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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2012/02/17
  • 出版社: 集英社
  • レーベル: 集英社文庫
  • サイズ:16cm/197p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-08-746798-7
文庫

紙の本

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

著者 中村 文則 (著)

施設で育った刑務官の「僕」は、夫婦を刺殺した二十歳の未決囚・山井を担当している。一週間後に迫る控訴期限が切れれば死刑が確定するが、山井はまだ語らない何かを隠している—。ど...

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何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

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商品説明

施設で育った刑務官の「僕」は、夫婦を刺殺した二十歳の未決囚・山井を担当している。一週間後に迫る控訴期限が切れれば死刑が確定するが、山井はまだ語らない何かを隠している—。どこか自分に似た山井と接する中で、「僕」が抱える、自殺した友人の記憶、大切な恩師とのやりとり、自分の中の混沌が描き出される。芥川賞作家が重大犯罪と死刑制度、生と死、そして希望と真摯に向き合った長編小説。【「BOOK」データベースの商品解説】

施設で育った刑務官の「僕」は、殺人を犯した20歳の未決囚・山井を担当している。1週間後に迫る控訴期限が切れれば死刑確定だが、山井はまだ語らない何かを隠していて…。生きる者と死にゆく者をつなぐ最後の希望を描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】

芥川賞作家が描く、生と死への希望
刑務官の「僕」は、18歳の時の殺人で死刑判決を受けた山井の担当になる。自分と似た部分を持つ彼に苛立ちと「何か」を感じるが……死刑制度と真摯に向き合う意欲作。(解説/又吉直樹〈ピース〉)


【商品解説】

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みんなのレビュー500件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

憂鬱の壁の向こうへ

2012/12/21 23:48

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:cuba-l - この投稿者のレビュー一覧を見る

親に捨てられ施設で育った主人公は刑務官として働いている。社会や自己の矛盾が破たんした結果犯罪に至ったような様々な受刑者と向き合う毎日は、自分を含めた人間という得体のしれない存在のとりとめもなさや陥穽を目の当たりにする毎日だ。多少なりとも感受性のある人間ならば過敏にならざるを得ない。そんな主人公は、死刑判決に対し控訴しようとしない若い殺人犯を担当することになる・・・。
  
私はこの物語を、多かれ少なかれ誰もが若いころに経験する不安と焦燥に向き合った作品として読んだが、それはたぶん、私の若い頃に漠然と自己の毎日を包んでいた何とも言えない陰鬱な気分を多少なりとも思い出すことになったからだ。
漠然と包んではいたものの、若いころの様々な気分のうちもっとも支配的な気分だったかもしれない。 
  
このまま自分は、どうにも何ともならないのではないかという不安。今の自分でない何者かになってしまえばきっと楽になってうまくやっていけるのにという根拠も実現のあてもない願望のむなしさ。でも、今まで引きずってきた自分から自分でない何者かになってしまうことへのおびえ。そんなやり場のない今とこれから先への混沌とした不安に絡み取られて、ひりひりする痛みの中で過ごす毎日。
 
そんな不安と焦燥は若いころに通過するちょっとした疾病というだけではなく、年を経ても痛みに慣れはすれ完治することなく、今も時折そんな記憶が身を苛むことがあるようだ。たぶんそれは治ることはない。
 
ただ、この小説は何もかも憂鬱な陰の部分を描いてはいるが一筋の光として芸術との出会も述べている。
確かに「世界にはすばらしいものがある」ことを知るのは憂鬱な壁の中の気分を一時楽にしてくれるものだし、芸術が「お前の狭い了見を広げてくれる」としたらそれは世界を囲む息苦しい壁を押し広げてくれることに他ならない。
 
また終盤近く、主人公は親しい女友達に対し二人で新しく自分たちだけの生活を少しずつ作っていこうと提案をしている。確かに他人のコピーでない、自分だけの生活こそはオリジナルなアートでもある。アートでなくとも、ささやかでも丁寧に自分なりの生活を紡いでいくことこそ憂鬱の壁の外へとつながっていく手堅く現実的な手段の糸口であることを示唆しているようにも読める。
もっともこれは幾多の憂鬱の壁を見てきたもう若くもない私のただの個人的な思い込みに過ぎないかもしれないが。
  
結局今に至るその後の私はひょとして強い何者かになったのかもしれないが、ちゃんとした解を出せるような何者にもなりはせずわが身を痛みに鈍く作り変えてきただけなのかもしれない。ただ、何者にもならなかったかもしれないけれど、今も毎日をやり過ごし何とか生きている。
 
この本は身近で果てのないような憂鬱に生きる息苦しさに圧倒される作品だが、本来それぞれに個人的な感覚であるあの憂鬱な気分を、小説という手段で表現することで、みんなで共有して客観的に眺めることを可能にしてくれた。これは作品の大きな魅力であり功績だ。

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紙の本

傑作

2020/12/08 06:25

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

人がどういう時に心を揺さぶられ、怒りを覚え、理性を失うのか。それに明白なモーメントなんてなくて、人の心の闇の曖昧さを巧みに描写した作品

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紙の本

又吉さんの解説も楽しめる。

2016/06/11 19:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る

掏摸そして本作品と中村文則が創る世界に嵌っている。
命の大切さや尊さを語る言葉はたくさんあるが、本作では違った角度からスッと心に入り込んだ。
今を生きている事の偉大さ。
今を生きている事実の偉大さ。
生きているからこそ感じる事が出来る音楽、芸術、小説の偉大さ。
それらの偉大さが私を圧倒した。

又吉さんの解説が素晴らしい。
又吉さんも自分の言葉で自分の感じた事を分かりやすく素直な表現で書かれている。

この作品も何度も繰り返し読みたい本の一冊。

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紙の本

なぜか共感できる、哀しさと苦しみ

2016/01/12 07:29

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る

施設で育ったわけでも、両親に虐げられたわけでもなく、普通に幸福な子供時代を過ごしてきたけれど、なんとなくこの鬱屈とした気持ちに共感できるのはなぜだろう。やってはいけないことと分かっているから我慢して、それがどんどん膨らんで。でも我慢してなんとなくやり過ごして。概ね人間はそうしながら生きていく。そこにぼんやりとした生き甲斐を見出しながら。山井の手紙での締めくくり。よかったな。これでまた主人公は苦しむのだ。繊細で敏感な彼はそこに救いを見出すことなんてできない。解説は又吉氏。解説というより感想文だけど悪くない。

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紙の本

考えさせられる作品です。

2015/11/22 17:10

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る

本作は、刑務官の「僕」と、死刑囚の「山井」のやりとりを中心とした短い作品です。

表紙のイラストが物語全体のイメージをよく表しており、かなり重たくて暗いです。しかし、物語の終盤に登場する山井の手紙からまた違った印象を受けると思います。素朴で短い小説ですが、その一方で繊細かつメッセージ性が強い作品のようにも思えます。「命は尊い」というありきたりなメッセージがこれほどすんなり腑に落ちることもなかなか無いと思いました。

他の方のレビューにあるような「生きる希望」と呼べるかどうかは分かりませんが、ある種の希望の光が感じられる結末で、読んだ後に余韻が残ると思います。

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紙の本

言い知れない感覚に満たされる・・

2019/12/22 00:35

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る

不思議な感覚の読後感でした。それは清々しいというものではありません。ドヨーンと沈んでいる、いやドロドロとマグマが流れ淀んでいるような感じです。複雑な、うまく表現出来ない容態です。
 又吉氏の解説が腑に落ちました。ピッタリとした表現、素晴らしい言語化に嘆息しました。よく的確に述べているなぁと。流石としか言いようがありません。

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紙の本

心理描写は見事

2014/02/13 12:31

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:名無し - この投稿者のレビュー一覧を見る

生きていれば必ず味わうような暗く重い憂鬱な気持ちを見事に表現した作品。
人間の澱んだ部分に焦点をあてた本作は、決して読んでいて気分が晴れやかになるような作品ではありません。
人生が順調で、今まで他者に対して一度も羨望も諦念も抱いたことがない人からしたら、ただただ気持ち悪いだけの話かもしれない。
けれども、自分という生き物に対して、一度でも絶望を抱いたことがあるというならば、是非、一度読んでいただければと思います。

自分は何者なのか、何がしたいのか、誰になりたいのか。
こんな自分の気持ちなど「気持ち悪い」の一言で切って捨てられるような、そんな人になりたい。

こんな気持ちを抱いたことがある人にこそ、おすすめしたい一作です。

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紙の本

世界に負けないこと。負けること。その境界。

2020/04/02 00:25

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:積ん読太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

評価を星4としたのは、主人公に嫉妬したからです。
多分。

「自殺と犯罪は、世界に負けることだから」
主人公はギリギリ負けない。施設長や恵子の存在が大きい。
救われている。正直、うらやましい。

一方、真下や山井は負けた側になるのだろう。
救われるチャンスもなかった。
いや、ほんの少し山井は救われ、、、てないか。

世界に負けずに、生き続けないと。
そして、素晴らしいものに出会いに行かないと。

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紙の本

計算された憂鬱?

2016/02/26 16:12

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:端ノ上ぬりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公の僕は刑務官。施設で育つ。夫婦を殺害した二十歳の山井の担当になる。死刑確定されそうなのに控訴せず控訴期限が迫っている。山井も施設出身。僕の過去と現在が絡み合って進行する。常に危うい感じの僕の不安さがつきまとう。
否応なしに物語に引きずり込まれた感じ。結構強烈なインパクトがあった。久方ぶりに「文学」を読んだ気がする。憂鬱という概念が改めて思い出されたような、そんな本。着々とというか、地道にというか、ヒタヒタというか、波状攻撃的に憂鬱がやって来るようで、忘れていた感覚だった。
中村文則という作家とのお付き合いが始まる予感が。

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紙の本

本かと思ったら生きた何かだった。

2021/05/23 16:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かなぶん - この投稿者のレビュー一覧を見る

象徴の使い方が上手い。蛇と鳥籠の話しは、幼い子どもの原体験としてリアル。つまり、世界は恐ろしいところで、闇から闇へこっそり葬られていく命がある。無力な自分は、怯えた目撃者になるしかない。
このリアルは、表社会では、死刑制度がそれである。不都合なものは見えないところで消していく。裏では、犯罪、暴力の連鎖、その結果としての自殺や狂うこと。

この作品にはGod、神的な人物がいて、主人公を生きる方へ、殺さない殺せない方へと踏みとどまらせる役割りをする。しかし彼の尊い行いは、すべて過去。つまり今現在は常に不在のなかにある。

主人公は、様々な犯罪者たちと出会うが、彼らはコインの裏表のように、もしかしたら、自分もそうなっていたかも、と思わせる。主人公にとって今は不在のGodが、彼らには最初から、そしてもしかしたら最後まで居ないのかも知れない、読者はそう思う作りになっている。

自殺した友人とのやりとりが妙にリアルで、象徴の使い方も生々しい。本だと思って手に取ったら、生きている何かだった、的なショックがある。とは言え、きゃっといって、放りなげるモノではなく、壊さないやうにあわてて抱え直すような。
一見遠いけど、金子みすずの詩が想起された。

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紙の本

進歩

2016/11/06 20:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「土の中の子供」で芥川賞を受けて以来、既に11年。児童養護施設などに重きが置かれ、氏の原点ともいえる作品だろう。同時に、11年間に着実な進歩を見せている作家だとも思う。

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紙の本

ちょっと難しい

2021/09/22 20:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Jung - この投稿者のレビュー一覧を見る

理解不足なのか、私にはちょっと難しい話でした。共感を持てる部分もありましたが、
その部分も少なかったです。

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紙の本

命や芸術について語られている

2018/05/27 18:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

中村文則を読むのはこれが三冊目だが、一番いいのではないかと思った。命や芸術について語られている。この人の文体は独特で、読点がやたら多い。何を意味しているのか分からないが、それがとてもこの小説を読みにくくしていると思う。

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紙の本

余白が広い

2017/05/26 12:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまぜみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

行間が広い。
内容はともかく、余白の広さと、行間の広さが気になった。
他の作品と組み合わせて、文庫にしてもよかったのでは?
内容は、ひたすら暗く、知りたいところは明らかにしない。
まあ、フィクションだから、いいんだけどね。

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紙の本

局所では光る

2016/11/04 17:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なりす - この投稿者のレビュー一覧を見る

小説です。(逆にいうと、大局的には胸にぐっとくるものはなかったです)。
死刑制度や友だちからの手紙など随所で本筋を貫くところはあり、そこは魅力的。
ですがやたら句読点が多いし、場面が急に変わったりして、さらっと読めるわりに…、相性の問題かもしれませんが。
巻末のピース又吉による解説に似たような感想を抱いています。

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