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でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相 (新潮文庫)
でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相―(新潮文庫)
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紙の本
それはあなたの隣でも起こるかもしれない
2019/11/27 16:50
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「でっちあげ」という言葉を辞書で調べると「事実でないことを本当らしく作りあげること。捏造(ねつぞう)すること」と出て来る。
「捏造」がこの言葉の由来とも関係していて、「捏」という漢字が「でつ」と読むところからそれが動詞化されて「でっちあげる」となり、それが「でっちあげ」へと名詞化される。
最近でもあおり運転に同乗していた女性だと「でっちあげ」られ、SNSで拡散され大きな問題になった事件もあったように、インターネットの普及で「でっちあげ」の被害は増加している。
第6回新潮ドキュメント賞を受賞したこの作品は、2003年全国で初めて「教師によるいじめ」が認定された福岡での体罰事件を追ったものだ。
単行本は2007年1月に出て、「平成19年1月、控訴審がスタートした。」で終わっているようだが、それから2年後の2009年に出た文庫本では「でっちあげ事件、その後」が収録されている。
この事件は今でもインターネットで事件の概要を見ることができるが、読むのであれば「その後」を収めた文庫本がいいだろう。
この事件では教師から「いじめ」を受けたという児童とその両親からの訴えにより、教師はマスコミから「殺人教師」とまで叩かれることになる。
しかし、裁判の過程で訴えた児童側にさまざまな「でっちあげ」があることが判明していく。
著者の福田ますみ氏は現地取材の中で「殺人教師」と呼ばれた教師がそんなひどい人物でないことを知り、事件を追っていく。
一度拡散された「でっちあげ」をなかったことにすることがいかに難しいか、この作品が示している。
紙の本
非力な学校現場や教師の実態
2010/01/18 12:07
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱやぴす - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生の男児が担任教師から差別発言・自殺強要・体罰によりPTSDによる長期入院に追い込んだとされ、教育委員会は全国初の「教師によるいじめ」と認定されたことに加えマスコミ報道が高まり実名報道するまでに報道合戦が加熱。
両親は、教諭と福岡市を相手に損害賠償を求め提訴し550人もの大弁護団を結成。
舞台は法廷に移り、教師による児童虐待という前代未聞の事件の真相が暴かれるはずだったのが待ち受けていたのは予想だにしない展開と驚愕の事実だった。
紙の本
恐ろしい
2019/08/31 09:21
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
モンスターペアレンツの話。
被害者の教師の方が気の毒。
加害者に加担する週刊誌記者や弁護士がいることにもあきれる。
作者の取材力は素晴らしいですね。
紙の本
学校の先生も大変な時代
2017/01/21 13:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pansan - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなことが実際にあるもののかと、目を疑いたいような事実にびっくりする。裁判で実情が明らかにされてまだよかったが、こういったことが氷山の一角にあるような気がしてならない。
紙の本
他人ごとではない怖さ
2023/02/02 10:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
福岡「殺人教師事件」、何年か前にそういえばそういう事件があったなあ、ひどい教師もいたもんだと新聞のタイトルだけ読んでそれでおしまいだった、もちろん、そのあと、驚愕の顛末が待ち構えていたことなど、この本を読むまで全く知らなかった、子供は善、教師は悪という単純な二元的に凝り固まった人権派弁護士、保護者の無理難題を拒否できない学校現場や教育委員会、軽い体罰でもすぐに騒いで教師を悪者にするマスコミ、そしてクレーマー化した保護者、これだけの役者が揃えば簡単に教師を冤罪に陥れることが可能なのだ。被害者である教師の「保護者と教師は同等じゃないですよ。教師の方がなにごとも一歩下がって対処しないとうまくいかないんですよ」という呟きが現在の教育現場の実情なのかもしれない
電子書籍
意外な事実が次々と
2022/05/15 08:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひとりの教師が悪意に押し潰されていく様子に胸が痛いです。モンスターペアレンツの実態、さらには教育現場の対応の不味さについても考えさせられます。
紙の本
冤罪に巻き込まれるとはどういう事なのかを伝える本
2016/05/14 22:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
平成15年「生徒に日常的に”いじめ”を行って精神的に追い詰め、『死に方教えたろか』とまで恫喝してその生徒をPTSDになるまで追い詰めた酷い教師」との記事がマスコミに踊りました。そしてその生徒の保護者が教師に対して起こした裁判の中で、実はこれがその保護者による”でっちあげ”であり、その教師にとって完全な冤罪であることが判明します。
いわゆるモンスターペアレンツの恫喝に対して事実の確認をしないまま一方的に平身低頭する校長や教育委員会。自身の発言機会をほとんど得ることがないまま、なすすべなく教壇から追いやられる教師。そのプロセスを克明に追った本書を読むと、教師=悪という思い込みに頼って報道を垂れ流したマスコミが一市民をターゲットにした時の怖さ、一旦「悪徳教師」であるとレッテルを貼られてしまってから、冤罪を証明するまでのあまりに長く辛い日々を思うと、改めて冤罪が奪うものがいかに大きいかを思い知らされます。そして普通に社会生活を送っていても、誰にでも冤罪がふりかかる危険性があり、そのような時こそ曖昧に証言するのではなく毅然と対応することがいかに重要かということを本書は教えてくれる気がします。
教師本人、保護者、学校関係者の証言が分かりやすく整理され、事件の発端から最後の判決に至るまで一気に引き込まれ、読み進められます。
紙の本
マスメディアの罪
2021/11/06 18:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さかれな - この投稿者のレビュー一覧を見る
モンスターペアレンツの怖さを痛感させる実話だった。
話にはよく聞くけれど、ここまで酷いのは初めて。
モンスターと化した親、対応の悪い教師、学校、教育委員会とあるが自分が思う最大の罪はマスメディアだと思う
間違った情報を垂れ流し、1人の善良な教師を抹殺したに等しい、読み終わり憤慨した。そこには教師本人のみならず家族、親類縁者、友人知人あらゆる人に悪影響を及ぼし
その人生を狂わしたと言えるだろう
また報道者としてのその後の無責任な対応にも憤りを感じる、視聴率が上がる、新聞や週刊誌の購読が増えればそれでいいのか。
報道のあり方は今も変わって無い様な気がする
報道関係者はこの事件をなんとも思って無いんだろうが
心ある者はこの件を教訓に是非考えてもらいたい
その後の教師、家族が健やかな日々を過ごされた事を心よら願いたい
紙の本
日本のメディアのダメな部分がさらけ出されている
2021/07/03 19:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
この事件については、全く知らなかった。この本で初めて知った。読み終えた後でも信じられない話だ。日本のメディアのダメな部分がさらけ出されている。取り返しがつかないのである。メディアに携わっている人たちはその影響力をもっと自覚するべきだ。また、この本では、日本の教育現場のことなかれ主義も、炙り出されている。優れたノンフィクションだ。
紙の本
何故
2016/05/18 21:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が追及したいのは、メディアスクラムと学校の隠蔽体質。この2点だろうか、それにしては、裁判中心の”事件”の流れが大半を占めていて、鋭さに欠ける。さらに、モンスターペアレントに踏み込んでいないため、あの夫婦が何故、一人の教師をあそこまで追い詰めたのか、結局、判らず終い。不満が残るまま読み終えた。。
電子書籍
でっちあげ
2022/09/07 18:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
教師による生徒へのいじめ問題が初めて認定された事件ということで興味深く読みました。ひどい話で悲しかったです。