ABC殺人事件
著者 アガサ・クリスティー (著) , 堀内静子 (訳)
ポアロのもとに届いた予告状のとおり、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。現場には不気味にABC鉄道案内が残されていた。まもなく、第二、第三の挑戦状が届き、B...
ABC殺人事件
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商品説明
ポアロのもとに届いた予告状のとおり、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。現場には不気味にABC鉄道案内が残されていた。まもなく、第二、第三の挑戦状が届き、Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺され……。新訳でおくる、著者全盛期の代表作。
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私の頭文字までまだまだ
2019/03/19 16:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アガサ・クリスティーが1935年に発表した長編推理小説で、エルキュール・ポアロものとひとつだ。
ポアロものにはアガサの作品でも人気作、代表作が多いが、この作品も人気が高い。
読んでみて、とても面白かった。これなら、人気が高いはずだ。
ただ、もしかしたら、殺人犯をあてるという点からすれば、見つけられた読者探偵も多いのではないだろうか。
まったく難解な事件よりも、もしかしたらこの男(もちろん、女の時もあるが)が犯人ではないかと思える方が、先へ先へとページが繰りやすいということもある。
最後にはがっかりするか、やっぱりと満足するか、結果次第だろうが。
この事件はタイトルのとおり、アルファベットの頭文字がついた街で、しかもその頭文字の人が殺されていく。
例えば、最初の事件は「アンドーヴァ」という街で「アッシャー夫人」が殺害されるという具合である。しかも、犯人からは事前に我が名探偵ポアロのもとに事前予告の手紙まで届くのである。
A、そしてB、さらにはC…。
次々と実行されていく殺人。
しかも、被害者にはなんら共通点もない。
犯人の動機もわからず、それはまるで狂気の犯罪のように見えてくる。
この物語はポアロの友人であり、ポアロものではしばしばその語り部にもなっているヘイスティングズ大尉の視点で描かれているが、途中で彼の記述でない文章が差し込まれる。
もちろんそれは事件に関係しているのだが、こういった構成の巧さもアガサの魅力にもなっている。
真犯人の詰めの甘さが目だった作品
2016/12/10 13:14
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投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る
「アルファベット順に場所を指定して、そのアルファベットがイニシャルの人物を殺害していく。
これが実は、真犯人が本当に殺したい人間が誰なのかをわからせないうえに、
別の人間を犯人として逮捕させるために仕組まれたものである。」
このアイデアは、犯人の頭の良さを象徴していると思います。
しかし、真犯人と逮捕された容疑者の人物像が一致しないという
僅かなほころびから、真犯人が暴かれていくことを考えると、
最後の詰めが甘かったことが、真犯人が逮捕された最大の原因だと私は思います。
ABCは永遠に……
2013/09/07 09:16
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投稿者:atsu - この投稿者のレビュー一覧を見る
未読の人でも、そのプロットは知っているであろう、いわゆる「ABCもの」の元祖。(当たり前か)
Aで始まる町でAのイニシャルの人物が殺害され、B、Cと同じ殺人事件が続く。我らが名探偵エルキュール・ポワロの元には犯人からの不敵な挑戦状が。ポワロと殺人鬼ABCの対決の行方は……
このアイデアを思いついただけでも凄いのに、この作品にはもう一つ仕掛けが施されている。さすがミステリの女王クリスティの面目躍如といったところだ。
このプロットはあまりに魅力的で、以降様々に趣向をこらした「ABC殺人」の亜種が多くの作家の手によって創作され続けている。それらのオリジンとして、是非とも読んでおきたい必須図書だ。これからも、「ABC殺人」が終わることはないだろう。
これは
2024/10/28 19:24
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
このトリックは当時かなりセンセーショナルだったのでは?と思いますね。
いまでもこれっぽいものを読むけど、やっぱりクリスティはすごい。
これぞ
2020/12/20 19:00
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
クリスティーはいつ読んでも面白いですね。
小学生のころ夢中で読みましたが、大人になっても色褪せないというか、ミステリを読む喜びを味わうことができます。
連続殺人の傑作
2022/01/15 22:52
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
アルファベット順にこだわる偏執狂かと油断していると、真犯人の狙いに1本取られてしまいました。ヘイスティングズの知らなかった事実が、時おり挿入されていくのも効果的です。
面白い
2019/10/16 20:21
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある人物の挿話が挟まれていて不気味な雰囲気が盛り上がります。ベティは忘れないでいてやるほどの女ではなかったって言うのは気の毒すぎる気が。
1936年作品。ポアロ長編11作目
2017/12/07 13:13
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投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦前にこういうストーリー書かれてるって改めて凄いなぁ。再読で犯人を知っていても楽しめる。ヘイスティングズが出てくるし、役に立ったし。犯人の「非イギリス性」が最後にとても効果的。 そしてこの時点で既にポアロは「引退興行を繰返すプリマドンナ」と自嘲し、引退しているのに引張りだされている状態なんだよね
こんな話だったんだなぁ
2019/07/28 21:33
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投稿者:ぱぴぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもの頃、読んで面白かった記憶があったので、再読してみた。こんな話だったんだぁ。子どもの時読んだ本は、子ども用に色々割愛してあった気がする。読んでいて、直感でこの人あやしい!と思った人物がやはり犯人で。クリスティーの本はまだ数冊しか読んでないけれど、途中で直感で犯人がわかって、後半でその犯行の手口が明かされて「え!でもやっぱり!」というパターンが多い気がする。が、その説明部分で毎回あまりしっくりこない。そこまでして人を殺す必要ある?とか思ってしまうんだよな、毎回。
(追記)ジャップという名の警部が出てきてびっくり。思わず何度か読み返してしまった。原文で本当にそんな名前なのだろうか?日本では、全然違う名前に変えてもいいのではないだろうか。変えても問題ないと思ったのだが、そんなことないですか??
名作
2024/01/19 23:33
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投稿者:ミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学生の時に読んだことがあったが、無差別と思われる殺人の意図については記憶に残っていたため、事件解決時の驚きはなかった。
しかし、犯人については忘れていたため、犯人捜しの点については楽しむことができた。