画で。
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しのはら - この投稿者のレビュー一覧を見る
我が目を疑いました。かわいいキャラしてマニアックな「不条理SF漫画」で、ディープな読者の熱狂的指示を受けていた著者が、『失踪日記』だなんて。
でも確かに、実際に著者が仕事への行き詰まりから失踪した日々のエピソードが、淡々と描かれているのです。孤独な野外生活・漫画とはかけ離れたガテン系の仕事・アルコール依存症での強制入院と、ビッグウエーブの連続に、涙よりもめまいが。
しかし、仕事場からふらりと逃げてしまったり、幻覚への恐怖から連続飲酒の深みにはまるような「人の心の弱さ・危うさ」を描く一方で、それ以上に、漫画家の七つ道具を武器に拾った素材で寝床を整え、漁ったゴミを時には調理し、工夫を重ねて生き延びる「命根性・強さ・したたかさ」をも描き、ひとりの人間の中に、その両方がちゃんと存在している事を思い出させてくれます。
そんな中で出会う、個性的な人々との係わり合いからは、「生きていく事の、ややこしさと面白さ」を、さらに実感させられます。
そして何より、漫画としての表現が超一流!
あの、独特の丸っこいキャラと乾いたタッチ、クールな視点は健在。王道のコマ割り・構図・背景・濃淡も美しく、リアルに描けばシャレにならないような痛いエピソードを、絵柄と語り口で「あはは」と読ませてしまうのです。
これは、小説や実写ではちょっときつい、「吾妻ひでおの漫画」でなければ、成立しない作品かもしれません。
本書は衝撃的な内容ではあるけれど、同時に最高に面白く、最終的には「こんな完成度の高い漫画を描かれたのだから、吾妻先生は大丈夫!」=「弱いけど強い、人間は大丈夫!」と心強く思える本でした。
時折登場する奥さまが、口はへの字で仁王立ち。お不動様みたいで頼り甲斐があって、後光がさしてみえました。家内安全の守り神ですね。
奥さまといえば、同時期に読んだ西原理恵子さんの『毎日かあさん・入学編』は、本書と同じテーマを女性の側から書いてある、互いに裏と表の本ではないかと感じました。男もつらいけど、女もたいへん。本書をお読みの方は、そちらもぜひ。
失踪日記 1
2005/03/25 00:51
壮絶な話なのに面白い!
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:木の葉燃朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
マンガ家吾妻ひでお氏の、失踪生活を描いた漫画。
イントロダクションには「このマンガは人生をポジティブに見つめ、なるべくリアリズムを排除して描いています」(p.5)、「リアルだと描くの辛いし暗くなるからね」(p.5)とあるが、それでもかなりすごい生活をしていたことが分かる。
収録されているのは、ホームレス生活を描いた「夜を歩く」、失踪の後、ホームレスを経てガス関係の肉体労働に従事する「街を歩く」、アルコール中毒になり、強制入院した日々を描く「アル中病棟」の三部。「街を歩く」の後半は、マンガ家デビューした当時の思い出話で、これもまた面白い。
多分、この内容を、例えばつげ義春氏のような絵で描いてあったら、少なくとも俺は読むのに抵抗があったと思う。しかし、吾妻氏独特の丸っこい、かわいい絵で描いてあるので、読むのがつらくない。むしろ面白い。
それから、当時の出来事の中で、マンガに描いて面白いものを選んでいることも、この本の魅力だろう。
例えば、捜索願いが出ていたため、警察で保護された時に、警察官の中に吾妻氏のファンがいて、色紙に「夢」と書いてくれと頼まれる、とか。
あるいは、ガス関連の会社で働いていた頃、社内報にマンガを投稿して採用された、とか。働いていなければ働きたくなり、肉体労働をしていると芸術がしたくなるらしく、あれほど描けなかったマンガを描いたらしい。これは興味深かった。
このあたりについては、巻末のとり・みき氏との対談でも触れられていますが、やっぱり氏の上手さだと思う。
吾妻氏を知らない人にとっても、ノンフィクションのマンガとして面白いのではないかと思います。
失踪日記 1
2005/07/11 23:21
アルコール依存症の人に見せてあげたい
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
幸か不幸か、私は失踪をしたこともなければ、今のところ路上生活もしないで済んでいるし、本格的な肉体労働もしたことがないので、この本が「全部実話です」と言われても、「ああそうですか」という感じで純粋に吾妻ひでおのマンガとして楽しんでしまった。
では、私はアルコール中毒かと言えば、一応自分ではそうではないと思っている。けれどもこの本の後半に出てくる精神科病棟については知らないわけでもない。それで、こと「アル中病棟」の段になると、「そうそう、こうなんだよね」とある種のリアリティを感じながら読んでしまった。
そう、この本に出てくる失踪や路上生活や肉体労働についてはどうか知らないけれど、少なくともアルコール中毒や強制入院については、たぶん実体験だと思います。まあ、今更私が言わなくたって、作者が実話だと言っているのだから実話でしょう。
これも今更私が言うまでもないのかもしれないけれど、このマンガがすごいのは実体験のすごさではなく、マンガとして完成されているところだと思う。話の内容にかかわらず、ここに載っているマンガの1コマ1コマは、往年の吾妻マンガそのままなのだ。自分の体験をただ単に切り売りするのではなく、自分の得意とする手法でもって読み替えて私たちの前に出してくる、というところがすごいのだと思う。
だから、逆に「これは吾妻マンガだ」と思ってしまって、発売当初の反響のすごさにもかかわらず手を出さずにいたのだけれど。
ともかく「アル中病棟」は、すごいです。ここの部分だけでもアルコール依存症の人に見せてあげたい。「酒は止めよう」と思うきっかけになってくれるといい。
失踪日記 2
2013/10/31 19:02
力作!
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あずきとぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作「失踪日記」で未完になっていた「アル中病棟」の続きであり、完結編。
表紙カバーに描かれた一枚絵を見るだけでも、本作に掛ける著者の意気込みが分かる。
病棟を斜め上から俯瞰した絵なのだが、実に細かく描き込まれている。
この熱量は、当然作品本編にも表れており、吾妻作品の中でも、一コマ一コマにここまで描き込んだものはあまりないだろう。
前作と比べると、人物の服装や髪のツヤ、背景の端から端まで実に細かく描かれている。
前作が四段組み(1ページを横に四分割してコマ割りをする)であったのを、本作は三段組みにしており、一コマが広くなった分より細部に渡って描き込まれていったようだ。
(これは、前作の描画が悪いとか手を抜いているということではない。前作の絵もまた味わいがあるのだ。)
また、豊富な登場人物の描き分けも、本作の見どころの一つだ。
当時、病棟には30人ほどが入院していたというが、洗面や食事のシーンに描かれている多数の人物、そのほとんどが「登場人物」としてストーリーに絡み、それぞれに別個のエピソードを持つ。
さらに、そこへ複数の医師や看護師が登場する。
これほど多くの人物を描き分け、キャラ付けしていくのは、大変なことだ。
著者の力量に、改めて感服するしかない。
読み進めていく中で、特に印象深いのは、大ゴマの挿入の仕方とその描写である。
ページの三分の二、あるいは1ページ丸々一コマという大ゴマに描かれた絵には、その時々の著者の心情――開放感や戸惑い、不安などが、読み手の心に迫ってくるように巧みに、それでいてどこかしら空虚感を伴って表現されている。
結尾の3ページは、何とも言えない読後感を与える。
内容(ストーリー)は、アルコール依存症の治療の経過を、病棟生活を中心に描いたもので、過度の飲酒が体に与える影響や依存症の症状、治療の進め方、病棟での生活スケジュールなども説明されているので、これらに関心のある人にはよい参考になるだろう。
アルコール依存症の治療過程の実態を描きつつ、それをエンターテインメントにまで仕上げている、著者入魂の一冊である。
(ちなみに、コマの端などに、魚や得体の知れない生き物が描かれているときがあるが、これは幻覚ではなく、吾妻作品ではよくあることなので、誤解なきよう。)
失踪日記 1
2009/09/03 00:49
搾り汁
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:helmet-books - この投稿者のレビュー一覧を見る
文化庁メディア芸術祭大賞
日本漫画協会賞大賞
25年も生きてきて
はじめて
「嗚呼、人生は一回きりなんだ」
と感じ始めた
同時に
「でも一回で十分だ」
とも感じた
二回ある人生だったら
なんでも後回しにしてしまうだろうから
こう、やる気とか情熱とかも
後回しになって息苦しくなってしまう
結局、人間もマグロと一緒で
泳ぐ続けているときが一番楽で
止まって色々考えていくうちに
鬱々としてきて息苦しくなってしまう
と考えることは
自分は休みベタで
今に息苦しさを感じているのだろう
例えば、
やりたいことをやるという選択は
何か他の選択肢からの逃避だとすると
今までたくさん
逃げてきた人生な気がする
著者の吾妻ひでおも
逃げて逃げてきた人だ
本のタイトルどおり失踪だ
漫画書いていたが逃げ出して
ホームレスになり、残飯を漁り、畑を漁り、
捜索願を出され捕まえられ
また漫画を描き始めるが、アル中になってしまい
また、元の木阿弥
精神的な波が強い人で
ザブンザブンと音を立てて流れてきた人だった
そういった人が
搾り出す搾り汁を読むことができたのは
今回幸運だと思ったし、何かの縁を感じた
一回でいいなら
ちょっとした幸せに飽きたりしないし
一回でいいなら
ちょっとした不幸に耐えられる
そんな風に
思わせてくれた本書に
なんだか
感謝したい気分だ
helmet-books
失踪日記 1
2005/06/20 23:56
過去、吾妻氏の漫画を読んだことがある人は、ぜひ。
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るび - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、漫画家の吾妻ひでお氏が1989年に突然失踪したときの話です。
帯には「全部実話です」との文字が;
実際に読んでみて「吾妻氏ならあり得る」と思ってしまった。
(これって作者の術にハマってる?それだけウマイと言うことで〜)
ホームレスやアル中の話など、実話として読むにはキツい内容なのに
ちゃんと吾妻氏の漫画しています。←これってありがちなな感想で
発売から3ヶ月経った今、改めて書くのに気恥ずかしさもあるのですが・・・。
話の内容や絵柄には、見る人によって好き嫌いがあるかもしれません。
とりあえず、吾妻氏の漫画を読んだことがある人にはオススメします。
特にファンと意識していなくても、過去、少年チャンピオンやプリンセスで
吾妻作品をちょこっと目にして心の稜線に触れたあなたも、ぜひ。
余談ですが、この本、帯の紙がカバーと一緒なのがとてもよい感じです。
手に馴染むと言いますか。本の装丁ことはよく知らない私ですが
「いい仕事してるなー」と思いました。
失踪日記 1
2007/08/28 11:43
不条理な世界
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nory - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供のころ、友達の家にこの人の不思議な漫画があったのでなんとなく読んでいた。あとは新井素子との交換日記とか。
ある日突然、ふらりと失踪してからホームレスとしての生活を始める。それがものすごくクールに描いてあって、漫画家の視点はどんな状況でもあくまで漫画家なんだなと思った。
警察で職質され、失踪届が出ていることがわかって奥さんが迎えにくるのを待っているときに、ファンという警察官が色紙を買ってきてサインをねだり、「夢」と書いてくれというので絵にその言葉を添えたという話はものすごく不条理な世界をかいま見た気分で頭がクラクラした。
そして再度失踪して、なぜか配管工なって教育まで受け、社内報に漫画を投稿する。ああ、不条理だ…。
アル中になって病院に入院した話は、鴨ちゃんの「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」とも重なる。ここでも病院の中は不条理な世界。
最後のとり・みきとの対談は短いけどおもしろかった。とり・みきの視点で読むとまたこの本の凄さが増してくる。
失踪日記 2
2013/11/04 13:42
アルコール依存症の入院治療について知ることのできる、すぐれたギャグマンガ
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
『失踪日記』が出たのが2005年なので、もう8年も前のことになる。そうか、そんなに時間が経っていたのだ。
『失踪日記』のある種壮絶なところは、有名な漫画家がある時を境にして作品を見なくなった時のことを、自分の手で描いてしまったということや、その内容自体が「失踪」であり「路上生活」であり「アルコール依存症」だったというところだろう。
そのあたりのことについては、私だけでなく多くの人たちが語っているところなので、今更言うまでもないことかもしれない。
そんな中で私が特に関心を持ったのは、俗に「アル中病棟」と呼ばれるような病院の特殊な病棟のことだった。仕事柄というのが大きいのだろうが、ともかく『失踪日記』に描かれている「アル中病棟」がある種のリアルさをもって私には感じられてしまったのだ。
その「アル中病棟」のことだけを取り上げて、改めて描かれたのがこの『アル中病棟』であり、『失踪日記2』と名付けられている本だ。
ずっと描き続けてきたわけではないだろうが、それにしても8年経ったのだ。
だが、これを読んでいると、8年経ったのも納得できなくはない。きっと、これを描くこともリハビリだったんだろうなと思えてしまう。
タイトルのとおり、この本はアル中病棟と称される病院の特殊な病棟のことについて描かれている。入院生活の瑣末なことだけではなく、アルコール依存症に対する治療全般についてちゃんと描かれているし、アルコール依存症の人がなるであろう心理状態についても描かれている。これを読めば、アルコール依存症の入院治療についてかなりわかるのではないだろうか。どこかの精神科病院で、テキストに使っていたりして。
そして、すごいのは内容だけではない。
『失踪日記』の時にも書いたことだけれど、扱っている内容はともかくとして、これがきちんとマンガとして成立していることだ。もちろんやや解説めいたページもあり、そこはどうしても文章が多くなってしまっているが、下手な学習マンガなんかよりためになり、マンガとしても面白いのだから、やはり吾妻ひでおはすごい人だ。
逆に、それだけの才能をもった人でも(それとも、そういう人だから?)アルコール依存症に陥ってしまうという恐ろしさも、実は教えてくれているようにも思う。
アルコール依存症は治ることのない病気とも言われている。この本の中にも何度か同じような表現が出てきていた。だからこそ、日々アルコールと接することのない生活をしていかなければいけないわけだけれど、そこには常に再発する恐れ、不安を抱えて生きていかなければいけないということもである。
この本は、そのあたりのことも含めて、きちんとアルコール依存症について描かれているのがすごいと思うし、そこまで描いてしまうことができる吾妻ひでおの才能を再認識してしまうのだ。
ちなみに、この本は入院治療のことについて描かれていたわけで、その後の通院治療や断酒会のことについては現在進行形なのであまり描かれていない。
いずれ、そのあたりも描いてくれると、本当にアルコール依存症治療のテキストに成りうるのではないかと思っている。
失踪日記 1
2018/11/30 22:52
底辺なのにユーモラス
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シュパーゲル - この投稿者のレビュー一覧を見る
底辺なのに悲壮さを感じさせずユーモラスに表現しているあたりがエンターティナー。
私の知らない世界、人々が描かれておりとてもおもしろい。人間観察、描写力がすごいと思います。
アル中病棟篇が身につまされて壮絶。
インタビューも載ってて読み応え十分でお買い得!
失踪日記 2
2016/12/12 10:20
あるくほる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あくあ9いっぱい - この投稿者のレビュー一覧を見る
アルコール依存症が精神病だったとは驚きです。二人と5人の先生ですね。ナナコSOSやみやちゃん官能写真集など有名な作品も多いですね。しっぽなし怪獣とかシュールな絵が好きです。女神神話ぽろんはアニメも面白かった。
失踪日記 1
2015/07/14 03:36
人間のたくましさを感じる一冊
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kg - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者である吾妻ひでおの実体験を元に描かれたエッセイマンガ
本人の二度に渡る放浪とその際についた仕事のこと
それまでの作家生活。放浪した後に入れられた病院のことなど
内容自体は結構悲惨な内容であるものの軽いタッチでギャグに変えてしまう
吾妻ひでおの技量の高さに驚きつつ
人生なんとでもなると思えるようなそんな気持ちになる一冊
失踪日記 2
2015/02/18 01:05
アル中になる前に読んでおきたい
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ラの字 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アル中になる前に読んでおきたい本。
作者は著名なマンガ家吾妻ひでお。
前作「失踪日記」でお馴染みの方も多いはず。
「ふたりと五人」とかete.etc.……
作者が意図して明るく描いているためか、笑いながら読むことが出来ます。
アル中とはどんな状態なのか、あまりメンタルに踏み込んんだ
描写が控えめなためか、客観的にアル中を観察できます。
最近飲み過ぎているなと思っている方は一読しておくと
末永いアルコールライフを送ることが出来るでしょう。
失踪日記 2
2015/01/10 01:00
私もアル中です!!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とむおじさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じアル中として、すごく参考になりました…私は平成16年9月1日に、退院したので 、吾妻先生の若干後輩(病院は違いますが) に成ります!! このような視点からの作品に出会えて!! 幸せです!!
2024/06/29 18:48
ルポルタージュ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:井端隕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
相原コージが自分が精神病院に入院した話を、漫画に描いているのがあるが、あれに比べたら同じ精神病院の話でも密度が違う。素晴らしいルポルタージュ漫画。