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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:200305
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/375p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-105008-2
文庫

紙の本

金閣寺 改版 (新潮文庫)

著者 三島 由紀夫 (著)

1950年7月1日、「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み—ハンディを背負った宿命の...

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金閣寺 改版 (新潮文庫)

税込 737 6pt

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セット商品

新潮文庫の100冊 2016 109巻セット

  • 税込価格:73,601669pt
  • 発送可能日:購入できません

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商品説明

1950年7月1日、「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み—ハンディを背負った宿命の子の、生への消しがたい呪いと、それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、ついには幻想と心中するにいたった悲劇…。31歳の鬼才三島が全青春の決算として告白体の名文に綴った不朽の金字塔。【「BOOK」データベースの商品解説】

【読売文学賞小説賞(第8回)】【「TRC MARC」の商品解説】

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著者/著名人のレビュー

今から60年前になり...

ジュンク堂

今から60年前になります。 1950年7月2日未明、金閣寺は全焼しました。
その夜、金閣を包んだ激しい炎は目の前の鏡湖池に映り、
凄惨なまでの光景であったそうです。

犯人は金閣寺(鹿苑寺)の見習い僧。
三島が『金閣寺』としてこの事件を文学に仕立てたのはあまりにも有名な話です。
金閣の類まれな華やかさ、美しさへの嫉妬が犯行の動機であった、と。
劣等感を背負った「私」、すなわち修行僧・林養賢の心理を探る眼もさることながら、
金閣寺の建築を語る描写が美しいのです。

―闇のなかに、美しい細身の柱の構造が、内から微光を放って、じっと物静かに坐っていた。

【折々のHON 2010年7月2日の1冊】

みんなのレビュー736件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

生きることは地獄です。

2009/02/08 23:26

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

金閣寺 三島由紀夫 新潮文庫

先日は京都三十三間堂で千手観音坐像の美しさに魅入りました。旅の友はこの本「金閣寺」でした。金閣寺は2年前に訪れました。プラモデルの箱にあるのと一緒で金ぴかの建物でした。この本は水上勉著「五番町夕霧楼」と比較したいがために手に取りました。同著者の「金閣炎上」もいずれ読みたい。
 作者が主人公にのりうつったような文章です。作者自身の体験なのか、主人公の気持ちなのか区別がつきかねます。冒頭近くにある「有為子」の事件は、さきざきどこで再現されるのだろうか。昭和19年から昭和20年代初めの金閣寺は現在とは大違いのようです。観光客はいない。金箔ははがれ気味。静かな場所だったようです。
62ページ目で再び、有為子(ういこ)が出てきました。そして、憎しみあう親子の姿があります。
作者が切腹したニュースをテレビで見たのは、私が小学校6年生のときでした。
作者はなぜにこれほどまで身体障害を責める(けなす)のか。主人公はなぜそんなに自分の障害を思い込むのか。
記述にある「金閣寺=無力」の解釈がわたしにはできない。放火は、金閣寺管主に対する抗議なのか、それとも大人社会の不正に対する精神不安定な若者の復讐なのか。
 金閣寺=有為子、まばゆいものを自ら破壊して自らの心にとどめることが放火の目的なのか。建物に火をつけるという気持ちは心のどこから出てくるものなのだろう。
 293ページあたりから作者が主人公から抜けていく。結局、「存在」という言葉にゆきつく。人や物は、長い短いはあっても永遠にここに存在することはできない。主人公は自分が生きてきた20年間を消去したかったのだと思う。金閣寺=自分。当時の作者の心情をさぐる。相手を殺して自分も死ぬ。対象を消滅させて自らも消える。生きることは地獄ということです。

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紙の本

放火に至った経緯

2005/09/24 19:37

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 もうストーリーなんかは、皆さん既に知っていると、
思われますが、金閣寺に属する、学僧が金閣寺を放火するまで
のお話しです。
 学僧が、放火に至るまでの、人生を、こと細かく丹念に、心情を
私小説的にも描いてあります。
 これが、恐ろしいまでの、自分のアイデンティティ、または、ルーツを
嫌う、自己嫌悪の人生になっています。
 平凡で、小市民的な、自分、ひいては、その自分の両親を嫌い
併し、父の強力な願いと、バックアップで、金閣寺の学僧となります。
 この両親への嫌悪感は、最初中々理解出来ませんでしたが、
自己否定の自己嫌悪の特化か、変容した気持ちの表れでは、
ないのでしょうか。

 そして、父が唯一認める金閣寺の美しさが、
知らずのうちに、自分にその父から受け継がれた
遺伝子と同じように掏りこめられ
かつ、その金閣寺の権威そのものが、自分を、呪縛する存在へと、
変わっていくようになります。
 この金閣寺への、思いは、ある種フィチズムの気配さえ
感じます。
 併し、その美しさも三種の建築様式のあわせ物であること、
金閣寺では、その高僧が、ピンはねする、経費や運営のいかがわしさ
等の、裏側なんかも、主人公は、知ります。
この”汚れ”の認知は青年の成長の儀式でさえあるのですが、
悩みは、深まっていきます。
 そして、主人公を、誘うかのごとく、
この辺で、本書内のジョーカーである、柏木が登場します。
 柏木の登場で、一気に主人公の行動の原則、規範は、整えられていきます。
柏木は、こう言うわけです。
「この世界を変えるのは、自分の認識だけだと、
そして、行動だけが、決定的に世界を変えると」
この辺の思想は、自殺を行った三島の常識を、突破した、
”突破者”としての、思想では、ないのでしょうか。
 そして、この考えが、主人公を、
決定的に金閣寺放火へと、突き動かします。
 意外だったのは、もうちょっと、放火後の描写
があるのかと、思っていましたが、
これが、あっさりしているので、驚きました。
併し、借金をしたり破滅的に行動してきた筈の主人公の、
ラスト、の文章。
『生きることにした。』で、衝撃的に終わります。
 放火という行為が、ある意味必然のように、書かれていた
ので、放火そのものには、驚きませんでしたが、
この生きることにした。の一文で、人間の心理の不可解さが、
どーんと来ました。
 しかし、三島さんが、ここで、
この呪縛が解けたはずの学僧の気持ちを、全く書いていないのは、
ある意味、投げ出してしまった感もあります。
 行動者として放火までは、理解というか、共鳴までは、出来ても、
その行動の後は、全く未知の領域だと、。
これは、死後の世界は、未知の領域だと、して、自殺してしまった
三島文学の、限界点なのかもしれないと、、私は、感じました。
 併し、ここで、ぶちきることで、作品としては、深みを与えています。

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紙の本

31歳の鬼才三島由紀夫が全青春の決算として告白体の銘文に綴った普及の名作です。

2016/08/09 09:23

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、三島由紀夫氏のあまりにも有名な作品です。1950年7月2日、「国宝、金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」というあまりにも衝撃のニュースが世間の耳目を驚かせました。この事件の陰に潜んでいた若い学僧の悩み、すなわち、ハンディを背負った宿命の子の、生への消し難い呪いと、それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、ついには幻想と心中するに至った悲劇。鬼才、三島由紀夫氏の不朽の名作といえるでしょう。

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紙の本

絶対読んでみて下さい!

2001/02/06 09:50

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:純子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 昭和25年7月1日、実際に起こった金閣寺の放火事件を材料に三島由紀夫が書き上げた名作です。私はこの作品を読むまで、三島由紀夫の作品というとどちらかというと敬遠していましたが、この作品を読んで、三島由紀夫の作品の素晴らしさに気づきました!

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紙の本

日本文学必読書のひとつ

2019/11/22 22:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る

私は日本文学に目覚めた初めのころに読んだが、バカな高校生だった私にもわかるほどすばらしい作品だった。凡庸な感想だが、文体も比喩も構成もすばらしく、読んでいて酔ってくるようなすばらしい作品だった。

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紙の本

学生の頃

2018/11/21 07:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

読みました。意外とスラスラ読めて、生々しい描写に衝撃を受けたりもしました。
それから20年ほど経って、「金閣寺」の舞台版を見て、また読み返したくなりましたし、実際はどうだったのか(事実の方も、事件後の母親の亡くなり方などショッキングでした)と比べて読むと色々と興味深いです。

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紙の本

「金閣ほど美しいものは〜」

2002/03/25 22:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:文子  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 京都で貧乏下宿生だった頃、古本屋で『金閣寺』を買った。何度も何度も読んだ。友だちは、三島作品を取っつきにくいと酷していたが、私はそうは思わなかった。あれから有余年。今でも読んでいる。決して色褪せることなく、また、読み飽きることなく、人の生き方とは何か美しさとは何なのかを問い続けている。ぜひ、この文学を味わってみてください。

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紙の本

真の純文学を味わう

2000/09/28 21:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

今まで敬遠していた三島文学をようやく体験した。
読みながら感じたことは、「私は純文学の意味を今まで取り違えていたのかもしれない」ということだった。
やみくもに異性を愛し志をつらぬく恋愛小説を、「純文学」ととらえていたふしがある。したがって、「純文学」とは私にとってかなり「胡散臭い」ものであった。
『金閣寺』を読んで、「純文学」の真髄を知ることができ、胡散臭さが払拭されたように思う。

本書はあまりにも有名であるので、「主人公である若い学僧が、金閣寺に火を放つ物語」と書いてしまってもネタばれにはならないだろう。
放火魔となった若者の屈折した心を描いているのか?
確かに最初は、この主人公と自分には距離を置く姿勢が保たれていた。
しかし読み進めていく内にようやく気が付いた。
著者は、ある特定の人物を描いたのではない。人間を描いたのだ。
人間の心に必ず宿っている形而上のものを、形而下の金閣寺に置き換えた。表面には表れてはいないかもしれないが個人個人が必ず持っているであろう弱みを、極度の「どもり」という身体的不具に近い形で主人公の学僧に持たせた。

実際、個々が持つ内なる「金閣」は、マッチの火で消滅させることができるたぐいのものではない。
だが、主人公が「金閣寺」に火を放つ時、私には、妖しいまでに美しく貴重なものが炎に包まれる状況を想像しての胸の高鳴りと、内なる「金閣」にこの手で火を放つことができた錯覚による歓喜の声とがユニゾンになって朗々と流れていくように感じられた。

悲劇だとは感じなかった。
著者の緻密さに驚いた。読まされた。あっぱれだった。

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紙の本

昭和25年の金閣寺焼失事件をモデルにした小説

2021/07/01 06:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る

三島由紀夫の作品を初めて読みました。戦後間もなく、文化的象徴である金閣を破壊した人間の心理を描いています。あくまで小説ですが、本書に描かれている背景や心理によって放火に至ることもあり得るだろうなと感じました。

著者の三島は昭和45年に自決していますが、戦争だけでなく、このような事件の衝撃にも影響を受けたのではないかと思います。三島が生きた時代の背景を学びつつ、他の作品も読んでみたいと思いました。

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紙の本

苦しいのは君ばかりではないのだ

2019/07/07 22:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「金閣を私と同じ高さにまで引き下げ」「美(金閣寺)と私とを結ぶ媒立が見つかったのだ」「私を焼き滅ぼす火は金閣をも焼き滅ぼすらろう」と三島は金閣寺に火をつけた男に火をつけた理由を語らしている。美しい金閣とそれに比べて醜すぎる自分という観念に取りつかれた男、住職に大学へ行かせてもらいながらゆくゆくは住職にと期待をかけられていた男、自分の身勝手を棚に上げて他の人の身勝手をなじる男、その男が放火犯となってしまった。友人・鶴川を陽の男とみなしていた主人公は、やがて鶴川が悩んだあげくに自殺をしたという事実を知る。主人公が思っているよりも他の人もそれぞれ悩みを抱えて生きているのだ、苦しいのは君ばかりではないのだ

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紙の本

書けないですよね

2002/07/24 10:38

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:郁江 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 その美に嫉妬した…1950年に金閣寺焼失 放火犯人は寺の青年僧
これは実際にあった事件だとしり 興味を覚えました。勿論 お話はお話であり ノンフィクションではなく 事件をもとに著者が考えたもので、私達は 23才の僧の心中を推し量ることしか出来ないけれど 彼はなぜ?? その事実を知る手がかりになればと思い この本を手にした。

 結局 事実は分からないけれど これも三島が描いた一つの真実なんだと思いマス。若い僧の 悩み・苦しみ・コンプレックス…ついには幻想と心中するにいたった過程がリアルに書かれていて、改めて三島由紀夫という人のすごさを思い知りました。そして現在名文学者と言われる彼もまた いろんな悩みや葛藤を持っていたんだと知った。そうじゃないと この文章は書けないですよね。 

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紙の本

難しい・・・

2018/11/22 08:31

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る

独特の文体な気がしたのが第一印象でした。言葉の使い方や熟語は漢字検定準1級に出てくる語が頻出されていて、恰好のネタです(笑)。
 余談はさておき、ネタばれは避けて言いますと、ある意味この本の内容は個人的には狂気じみている気がします。但し、それは傍から見ていてという観点であり、当人からはまっとうな意識で、という気持ちもわからなくはないです。『とはいえ、でも!・・・、』が結論です。
 それにしても三島由紀夫さん、3世代エリートの一家なんですねぇ。知りませんでした。政治家でもそういう方がいらっしゃいましたね。ポーポッポッポ。

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紙の本

これこそ文才

2020/01/31 15:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ロイス - この投稿者のレビュー一覧を見る

三島由紀夫の最高傑作の一つである金閣寺。特徴はなんといっても三島の文章だろう。比喩、登場人物の台詞など一つ一つに三島の文才が輝いている。読んでいくとよく分からない部分もあるが、読書好きにはおそらく避けて通れない本だろう。三島由紀夫の文才に魅せられ、最後まで読み切った時には多くの感情が押し寄せるだろう。

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紙の本

劣等感と、美への執着。相反する激情の中を通り過ぎた主人公。

2002/07/24 19:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:むつき ジン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 どもりに生まれつき、ずっと劣等感を背負い付けた主人公は、修行していた鹿苑寺、金閣の美しさに、病的なまでに魅せられる。だが憧れれば憧れるほど、金閣の美と自分との間に横たわる溝の深さを知った主人公は、ついに、金閣を焼滅させることを決意する。
 昭和25年7月1日、日本中を震撼させた金閣寺焼失事件に至るまでの経緯を、犯人である修行僧の独白という形で三島由紀夫は表現している。国宝を燃やそうと思った、普通の人間では到底理解し得ないはずの主人公の感情、激情を、ここまで鮮明に描写できた三島由紀夫は鬼才と呼ばれるに相応しい。まるでノンフィクション作品のようである。
 率直に言って、難解な作品である。何度か繰り返し読まなければ物語の本質を掴むことは出来ないであろう。だがそれ故に、読み応えがあることは確かだ。

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2004/09/24 05:59

投稿元:ブクログ

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