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紙の本
きらきらひかる 改版 (新潮文庫)
著者 江國 香織 (著)
私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである―。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな二人は全てを許し合って結婚した、...
きらきらひかる 改版 (新潮文庫)
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商品説明
私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである―。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな二人は全てを許し合って結婚した、筈だったのだが…。セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上る誠実、友情、そして恋愛とは?傷つき傷つけられながらも、愛することを止められない全ての人々に贈る、純度100%の恋愛小説。【「BOOK」データベースの商品解説】
【紫式部文学賞(第2回)】笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな2人は全てを許し合って結婚した、筈だったのだが…。セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上る誠実、友情、そして恋愛とは? 純度100%の恋愛小説。【「TRC MARC」の商品解説】
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江國香織さんの本の原点です
2023/01/28 19:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
江國香織さんを初めて知ったのはこの本。
奇妙なのに切ない本でした。
この本をきっかけに、江國香織さんの本をいろいろ読みました。
紙の本
正反対のふたりが仮初めの夫婦に
2022/11/02 09:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
奔放な笑子とデリケートな睦月との組み合わせが絶妙です。世間体を気にしたお見合いからお互いを束縛しない生活へと、新しい関係性を模索する姿にも共感できます。
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令和4年に平成3年の小説を読む
2022/08/11 18:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぷー - この投稿者のレビュー一覧を見る
1991年のこの小説の行き着く先は、2022年を生きる我々にとっても救いがあるような気がする。結婚という形式に嵌め込まれながらも、自分たちの自然な暮らしを希求する3人の物語。
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二回読みましたが
2022/02/15 15:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
特に、二回目は、じっくり時間掛けて読んでみましたが……自分的には、笑子には共感は、無理でした。純粋な恋愛小説とは、とれないし。
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ふーん
2021/10/20 12:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近流行ってるもんなあ。
不定するつもりは全く無い。
かといって、積極的に肯定するつもりもない。
ただただ受け入れる。
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なんとなくあたたかい
2019/07/05 16:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
アル中とかゲイとか、いろいろ事情があっても、人は常に気持ちがある。ただ、お互いが好きなんだなと、淡々とした日常が、なんとなくあたたかい、そんな話です。
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こういう夫婦もいてもいいと思う
2019/01/28 10:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
精神疾患をかかえる(診断書によると、精神病が正常の域を逸脱していない)笑子と同性愛者で今も愛人のいる(もちろん男性の)睦月は結婚している。どちらもカモフラージュという意味合いのある結婚だが、お互いに相手が好きではある。セックスレスという関係が夫婦の間で成り立つのかというとなぜか深刻な問題のようにも思えるが、そんな関係は全く珍しくもなく逆にいつもセックスしている夫婦なんて気持ちが悪いと私は断言する。もちろん、彼女の両親たちにはとんでもない問題かもしれないけれど、まあいいでないですかと言ってあげたい。お前のところの娘がそんな結婚したらどうするんだよと聞かれれば、それはそれで別のお話
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もっと早く読めば良かった。
2018/06/13 20:20
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投稿者:ROVA - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルだけは存じ上げておりましたが、これまで読んだことは無く。
にも関わらず先日『ぬるい眠り』を読む機会がありまして。
この中に本作の続編が収録されているんですよね。先に読んでしまいました。
読んだからには元となる作品も読まないとね、ということで
いい加減読むことに致しました。もっと早く読んどきゃ良かったよ私の馬鹿・・・!
ずっとフツーの恋愛小説なんだろうなと思ってましたよ・・・。
自分がノーマルじゃないもんで「恋愛小説?読まなくて良いや」とか思ってたよ・・・。
執筆年代を考えると仕方無いですが、
現代では考えられないような差別表現が結構出てきます。
ストーリー上必要だと分かってはいても読んでいて辛いものがあります。
でもこの時代にこの作品が発表され、
そして多くの人に愛されていたという事実に希望を感じます。
紙の本
静かな気持ち
2017/07/04 12:37
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にそにそ - この投稿者のレビュー一覧を見る
心が乱れてしまったときには、静かな気持ちになりたくていつもこの本を手に取ってしまいます。優しくて切ないお話です。
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男女としてではないのに本当に愛している2人
2017/06/15 20:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
アルコール中毒を抱える笑子と男を愛する睦月。この2人の視点を交互に交代させて、奇妙な夫婦生活を描いている本作。笑子はアルコール中毒ということで、情緒不安定で変な行動に出るのは想定の範囲内であるが、睦月もただのホモではなく、異常なほどの潔癖症で、長時間窓拭きをしていたりするなど、両者はどこか似ているところがある。
銀色のライオンの章で描かれているように、少数派であり、どこか社会的に弱さを持っていそうな2人であるが、似ているだけでなく、真逆の性質も持っている。誠実で嘘をつかず、常に優しく善良であろうとする睦月。それに対して多少の嘘やずるは許されるものだろうと考えている笑子。この両者の違いが2人にすれ違いを生み出すこととなる。
嘘がつけず善良であり続ける睦月がなぜ女を好きにならないのに笑子と夫婦になることを選んだのであろうか。それは笑子にどこか自身の似たところからくるシンパシーを感じたのではないだろうか。そして笑子の両親に自身のことを隠して入籍することになる。その点はさすがに割り切っていたのだろうか。
いずれにせよ、睦月は笑子を女性として愛することはできないだろうが、人として愛しているのであろう。そして笑子も危ういものの、睦月を愛する気持ちについては真実なのであろう。
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Let it be
2016/03/27 16:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つよし - この投稿者のレビュー一覧を見る
生きづらさ、を描いた小説だと思った。繊細で、透明感のある文体は、主人公たちの心のありようとマッチしている。じぶんが傷つきやすいくせに、他人を傷つけてしまう。このままでいたいのに、このままでいられない。出口のみえないジレンマ。すれ違う心。「水を抱く」「水の檻」という喩えが秀逸だ。透明で、優しくて、身体の隅々まで行き渡る安心感がある一方で、決して熱くならず、手応えがない。何を考えているか分からない。そんな夫がいつも飲んでいるのはエビアンの水。私が飲むのはアイリッシュウイスキー。バスタブに水を張り、金魚を泳がせるシーンが印象的だ。人が、人と生きていくというのはどういうことなのか。根本的なことを問いかけてくる小説だ。
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大好きな一冊♪
2016/03/11 12:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nao - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きな作家さんのひとりですが、その中でも一番好きな作品。何回読んでも気持ちや状況で違って感じる。切ないけど優しい。癖のある登場人物は、みんな愛すべきキャラクターでまたすぐ読み返したくなる。笑子や睦月や紺くんに会いたくなる。そんな一冊です。
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優しい人たちの話
2016/01/12 18:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
江國作品の人物はとそれぞれに完結している。そして互いに必要以上に介入しない。体温の低い中にたまに本音が出てきて驚く。アル中の妻とホモの夫。二人とも日常に適してない人物なのに一生懸命生きている。お互いがその存在を許しているから成り立つ世界。優しい人がたくさん出てきて童話の中に入ったような気持ちになる
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不思議な話
2015/10/31 11:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とちうし - この投稿者のレビュー一覧を見る
テーマとしてはなかなかきわどいところをついています。
それをいやらしくなく書いているのは作者の技量でしょう。
究極の愛を~といわれてそうかと思って読んでみました。
確かに究極の愛かもですが、そういう形?と突っ込みたくなります。
それすら作者の思うつぼなんでしょう。
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人と人との関係
2015/08/10 09:43
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは何度となく読み返してしまう本の一つ。
相手を思うがあまり結局は少しずつ傷つけてしまっている。それは自分の希望を叶えるためのわがままではなく、相手の幸福を願うがためのもの。
ただその不器用さによってうまく伝わらない…
切なく、温かく、繊細な二人の心情に揺さぶられながらも心地よくその世界に浸りたくなり本を手に取る。好きです。