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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2000/01/28
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/520p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-142520-5

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文庫

紙の本

凍える牙 (新潮文庫)

著者 乃南 アサ (著)

【直木賞(115(1996上半期))】【「TRC MARC」の商品解説】

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凍える牙 (新潮文庫)

税込 880 8pt

女刑事音道貴子 凍える牙(新潮文庫)

税込 825 7pt

女刑事音道貴子 凍える牙(新潮文庫)

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みんなのレビュー325件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

ふむ

2021/07/18 11:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る

特になりたかったわけでもないのに婦人警官になり、
白バイ隊員になり、刑事になり。
内面の怒りがどうこうみたいなことを書いてたけど、
その根源が書かれてない。
元夫の浮気で離婚したせい?
それだけ?

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紙の本

主人公の音道貴子刑事はとてもクール!

2019/03/22 13:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっち - この投稿者のレビュー一覧を見る

この小説が書かれた今から23年前、男女同権意識や分煙意識などは今よりたいへん稀薄な時代でした。
 特に警察組織における女性警察官の役割は、駐車違反取り締まりや地域の防犯・生活安全といった危険が少なく、極めて補助的な分野に限定されていたと思います。女性警察官が殺人犯を追う刑事になることなどは例外中の例外だったのかもしれません。

 本作品では、そのような典型的な男社会である警察組織の中で、女であるということがどれだけ不利であるのかが主人公の活躍を通して描かれています。さらに発生した凶悪殺人事件で組むことになる相方が、「女に刑事の仕事など出来る訳がない」という意識の塊である中年刑事滝沢であり、より一層主人公音道貴子は捜査に苦労することになります。

 そういう背景の中で、読者は貴子を応援したくなりますが、物語が進むに連れ滝沢も徐々に貴子の能力を認めるようになりつつ、事件の真相に迫っていきます。この人間関係の距離感が近づいていく様が本作品の最大の魅力に思います。

 ただ、犯人が犯行に及ぶ相手の探し方があいまい(本当に殺したい相手を簡単に探し出せるのだろうかという疑問が残ります)だったり、火災殺人犯との出会いが偶然過ぎたり、優秀とはいえ本当にオオカミ犬はこのように自律的に動けるのかといった疑問点が残り、少々現実性が稀薄に感じられたのは残念でした。

 また表題のいうとおりのオオカミ犬の差し迫る恐怖感が物足りず、サスペンスとしてはもう少し刺激がほしいと思いましたが、反面、オオカミ犬疾風については、恐怖感というよりも高い知能と理性を持った孤高の動物といった存在として作者は描いていますが、そこがまた私を含めて読者が疾風に魅力を感じる理由なのだと思います。

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紙の本

迫力の追跡シーン

2004/07/16 17:53

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る

 深夜のファミリーレストランで人が炎上。捜査本部が設置され第三機動捜査隊女性刑事音道貴子が招集された。捜査中に人が獣に咬殺される事件が発生。炎上事件とのつながりが推測され、音道は所轄刑事と追い始めるのだ。過去に傷を持つ女性刑事と家庭に問題を抱えるベテラン所轄刑事のコンビは互いに反発をしながらも謎に迫る。暴かれていく謎の行く先にあるのは…。

 これまで短編小説でしかお目にかかれなかった乃南アサですが、いよいよ本格的に取り組もうかと選んだ最初の一冊目が「凍える牙」でした。想像したとおり期待は裏切られなかったものの、期待が大きすぎたせいか今ひとつ物足りなさも残りましたが十分に満足しています。謎が解明されて行く捜査過程と女性捜査官が過去を断ち切って一人前の刑事として育っていく過程が大きな柱になっています。それが交差し終盤に並びますが、それを象徴するのが深夜の高速道路を走る追われる獣と女性刑事のバイクでしょう。このシーンこそ乃南アサが一番書きたかった所じゃないだろうか。中央高速から首都高速、湾岸線そして幕張の海岸までのシーンは目の前の映像が広がるようです。追いつめる公園の木立の中でバイクが転倒、立ち止まる獣、双方の見つめ合う眼が互いの中に見たものとは何だったのでしょうか。115回直木賞受賞作。

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紙の本

普通のようで普通じゃない

2000/10/31 13:31

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:てんぷら - この投稿者のレビュー一覧を見る

 オジサンと独身女が仕事でコンビを組まなければならなくなる。互いのやり方が気に食わず、最初は衝突してばかり。だが、あることを堺に二人は最高のコンビとなる…。一見ありふれた設定だが、それを単なる大衆本で終らせないのが、さすが乃南アサ。二人の個性が見事に表現されているし、それに絡めて男社会における職場(この場合刑事)での女性の扱われ方といった社会テーマもふんだんに盛り込んでいる。事件解決の経過の描写も素晴らしい。本嫌いでもすんなりと読める秀作。

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紙の本

疾風を主人公と一緒に追いかけていた

2000/09/29 00:31

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:boo - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ウルフドッグが出てくるまでは、私のなかでは実在する生き物が犯人とは思わなくなっていて、いつのまにかSFじみた感覚になっていました
 神秘的で賢く気品がある、ウルフドッグに魅了されていく主人公主人公と同じく一緒に追いかけて、走ってる気持ちになっていました
 事件の真相はとても悲しく切ないもので読みながらも少し居たたまれない気持ちになりながらも、疾風に会いたい気持ちでこの本を読みました

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紙の本

悲痛なストーリー

2022/03/14 19:35

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る

動物が関与してくるミステリーは『お初にお目にかかります』でした。とりわけオオカミ犬については初めて知りましたし、性格についても非常に驚きでした。元来猫よりも犬派である私にとって、本書で描かれるオオカミ犬のキャラには愛おしさを感じました。
 しかし、です。だからと言って己の復讐に利用して良いのか、です。ここが人間の弱さです。オオカミ犬も幾ら犬よりも更に人間寄りであっても人間ではありません。やはり人間に使い慣らされる立場でしかない。そういった観点からすると、人間は或る意味非道と言えるかもしれません。そうなると動物は可哀想です。
 人間と動物との関わりの在り方について考えさせられた一書でした。

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紙の本

真犯人と刑事、孤高の二人。

2017/05/22 23:09

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

直木賞受賞作ということで読んだ。
新たな作家さんに挑戦するときに使う手の一つだ。
もちろん直木賞という理由だけで手にする訳ではなく、
ちら見もして最終判断する。この作品はタイトルと裏表紙の
紹介文で読もうと決めた。

少し引用する。
> 深夜のファミリーレストランで突如、男の身体が炎上した!
> 遺体には獣の咬傷が残されており、警視庁機動捜査隊の
> 音道貴子は相棒の中年デカ・滝沢と捜査にあたる。
> (中略)
> 野獣との対決が次第に近づいていた-。

警察ものであるが、登場人物の描き方に迫力がある。
犯人を追い詰めていく過程や、野獣の関わり方なども面白い。
野獣が何なのかは物語の半ばで明らかにされ、半分予想通りと
いったところ。そこからの展開がぐいぐい引き込まれていくのである。

音道刑事は女性で、事件の対策本部にメンバーとして入る。
男職場による弊害を充分すぎるほど理解しているが、
肩を突っ張って生きている。

事件が起きると、捜査員の二人組が作られる。
指名されたのは滝沢という現場たたき上げの堅物だった。

二人とも自分のスタイルに固執し、全幅の信頼を寄せることなく、
プロとして認め合うという方向性に共感した。
女性刑事なので偏見などが分かりやすい表現になっている。
しかしこれは女性じゃなくても同じだろう。

必死に突っ張る音道刑事の姿は、失われた昭和のサムライみたいな
ものを思い出させるのである。追い詰めていく真犯人も孤高な存在だ。

最後のエピローグが効いている。
格好いいなあ、でもちょっと格好つけすぎか。読み応えがある。

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紙の本

女刑事とオオカミ犬の魅力

2013/05/02 16:44

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る

男社会でボヤキながらも活躍する女刑事の躍動感あふれる魅力や、オオカミ犬の忠誠心がこの小説の見どころである。また、女刑事がオオカミ犬をバイクで果てしなく追跡するシーンは読者も一緒に追跡している気にさせる切迫感があり圧巻である。

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紙の本

いい作品。

2003/01/08 01:59

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:すみれ - この投稿者のレビュー一覧を見る

いままで読んだ直木賞受賞作品の中では
一番面白かったし、よく書けていたと思う。

少し、しつこい言い回しや、
用意しすぎたプロットの突然の変換に疲れてしまうことも
あったけれど、それらがちゃんと全て結末に向かっているし、
まるで連ドラのように、
読み出したら止まらなくて、
中毒性の高い本だとも思う。

描写も見事だし、惹きつけるような事件が、
読み始めてすぐにあるから、
読書が苦手な人でもすいすいと読めるんじゃないかと思う。

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紙の本

作者はこのクライマックスを描くためだけにこの作品を書いたのではないか

2002/04/05 22:36

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 新幹線の中で3時間かけて、少し長い目の映画を観るような感じて読んだ。ウルフドッグ疾風[はやて]とヒロイン音道貴子の追跡シーンと一瞬の交錯。作者はこのクライマックスを描くためだけにこの作品を書いたのではないか。すべての結構はこの一点に向かって収斂していく。人間の犯罪の矮小さなど、この際どうでもいいことだ(安原顕氏の解説は、ちょっとひどいと思う)。

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紙の本

音道シリーズに期待

2022/12/22 10:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る

深夜のファミレスで客が炎にのまれ死亡した。被害者は上半身が黒こげで下半身には大きな被害はなく、太ももに犬にかまれたらしき大きな歯形が残っていた。捜査に乗り出す刑事たちに新たな事件の捜査が命じられた。被害者はのどをかみ切られて死亡したのであった。最初の被害者の太ももについていた歯形が一致したことから、連続殺人事件として捜査が始まる。捜査に駆り出された音道は犬の行方を追い始めるが・・・・・。

警察という男性社会の中で女性が働くことのしんどさを見事に描いていますね。音道さんの立ち振る舞いは素晴らしいですね。初めて乃南アサさんの作品を読みましたが、音道シリーズを読破しようと思いました。

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紙の本

孤高の者同士の言葉のない交流

2019/10/14 01:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る

平成8年の作品。この作品では本部と刑事のやりとりはポケベル。もう少し前に遡り、クイーンやクリスティが作品を生み出した本格ミステリー黄金期はポケベルさえない時代。カーナビを含め、その時々の技術が作品の在り方に、影響を与えているのを読んでいて痛感しました。さてこの作品は直木賞受賞作ということですが、正直最後まで一本調子。でもこの作品の魅力は女刑事の孤高さと同じく孤高の存在、オオカミ犬との言葉のない心の交流にあります。それも、作者の卓越した心理描写があってのもの。切なくて心温まるストーリーでした。

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紙の本

物言わぬ狼犬の魅力

2019/01/11 01:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:beni - この投稿者のレビュー一覧を見る

いま読めば、バツイチ女性と男社会との軋轢の描写はやや古臭く感じるかも知れない。

この本の魅力は何といっても狼犬疾風に集約されていると思う。

夜の高速道路を疾走していく狼犬と、それを追うトカゲのように、主人公貴子自身が、その魅力にのめり込み、一緒に読者をも引き込んで行くかのよう。

貴子同様、その魅力にハマりたい方におススメします。

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電子書籍

一気に

2018/07/01 23:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタばれあり。
一気に物語の世界に引き込まれる面白さがありました。
普通の刑事ものとかサスペンスと違い相手は人間ではないので、小説だからこそできた物語だよなーと。

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紙の本

ハヤテのファンになりました。

2008/08/16 17:31

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

凍える牙 乃南アサ(のなみ) 新潮文庫

 わたしは、主人公オオカミ犬「疾風(ハヤテ)」のファンになりました。アラスカの大自然を描いた星野道夫著「長い旅の途上」を読んだあとだったので、アラスカの寒い風景とハヤテの姿が重なりました。「長い旅の途上」には、アラスカにいるオオカミの記事もありました。
 いくつかの視点でこの物語を語ることができます。そのひとつに女性差別があります。12年前の作品で、今となっては記述の古さが感じられます。白バイ刑事、音道貴子(おとみちたかこ)さんの相方である滝沢刑事(40代)のような男性像は、今はもう見受けられません。そのように女性を扱う男性は定年退職をして現役の世界に別れを告げました。わたしは49歳ですが、女性に気軽に何か話そうとするとその内容はすぐにセクハラ発言と直結してしまうので、若い女性には話しかけません。仕事の世界では、そういう中年男性ばかりになりました。
 推理小説、警察物語なのですが、文章のかなりの部分に女性のつぶやきが挿入されており違和感があります。優柔不断な女性心理、女性週刊誌的記述がサンドイッチになっています。事件の進行とは無関係な貴子さんの経歴が延々と語られます。作者自身の紹介かと受け取りました。
 人間が燃え出すところから物語はスタートします。伊坂幸太郎著「ガリレオ」にもありましたが、どうして人間が燃えたのかは思い出せません。化学薬品のことはちんぷんかんぷんです。
 ところどころにある貴子さんと男性刑事とのやりとりは、銭形平次のセリフのやりとりのようでもあり、江戸時代の岡っ引きを思い出させます。291ページで殺人事件の犯人が分かってしまいました。このあと512ページまで、どのような記述をしていくのでしょうか。
 20年ぐらい昔に見たNHK大河ドラマ「足利尊氏」で楠正成(武田鉄矢役)が語ったセリフを思い出しました。その言葉がオオカミ犬ハヤテの意志です。「戦(いくさ)とは勝ち目があるからするとか、勝ち目がないからしないとかではなく、自分が愛する家族や一族を守るためにただひたすら戦うことです。」というような趣旨でした。ハヤテは家族を守るために戦い、だれひとり家族がいなくなったから姿を消したのです。

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