プリズンホテル 1 夏
著者 浅田次郎 (著)
極道小説で売れっ子になった木戸孝之介の身内で、ヤクザの大親分の仲蔵が、温泉リゾートホテルのオーナーになった。招待された孝之介は驚いた。なんとそのホテルは任侠団体専用だった...
プリズンホテル 1 夏
【合本版】プリズンホテル 夏・秋・冬・春
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商品説明
極道小説で売れっ子になった木戸孝之介の身内で、ヤクザの大親分の仲蔵が、温泉リゾートホテルのオーナーになった。招待された孝之介は驚いた。なんとそのホテルは任侠団体専用だったのだ。人はそれを「プリズンホテル」と呼ぶ。さまざまな人たちがこのホテルで交差する。熱血ホテルマン、天才シェフ、心中志願の一家などなど、奇妙な人々が繰り広げる、涙と笑いの物語。シリーズ第一作。
著者紹介
浅田次郎 (著)
- 略歴
- 1951年東京生まれ。日本ペンクラブ会長。95年「地下鉄に乗って」で吉川英治文学新人賞、97年「鉄道員」で直木賞、2000年「壬生義士伝」で柴田錬三郎賞を受賞。
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心を癒す温泉旅行
2005/03/22 11:36
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶたころちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
連休に一気に4冊通して読んだ。ヤクザの親分が経営する奥湯元あじさいホテル、人よんでプリズンホテルに集まる訳ありの人々。小説家が主人公で語られているが泊まり合わせたそれぞれの人生模様が並行して進んでいく。
4冊それぞれ一泊二日か二泊三日の温泉旅行。設定から荒唐無稽、おふざけストーリーかと思って読んでいくと、さにあらず、いつの間にかその世界に引き込まれ、気が付くと自分も一緒に温泉に浸かっている。親身になって世話をしてくれる極道の従業員や一流ホテルから引き抜かれた支配人やシェフ。笑いあり、涙あり。
悩める兄さん姉さん方は、この人情味溢れるプリズンホテルにぜひお泊りになって浮世の垢を落としなすっておくんなさい。ここは心に良く効く温泉でござんす。
一気に読破
2017/07/02 12:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まきちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんなアブない世界かと思ったら、とんでもないコメディーでした。(笑)
登場人物の一人一人の個性が際立ち、それぞれの過去が交差して、
たまらない面白さ!
あと3冊。次も早く読みたい!!
うん,懐かしくて楽しい
2021/02/23 14:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本を整理していたら冬と春が出てきたので読んだ。そうしたら当然1,2巻も読みたくなる。というわけで新たに文庫で購入した。
うん,こういうふうに物語が始まったんだよね,というのが懐かしい。まだ直木賞を取る前であまり上手でないところも初々しくてよい。
これが,次の秋編になると各段にうまくなるから驚きだ。
手元において時々読み返したい一冊である。
出て来る人間がいずれも一癖も二癖もある人物ばかりという展開に唖然でした。
2018/06/21 09:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
出て来る人間がいずれも一癖も二癖もある人物ばかりという展開に唖然でした。ということで初めは勝手にドタバタ人情喜劇と思って読み始めたが、途中で若林夫人が「プリズンホテル」を「プリンスホテル」と勘違いするという場面で初めて気づいた。何と舞台は、任侠団体専用ホテルであり、そのオーナーは世間一般には悪人に分類されるが、実は義理人情に篤い生粋のヤクザ(総会屋)という設定だった。そして、そこで展開される人情劇は確かに笑い話みたいではあるが、人間の心情をうつしだした一筋縄ではいかないお話でした。夏・秋・冬・春の4部は各々独立したお話と勝手に思っていたのだが、どうも全4部を通じて大きな人情劇が展開される予感。このハチャメチャ物語の今後の展開も見届けたい。
痛快な面白小説
2021/05/04 03:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
これ面白い!紹介いただいた読み友さんに、まずは感謝っ^_^!ヤクザの経営する旅館が舞台。そこで働くホテルマンも当然ヤクザ。そこに熟年離婚を考えている夫婦や一家心中を図ろうとする家族など、訳ありのカタギが宿泊に来て、あれやこれやと展開するストーリー。極道の人たちの礼儀正しさが笑えます。ただ、女性の扱いが、時代背景もあり旧時代的で、ちょっと残念。最後はキュッとまとめすぎた感がありますが、次巻も楽しみな面白小説でした。
笑え、泣け、感動できる不思議な物語!
2016/03/06 08:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は、浅田次郎氏の人気シリーズの一冊です。任侠ものの内容なのですが、そこには単にその世界が描かれているのではなく、その世界に生きる人々と偶然にもそれにかかわってしまうことになる人々の関係性といいますか、共感性ののようなものが見事に描かれています。この小説には実に様々な人物が登場しますが、それぞれが個性にあふれ、その個性と個性がぶつかる接点に任侠者が経営する任侠者専用ホテルが位置づけれています。このいわゆる「プリズンホテル」のもつユニークな世界へぜひ、遊びに行ってはいかがでしょうか?
人情に涙に笑いあり。ちょっと覗いてみたい、任侠専門ホテル。
2011/12/16 01:25
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
久々の浅田作品。
久々に読んで思ったのは、
やはり文章が苦手だな、ということ。
なんとなく癖があるような気がする。
個人的な相性の問題ではあるだろうけれど。
でもその相性の悪さを超えて、
面白かったーーーーーっ!!!
任侠団体(平たく言えば「やくざ」)が運営する
任侠専用のホテル・プリズンホテル。
何の手違いかたまに一般のお客様も宿泊されたりして、
はちゃめちゃのしっちゃかめっちゃかになったりで
笑いどころ満載のユーモラスな展開。
このところ暴力団と芸能界、或いは相撲界などとの
密接な関係云々について取り上げられることが多いけれど、
本シリーズで取り上げられるのは任侠団体は
「暴力団」ともチョット違う。
昔堅気の、イメージとしては「清水の次郎長」。
斬った張ったが商売だけれど、
情に厚く、筋を通し、義理がたい。
ベタだけれど、義理と人情に涙に笑いありで
読み終えるとほっこりなれる。
安心感があるんだろうな。
好きだー。
面白いっ!!!
時代を感じますな
2021/11/07 20:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:dsukesan - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔だなぁと思った。
暴力描写と女性蔑視。如何に愛が裏にあったとしても、今の時代感覚ではユーモアにもエンタメにもならないなと感じた。
逆に、極道の親分の方が人としてできている。『善悪と権力の大小は別物』という言葉で、本質的な人の特質を見抜くところに痺れる。
混乱やパニック、日常と異なる価値体系に触れることで、普段の常識を離れることができ、本質が見え、絶望を吹き飛ばし、関係を変えられるというメッセージも受け取る。
ドタバタと、色んなものがごった煮になっていた。
こちらも、佐藤優の紹介で、人を侮ること、侮られないとあくせくすることが描かれているとの触れ込みだったが、この巻では、そこまで感じられず。次巻以降の展開を待とうと思う。
語りはうまいが内容は?
2020/05/25 10:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんせ語りがうまい浅田次郎であるからするすると気持ちよく読めてしまうのは当たり前のこと。
しかし内容はユーモア面に偏りすぎて読み終えた後何も残らない。
息抜き用、気分転換用としてはよい作品。
語りはうまいが内容は?
2020/03/14 11:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんせ語りがうまい浅田次郎であるからするすると気持ちよく読めてしまうのは当たり前のこと。
しかし内容はユーモア面に偏りすぎて読み終えた後何も残らない。
息抜き用、気分転換用としてはよい作品。